2019.04.02

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

ROLEX SPORTS MODELが欲しい! vol.2

深海から世界最高峰の山々まで、世界中の絶景や秘境で、多くのプロ冒険家たちをサポートし、愛用されてきたロレックスのスポーツウォッチ。いま注目のitモデルたちを徹底解説する。

24時間ベゼルを増備した爽やかなスポーツウォッチの定番「Ref.216570」

 1953年の発表当初は、冒険家の信頼に足る装備として認められたエクスプローラーだが、他社から多くのスポーツウォッチが登場すると、やや見劣りがする部分も出てきてしまった。これを払拭すべく投入された上位機種が、1971年に発表されたRef.1655、すなわち「エクスプローラーⅡ」である。ケースを他のスポーツロレックスと同じ40㎜にスイッチ。デイト表示を加え、24時間表示の副時針を備えたことで、2箇所のタイムゾーンを表示できた。

 現行モデルのRef.216570は、2011年に発表されたばかりの最新モデルで、ケース径が42㎜にアップ。搭載ムーブメントも「パラクロム・ヘアスプリング」と「パラフレックス・ショックアブソーバー」をダブル装備する、Cal.3187とされている。ちょうどエクスプローラーⅡの40周年にあたる年にリニューアルを受けたが、興味深いのは、初代Ref.1655のデザインを、忠実になぞっている点である。

 これまでのロレックスは、最新こそが最高という信念のもと、過去を振り返ることをしてこなかったが、デザインの面では、アーカイブの中にも優れたモデルは多く存在する。ロレックス自身がそれを証明してみせた点で、現行エクスプローラーⅡは、重要なモデルのひとつだ。

Ref.216570/
初代を連想させるオレンジ色の24時間針、ケースサイズの大型化、またそれにともなう視認性の向上などで、人気を博する現行モデル。キャリバー3187は48時間のパワーリザーブを誇る。自動巻、100m防水、ケース径42㎜

Ref.216570/
ファーストモデル(Ref.1655)を彷彿とさせる、インパクトのあるオレンジカラーの24時間針が特徴となる新エクスプローラーⅡ。ホワイトのダイアルが上質な印象を与えてくれる。自動巻、100m防水、ケース径42㎜

自社開発のクロノメータームーブメントCal.3131を搭載「Ref.116900」

 1946年にノンクロノメーターモデルとして誕生した「エアキング」。エアキングとは、そもそも時計に与えられた愛称(ペットネーム)であるが、数あるロレックスのモデルの中でも最も古くペットネームが授けられたモデルとしても知られる。

 ケース径34㎜と小振りだが、日本人の腕に馴染む、他のモデルと比べてリーズナブル、といった点から長らくロレックス入門モデルとされてきた。定番然としたスタイルではあるが、シンプルなデザインで持つものや使うシーンを選ばず、ダイアルカラーが豊富なのも人気のポイントだった。

 しかし2007年バーゼルワールドで新型エアキングが発表され、リファレンスが6桁(Ref.114200)になると、搭載されるCal.3130もクロノメーターとなって若干プライスもアップしてしまった。その後スタンダードモデルとしてのエアキングは、一度ここでディスコン(生産中止)となってしまう。

 しかし2016年にエアキングは、スポーツロレックスの新ファミリーとして復活を遂げる。最新モデルRef.116900の直径はエクスプローラーを超える40mmとなり、ムーブメントはミルガウスと同じCal.3131にスイッチ。一気に狙い目のスポーツロレックスNo.1に躍り出たのだ!

Ref.116900/
ケース径が40mmに拡大、ムーブメントがミルガウスと同じキャリバー3131を搭載した新型エアキングは、マニアが狙う名品。イエローの王冠マークのワンポイントも特別感があって◎。自動巻、100m防水、ケース径40㎜

Ref.116900/
ブラッドハウンドSSCで使用されているスピードメーターをイメージさせる文字盤、大型化されたダイアルなど刷新された新型エアキング。搭載キャリバー3131はミルガウスと同じ! 自動巻、100m防水、ケース径40㎜

イナズマ針が特徴の圧倒的な耐磁性能を誇る現代の必須ウォッチ「Ref.116400GV」

 アンティークロレックスのファンならば、「ミルガウス」には特別な思い入れがあるに違いない。2007年のバーゼルワールドで、現行モデルのRef.116400が復活するまで、その名はラインナップから消えていたからだ。1990年からの17年間、ミルガウスの名はレアロレックスの代名詞であり続けた。

 ミルガウスはその名のとおり、1000ガウスの磁気に耐える「耐磁時計」として製作された。しかしバリエーションは少なく、3代目のミルガウスで、もう現行のRef.116400に辿り着く。ケースは2代目のスタイリングを踏襲するが、直径が40㎜にアップサイズされ、軟鉄製インナーケースまでスクリューバックとなった。17年のブランクがあったため、搭載ムーブメントは一足飛びに3100番台ベース(Cal.3130)にまで進化し、一気にスペックを上げている。

