2018.12.21

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

コレクションコーラルズ「ハードコーラル カタログ」

数多いハードコーラル(LPS)の中でもとくに色彩バリエーションが多く、コレクション性の高い種類をピックアップしてカタログ形式で紹介。もちろん中には入手の困難な色彩や非常に高価な個体も含まれるが、バリエーションが無限ともいえる種類も多いので、自分好みの色彩を探し出すのもコレクションコーラルの醍醐味である。

カクオオトゲキクメイシ (学名:Acanthastrea lordhowensis)

バラエティー豊かな色彩

 「カク」と短縮した名称でも親しまれる、今回紹介するコレクションコーラルの中でも現在もっとも高い人気を誇るLPS。

 キクメイシの名を和名に持つが、分類はキクメイシ属ではなくオオトゲサンゴ科に属する種類である。ひとつひとつの小さな単体性の個体が群体するのが特徴。通常はポリプは開いていないが、環境に慣れてくると夜間や給餌の際に小さな無数のポリプを見せてくれる。適切な環境で飼育を行えば、基本的には丈夫で成長や色揚げも楽しむことができる。刺胞毒は強く、稀に攻撃用の触手を伸ばす場合もあるので注意。

スコリミア (学名:Scolymia australis)

オーストラリア産LPSの代名詞

 オーストラリア固有のアザミハタガタの仲間で、アクアリウムにおける流通名であるスコリミアも、アザミハナガタサンゴの学名から取られたものである。まだ日本のアクアリウムシーンへの登場からは10年未満で、国内のトレードに登場したときのこれまでのサンゴにない独特の色彩に、大きなセンセーショナルを巻き起こした。

 いまをしてもなお非常に高価な種類ではあるが、厳重な管理を施されて国内に入荷してくる個体が多く、非常に丈夫で飼育のしやすい種類である。

オオバナサンゴ (学名:Trachyphyllia geoffroy)

元祖コレクションコーラル

 近年はカクオオトゲキクメイシやスコリミアにお株を奪われているが、かつてはコレクション性の高いLPSの代名詞といえばこのオオバナサンゴをあげるアクアリストが大半だっただろう。好日性のLPSではあるが、自然界では澄んだ海中というよりやや淀んだような海域に多く生息するので、明るすぎる環境は好まない。

 独特の色彩は他種にはない本種ならではの美しさを誇るが、長期的に色を維持して飼育、育成となると難しい場合も多く、また個体差による飼育の難易度の違いも類著である。

アザミハナガタサンゴ コハナガタサンゴ (学名:Cynarina lacrymailis)

独特の容姿が魅力

 共に海水を豊富に含み、大きく膨らむ姿が特徴のアザミハナガタサンゴとコハナガタサンゴ。アクアリウムでアザミハナガタサンゴの名称で流通する種類はアザミハナガタサンゴではなく、コハナガタサンゴにより近い種類だといわれている。

 骨格はたしかによく似ているが外見上は色彩バリエーションも豊富でややざらっとした質感が特徴のアザミハナガタに比べて、コハナガタサンゴは透明感の高い容姿をした個体が多い。いずれもエサへの反応もよく、給餌を楽しむことも本種飼育の魅力だろう。オオバナサンゴよりは長期飼育も容易。

オオタバサンゴ 学名:Blastomussa wellsi

マニア心くすぐる魅惑のサンゴ

 カクオオトゲキクメイシ同様、小さな単体性の個体が群州を作って生息するのが特徴のサンゴ。好日性サンゴだが、エサへの依存は高い種類で定期的な給餌を行うことで、状態よく飼育をすることができる。とても丈夫な種類なので適切な環境下であれば成長を楽しむことができるだろう。色彩バリエーションは多くないが、独特の容姿はコレクター心をくすぐる。

クサビライシ (学名:Lobactis scutaria)

独自の生態を持つ不思議ちゃん

 底砂にころんと転がったように生息する、非常に風変わりな単体性サンゴ。キュウリイシ、ワレクサビライシなどさまざまな種類が知られる。海水を吹き出すことで移動したり、豊富なクローンを作れるクサビラの芽など生態も独特で魅力的な種類だ。水槽前面の底砂の上に配置できるのでアクセントにもおすすめのサンゴだ。

カメラ:佐々木浩之 Hiroyuki Sasaki
テキスト:鶴田賢二 Kenji Tsuruta
媒体:CORAL FREAKS 26

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