2019.01.22

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

まさしく極上のレストア。ベルギーから来たスプリット「1951 Type 11C」

2015年の第4回クラシシェスVWトレッフェンのため、ベルギーからはるばる海を渡って日本へと運びこまれた、VWショップ「BBT」の代表Bobの愛車。実はそのまま日本に残り"For Sale"となっているという。

 「新車同然」という言葉は、レストアしたクルマへの最大級の賛辞だ。ボディやエンジンのコンディションはもちろん、新車当時のディテールを徹底的に考証して拘り抜いたその先に、誰が見ても「新車っぽい」オーラが生じるのである。現車は1951年2月に製造された個体だ。ヴィンテージVWが数多く棲息しているベルギーの空冷VWショップ「BBT」の代表ボブが、自らの愛車としてフルレストアした。

 ボディは1951年3月までのVW純正色、L70ミディアムブラウンでリペイントされ、シートやドアパネルもやはり当時の純正色であるL71ベージュを再現。ホイールのリムはボディと同色のL70、ハブはL75ライトベージュという塗り分けも、当時のデラックスモデルそのままだ。

 バットウィングのステアリングホイールやMONZAオートラジオなど目立つアイテムもさることながら、リアデッキリッドのL型ハンドルや、ベース側にも段の付いたセマフォーなど、ディテールまで手抜かりがない。

 「折角日本に持って来たのだから、日本のヴィンテージVWファンの元で大切にしてほしい」とボブが「FLAT4」に託していったこの個体。21世紀の日本の都市を走る姿は、まるで1951年の工場からタイムスリップしてきたかのようで、経年感はゼロ。まさに「新車同然」の逸品なのだった。

去年のBad Cambergでは、BBTから400km近い道を自走で参加したという。しかもこの時ドライブしたのはなんと、ゲストとしてアメリカから来ていたPaul Schley!

エンジンは1952年8月製造の1,131cc/25HPを搭載している。これにMANN製Tスタイル乾式エアークリーナー、BOSCH製6Vスターコイル、BOSCH製383ディストリビューター、さらにはSOLEX 26VFISキャブレターなど、スプリットウィンドウにマッチした補器類が組み合わされ、当時のままの性能を発揮。

1955年型までの"バットウィング"ステアリングホイールは、ステアリングコラムやシフターシャフト同様のブラウンカラーでペイントされている。よく見ると、グローブボックスの内側まで、シートやドアパネルと同様のクロスマテリアルでしっかりカバーされている。シートに座れば気分はすっかり60数年前の新車ドライバーだ。

ダッシュ右側の主役は、非常に希少なBecker製"MONZA"オートラジオ。時計と真空管ラジオが一体になっており、1950年代のアクセサリーアイテムとしてマニア垂涎の品。

フロントフード内のペイントも完璧なミラーフィニッシュで溜息もの。スペアタイヤも16インチ。さらにフロントとリアのフードやフェンダー類も、全てVW純正が使用されている。

カメラマン:Takamasa MIYAKOSHI 宮越孝政
テキスト:Kota TAKEUCHI 竹内耕太
媒体:LetsPlayVWs 49

NEWS of IN THE LIFE

ARCHIVES

RANKING

POPULAR TAG

NEWS

SEARCH