 ファンを喜ばせたのは、初代以来のレアディテールだった「イナズマ針」が復活したことだ。また現行ミルガウスには、薄いグリーンカラーのサファイアクリスタル風防を装備した、Ref.116400GVというバリエーションも存在。一般的な現行ロレックスは、風防に偽造防止のためのレーザーエッチングが施されるが、グリーンガラスにだけはエッチングが無いこともポイントだ。

Ref.116400GV/
ロレックスのコーポレートカラーのグリーンを採用したRef.116400GVはアニバーサリーモデルとして発表されたモデル。写真はZブルーダイアルの最新モデルで、独特の色合いが特徴だ。自動巻、100m防水、ケース径40㎜

Ref.116400/
耐磁性が向上したケース&シールド、初期モデルを連想させるイナズマ針など、ミルガウスらしい機能と見た目が特徴のRef.116400。GVモデルに比べ、比較的安価なプライスで購入できる。自動巻、100m防水、ケース径40㎜

日焼けした腕に良く似合う、カジュアルでラグジュアリーなマリンウォッチ「Ref.116655/116680」

 スポーツロレックスのラインナップの中で、最も歴史が新しく、最も不思議なモデルが「ヨットマスター」である。ほかのスポーツロレックスが、何らかの機能に特化したプロフェッショナルユースを前提とするのに対し、ヨットマスターにはそれがない。コンセプトを強いて挙げるならば「ラグジュアリーなサブマリーナー」だが、過剰なスペックは与えられず、防水性は100mに留められている。

 現行ヨットマスターのファミリーには、ビーチリゾートモデルとはやや趣を変えた、最新鋭のバリエーションが存在する。デイトナ用のCal.4130を、ヨットレース専用にフルチューンして搭載した「ヨットマスターⅡ」である。2007年発表の初代モデルは、Ref.116688とRef.116689となり、同時にリリースされた。

 特筆すべきは、ヨットレースという目的に限りなく特化した、クロノグラフの表示部分である。ヨットマスターⅡは、世界で初めてプリセット機能を加えたカウントダウンタイマーなのだ。しかもフライバック機能を持たせつつ、そこに誤差修正まで加えている。これは2回のフラッグで伝えられる、ヨットレースのスタートを、いかに正確に把握するかという1点に絞った特殊機能なのである。

Ref.116655/
小振りなヨットマスターとして人気を博しそうな40㎜モデル。サブマリーナーをランクアップさせたようなシンプルなダイヤルが魅力。搭載されるムーブメントはキャリバー3135となる。自動巻、100m防水、ケース径40㎜

Ref.116680/
ステンレススティールのケース&ブレスにホワイトのダイアルをセットしたオーソドックスなモデル。44㎜のケース内にはクロノメーター取得のムーブメント、キャリバー4161を搭載する。自動巻、100m防水、ケース径44㎜

2つのタイムゾーンを同時に表示するエレガントなドレスウォッチ「Ref.326139」

 日付表示以外の付加機能を搭載した初のスタンダードロレックスとして、2012年に初登場した「スカイドゥエラー」。目指したものは究極のシンプルさである。このモデルだけが搭載するCal.9001は、GMTマスター系とは異なったデュアルタイムムーブメント。ダイアル下方にオフセットされた第2時間帯表示で、異なった2カ国の時刻を表示する。ローカルタイム(今いる場所の時間、多くは日本)を分針と、異なるもう1カ国の時間を24時間表示にさせておけば、自分がいない場所の昼夜の別も簡単に読み取ることができる。

 またスカイドゥエラーは、ロレックス初のアニュアルカレンダー搭載モデルでもある。年次カレンダーとも呼ばれるこの機構は、大の月と小の月(31日までの月と30日までの月)を交互に表示するため、小の月はカレンダーディスクが自動でジャンプする。手動でカレンダーを調整する必要があるのは、年に1回(3月1日)のみとなる。一見しただけでは、他のロレックスのデイト表示と変わらないが、かなり使い勝手の高いシステムに仕上がっている。分かる人にだけ良さが分かる、小技の効いた機能だ。

Ref.326139/
アイボリーダイアル&レザーベルト、そしてフルーテッドリングコマンドベゼルという構成の1本。ホワイトゴールドのケースもあいまって豪華な印象だ。ムーブメントは、キャリバー9001。自動巻、100m防水、ケース径42㎜

Ref.326135/
アニュアルカレンダー、GMT機能を搭載していながら、すっきりとしたダイアルが特徴のスカイドゥエラー。搭載されるムーブメントはこのモデルのために開発されたキャリバー9001。自動巻、100m防水、ケース径42㎜

媒体:MAJOR WATCH

NEWS of IN THE LIFE

ARCHIVES

RANKING

POPULAR TAG

NEWS

SEARCH