2018.12.25

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

Let's Play VWs Selection from Japan「1965...

 当時大阪府全域を管轄していた「大」の一文字にシングルナンバーのライセンスプレートが目を引く、1965年型タイプ1。当時のオフィシャルインポーター、ヤナセによって輸入された日本向け仕様の1台だ。現車のシャシーナンバーからヒストリーを少しだけ紐解いてみると、ウルフスブルグのファクトリーで生産されたのは1964年9月で、恐らくラインオフ後すぐに日本へ向け出港。1965年1月に大阪で初代オーナーによって車両登録が完了された。

 当時大阪管轄のライセンスプレートは1964年11月1日に「大」一文字から「大阪」と「泉」に分割されたようであるが、当時のオーナーが気にしていたとは思えないものの、ギリギリセーフで旧ナンバーが交付されたのだった。またはヤナセが販売前にナンバー交付を受けていたのかもしれない。

 初代オーナーは自動車整備機器を取り扱う法人で、その元で2003年まで維持され、その後個人オーナーの元で2015年まで引き継がれた後に現オーナー「ガレージ・ビンテージ」の元にやって来た。取材時は外装のみオリジナルカラーのL87パールホワイトでリフレッシュされ、それ以外のインテリアペイント、シート、ドアパネルなどの内装はオリジナルコンディションが維持されており、資料的にも非常に貴重な一台といえるだろう。もちろんエンジンもナンバーマッチのオリジナルだ。

 日本向け仕様の大きな特徴としては、外装はダブルバンパーが標準装備され、リアテールライトレンズも赤色一色、つまりアメリカ仕様に準じている。その一方でステアリング位置は左右選択が可能であった。さらにインテリアの仕様はヨーロッパモデルに準じているケースが多く、シートのマテリアルにファブリックが採用されている。現車は「ヤナセ 大阪支店」で販売された個体で、当時ヤナセが発行していたサービスマップなどのドキュメント類も残っており、大切に維持されてきたことを窺わせてくれる。

1,192ccの40馬力エンジンはナンバーマッチのオリジナルだ。1965年モデルでファンシュラウドから配管される、ヒーターダクトホースの計が大径化される。

オリジナルのファブリック地が残されるインテリア。日本仕様は外観は北米仕様と共通ながらインテリアにはヨーロッパ仕様と共通のファブリックが採用されていた。

現車には当時に新車販売したヤナセ大阪支店が発行、添付していたサービスマップオーナーマニュアルも残されている。デザインもどこか懐かしさを感じさせる。

まだ新車の香りが漂ってきそうなインテリア。L87 パールホワイトはオリジナルペイント。現車は当初からラジオも備わらずブロックプレートもオリジナル。

現車が輸入された1964年当時、リアのテールライトのレンズはブレーキ灯もウィンカー灯も赤一色で車検のパスが可能だったため、日本仕様のビートルのテールレンズは赤色一色が採用されていた。またこの年代はダブルバンパーも標準で備わっており、外観上は北米仕様とほぼ同一である。

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