2018.09.27

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

全世界のカスタムフリークが注目する オークランドスタイラーの"今"。vol.2

42歳にしてなおプロスケーターとして活躍し、4Q CONDITIONINGというプライベートレーベルでは カスタム製作に余念がないマックス・シャーフ。 地元Oaklandのバイカーが生み出した FRISCO STYLEにこだわるベイエリアのキングピン。 夏の盛りを超えたオークランドより4Qの近況をお伝えする。

最近手に入れたばかりの36チョッパーをテストライドするマックス。ベイエリアを拠点とする某MCメンバーの愛機を譲り受けたという曰く付き。

hello. I'm still here. Life is good, just a little busy. Going to try to keep this thing going……

 オークランドの外れにある、お世辞にも治安が良いとは言えないエリアの工場から、住宅街にあるコーナーショップに拠点を移したマックス。

 古い建物をコツコツとリフォームして2階を住居、1階をショップとして使用している。フライスや旋盤ボール盤、溶接機、そして製作途中のプロジェクトがリフトアップされるこの空間から、4Qのクリエイションが生まれる──。

 「この数ヶ月はかなり忙しかったよ。大きなショーに出すためのバイクビルドにストレスを感じたのも1年ぶりだったし、それ以前にショーやトロフィーに対する興味も薄くなっていたんだ。

 ビルドへの挑戦や友人のサポート、全てが現実になるという行為自体は変わらず好きだけど、ショーは人の醜いところも露呈する。トロフィーや栄光に目がくらみ、ビルドの根幹であるべき"創造"を忘れる者は多い。かく言う俺も双方をさまよったが、今はビルドする行為を純粋に楽しんでいる。
 
 Born-Freeはもちろん、様々なショーを経験した。チョッパーに対する同じパッションを持つ者に囲まれて良い時間を共有することもあれば、ネガな感情を持ち陰口を叩くやつもいた。けれどそれはやつらの問題だ。
 
 今年のBorn-Freeには景品となる"Give A Way Bike"をビルドしたが、完成させたナックルでオークランドからサザンカリフォルニアまで自走したんだ。幸運な当選者に手渡す前に自分の手がけたバイクを知っておきたかったから。
 
実は"Give A Way Bike"と同時に友人に依頼されたパンヘッドを仕上げたかったんだけど、ショー直前の数週間前の忙しさを忘れていて、結果ハードウエアストアに100回近く通う羽目になったよ。
 
 それでも良かったのは、バイクビルドの感性を取り戻したこと。夜中に寝られなかったり、ガレージ以外の世界の色彩がなくなるようなあの感覚だ。ショップだけが自分の世界になり、食べ物の味も分からなくなる。他人との無用なコミュニケーションがおっくうになって、寝る時以外はフィニッシュすることにに全身全霊を捧げる。
 
 俺が一番好きな時間は、プロジェクトが形になり始めた時。バイクに命が吹き込まれ浮かび上がるあの瞬間だ。そんな夜にショップの真ん中にバイクを置いて照明を暗くし座ってビールを片手に、手塩にかけたバイクを眺める。あれがパーフェクトだ。朝日が昇るまで時間が止まり、バイクから暖かな鈍い光が放たれる新しい1日が始めると、やらなくてはいけないことを思い出し、目の回るような日常に戻されるけど。

 "Give A Way Bike"とパンヘッドは俺の新しいショップハウスでビルドした最初の2台なんだ。以前の慣れ親しんだショップからこの場所への移行には長い道のりだったし、ショップが自然に動き出すにも時間がかかる。常に時間が足らず、常にやらなければいけないことが山積みで仕事に追われ、見たいものも延々とある。
 
 ハンドルバーのスロットルを握りモ、ーターが股ぐらでハミングし始めた瞬間に時間が止まり、あの世界に吸い込まれるそれはとても美しいことで思い出すたびに幸せ者だと感じる。
 
日本でことが順調にいっていることを願うよ。変わらぬサポートだけでなく、マガジンからのインスピレーションに感謝している」

 photographs:Ken Nagahara
 text:Max Schaaf text:Gonz
 Translation:Ken Nagahara
 ROLLER magazine vol.16

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