2019.01.28

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

コレクタブルなデイトナは常にタマ数不足「一期一会のユーズドデイトナ」

 1963年に登場したRef.6239が、いわゆる"初代デイトナ"である。正式名称は「コスモグラフ」。ベゼルにスピード測定用のタキメーターを刻み、インダイアルのカラーリングを反転させたこのモデルは、レーシングクロノグラフとしてのイメージを確固たるものとした。主要な販売地域であった北米市場で最も名高い「デイトナ・インターナショナル・スピードウェイ」から、このモデルは通称デイトナと呼ばれるようになってゆく。

 バルジュー製のCal.72系を独自改良して搭載した「手巻きデイトナ」のレーシングイメージを決定的としたのは「ポール・ニューマンダイアル」または「エキゾチックダイアル」と呼ばれるバリエーションの存在だった。オリジナルは諸説あるが、実際には手巻きデイトナの全モデルに、ポール・ニューマンは存在するらしい。

 このダイアルは80年代中頃からアンティークマーケットで爆発的な人気を博し、現在では超高額なプレミアモデルとして知られるようになった。手巻きデイトナは、搭載ムーブメントとケースの両面に細かな改良を重ねつつ、リファレンスを増やしていったが、その最終型にあたるRef.6263とRef.6265でプッシャーに防水処理を施し、正式名称が「オイスター コスモグラフ」に変わる。Cal.72系の独自改良も最終段階を迎え、振動数を6振動/秒にアップしたCal.727を搭載した。

 1988年のフルモデルチェンジで、デイトナは手巻きから自動巻きへと完全刷新された。ゼニス製のエル・プリメロを再び独自に改良し、今度は振動数を10振動/秒から8振動/秒へとダウン。耐久性と信頼性を確保している。これが第4世代デイトナのRef.16520、「オイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナ」だ。手巻き時代は通称に過ぎなかったデイトナという名を、正式に名乗った最初のモデルである。

デイトナ初の自動巻きモデル「Ref.16520」

Ref.16520/
1988年に登場し、2000年まで生産された2世代前のデイトナ。ムーブメントは、ゼニス製のエルプリメロをロレックスがチューンアップしたキャリバー4030を搭載。パワーリザーブは52時間となり、デイトナ初の自動巻モデルとなった。

 116520との外観的な違いは、スモールセコンドと12時間計のインダイアルが逆となっていることや、インダイアルの配置位置が異なる点、インデックスの太さの違いなど多岐にわたる。近年、市場で見かけることの少なくなったレアなモデルだ。自動巻、100m防水、ケース径40mm。

プラベゼル搭載の手巻デイトナ最終型「Ref.6263」

Ref.6263/
1970年から1988年まで生産された、手巻デイトナの最終完成形。プッシュボタンにスクリューロックを採用したプラベゼルモデルで、ムーブメントは6265と同じバルジュー727を搭載。マニア垂涎の名機だ。手巻、ケース径37mm。

Ref.6263/
アンティークデイトナの最高峰となるポール・ニューマン。希少すぎる18Kイエローゴールドモデル。手巻、ケース径37mm。

6263と同時期に登場したステンレスベゼル「Ref.6265」

Ref.6265/
通称ビッグデイトナと呼ばれる人気激熱の手巻デイトナ最終モデル。6263がプラベゼルなのに対し、6265はより強度に優れるSSベゼルとなる。ムーブメントは6263同様、バルジュー727を搭載。手巻、ケース径38mm。

Ref.6265/
グッドコンディションをキープしたRef.6265。手巻、ケース径37mm。

ヴィンテージ愛好家垂涎の1stデイトナのプラベゼル「Ref.6241」

Ref.6241/
マニア垂涎、アンティークロレックスの最高峰となる1968年製の1stデイトナ ポール・ニューマンモデル。6239が金属ベゼルなのに対し、6241はベークライト(プラ)ベゼルとなるのが違い。手巻、ケース径37mm。

タキメーター搭載の初代デイトナ「Ref.6239」

Ref.6239/
1968年製1stデイトナ ポール・ニューマン。アンティークデイトナの象徴となるエキゾチックダイアルが圧倒的人気を誇る激レアモノ。6241と違い6239は金属ベゼルとプラ風防の組み合わせとなる。手巻、ケース径37mm。

1950年代後半に登場したデイトナの前身モデル、通称"プレ・デイトナ"「Ref.6238」

Ref.116238/
通称プレ・デイトナと呼ばれる、1960年代前半のデイトナ登場以前に存在したロレックスのクロノグラフモデル。文字盤にデイトナの表記はなく、クロノグラフのみ記される。ベゼルはスムースベゼルとなり、タキメーターは文字盤外周に記載。驚くことに、その数値は1000まで刻まれている。インダイアルが文字盤と同色になるのも特徴で、視認性を高めるためデイトナでは反転色へと変更された。ムーブメントはバルジュー72を改良した72Bを搭載。
 
 
(取材協力/スイートロード)

新型が出てから何かが変わった!? 新旧デイトナラプソディ

左:Ref.116520 オイスター パーペチュアルコスモグラフ デイトナ/
ロレックスの悲願だった完全自社製クロノグラフムーブメント、キャリバー4130を搭載。バックルには微調整が容易なイージーリンク、中空だった中央のリンクがソリッドパーツに変更されるなどの機能&堅牢性も向上させたモデル。その魅力は新型が出た現在でも色褪せない。ケース径40㎜。自動巻。100m防水。

右:Ref.116500LN オイスター パーペチュアルコスモグラフ デイトナ/
ロレックスが独自に開発・製造した自動巻機械式クロノグラフムーブメント、キャリバー4130を搭載。旧モデルからの最大の変更点はタキメーターベゼルがセラクロム(ブラックセラミック)に変更されている点だ。これにより高級かつスポーティさがさらに高まった。904スチール。自動巻。100m防水。ケース径40㎜。

媒体:MAJOR WATCH

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