2018.11.12

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

『コーラルフリークス』おすすめのオススメの水族館レポート

荒波が打ちつける玄界灘海域を再現。光が海を照らしキラキラと輝く

九州の近海の玄界灘水槽。クエやイシダイ、スズメダイなどが泳ぐ

迫力と癒やしが感じられる展示

 福岡県唯一であり、九州最大級の水族館である、福岡市の「マリンワールド海の中道」。リニューアル工事の休館を経て、2017年4月にグランドオープン。新しいマリンワールドは「いつも新しい私になれる水族館」をコンセプトに、展示や空間演出を見直し、海をより身近に感じられるリゾート施設として生まれ変わった。

 大きく進化したのは、メインとなる魚類の展示。テーマを、従来の「対馬暖流」から「九州の海」へと変更し、ほぼすべての水槽を新設・改修した。九州各地の多様な海の海洋生態を表現するため、水槽の形状や水・光の動き、映像や音響などに工夫を凝らした。展示生物とその生育環境をリアルに再現することで、リラックス効果のある「ゆらぎ」をより感じられる最新の展示となった。

 九州の近海の展示でリニューアルのシンボルとなっているのが、玄海灘水槽。荒波が打ちつけるなか、流れにもまれる小魚と、底に居座る屈強な大型魚で生物のたくましさを感じられるようになっている。

 「外洋大水槽」では、外洋に浮かぶ離島の海を、小魚の群れと回遊魚のスピード感、大型サメの存在感でダイナミックに再現。同館最大の大型水槽ならではの迫力が魅力だ。今回のリニューアルでは、壁面の塗装や底面の形状変更、照明の見直しなどによってさらに奥行き感が生まれ、広大な海の景色が楽しめるようになった。

 イルカ・アシカ等の獣類の展示においては、ショープールのステージを改修したことで、より臨場感や開放感が感じられるようになったほか、かいじゅうアイランドに「ペンギンの丘」を新設。イルカ、アザラシ、アシカに加えて愛くるしい姿のペンギンが陸上・水中で暮らす様子を間近で見ることができる。

 空間演出の強化においては、全館にわたってアーバンリゾート感あふれるナチュラルなデザインに。特に、エントランスフロア2階の中央部には、このリニューアルのシンボルとなる空間「滝と緑のセンターガーデン」を設置。また、水槽観覧通路は水槽がより際立ち、あたかも海の中を散歩しているような雰囲気を味わうことができる。

 また、新たな情報発信のゾーンとして阿蘇山間部の湧水地を再現した「阿蘇 水の森」と、館内展示の理解を深めて九州各地の実際の自然への関心を誘う「情報ひろば うみのたね」を配置。自然保護について考えるきっかけとなりそうだ。土日祝日にはバックヤードツアーも開催。普段見ることのできない水族館の裏側をのぞいてみたい。

 このほか、レストランや各種ショップの全面リニューアル、パウダールームの新設やエレベーターの大型化、多言語対応など、多くの来館者が快適に過ごせるようにリニューアルした同館。これまでの同館を知っている人も、マリンワールドへ行ったことのない人も、あらゆる人が満足できる水族館だ。

奄美諸島の美しいサンゴ礁の景観を再現した、奄美のサンゴ礁水槽。

奄美諸島の水槽では、メガネモチノウオやタマカイが優雅に泳ぐ。

黒潮が流れる九州南部の温暖な海を再現した、水深7メートルの外洋大水槽。

ショープールでは、観覧席側にアシカのステージを新設。バックボードを撤去して博多湾を借景にすることで海とつながっているように見える。

「福岡 博多湾水槽」

ダイバーによる餌付けパフォーマンスも。

新設されたペンギンの丘で、愛くるしいペンギンをじっくり観察。

構成=藤森優香 Yuka Fujimori
写真提供=マリンワールド海の中道
媒体:CORAL FREAKS 26

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