2019.01.18

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

まさに"Terror" な、世界的にも有名なVWコレクター。

4. クラシシェスVW トレッフェンで日本を訪れた海外ゲストを本誌が現地へ乗り込み取材を実行!まずはインドネシアから自らヘブミューラーでクラシシェスにエントリーしたTerror Garage を紹介する!

 ドイツで開催されるBad CambergやHessische OldendorfのようなプレミアムヴィンテージVWイベントを日本でも実現したいと、「FLAT4」の旗揚げで開催された「クラシシェスVWトレッフェンinジャパン」。毎回海外からのゲストも目立つようになってきているが、第4回目に関しては、いよいよ海外からヴィンテージVWを日本へ持ち込んでエントリーする海外ゲストも登場。ますますインターナショナル化が進みつつある。

 今回1949年型ヘブミューラーを日本へ持ち込み、クラシシェスへエントリーを果たしたインドネシアの「Terror Garage」は、ドイツのBad CambergとHessisch Oldendorfにも毎回ヴィンテージVWでエントリーしている、世界的にも有名なVWコレクター。「Terror Garage」の首謀者Yanto Wedodo & Michael Lesmanaと弊誌『LET'S PLAY VWs』もかれこれ15年以上の親交があるが、東南アジアに本拠地がある彼らの正体はベールに包まれたままであった。そこで、今回遂に弊誌はインドネシアの現地取材を決行。脅威のコレクション内容を、読者諸兄に紹介することが叶ったのである。

 ところで「Terror Garage」はショップでもミュージアムでもない。あくまでもYantoのプライベートコレクションで、現在約60台(正確な台数は本人も把握していない!)所有している中で空冷VWが45台程度、ポルシェを10台程度をコレクションしている。コレクションは自宅ガレージだけに収まりきらず、コレクションを納めるための別棟を自宅の斜向かいに所有。そしてレストレーションやカスタムを行うための完全プライベートショップまで持ち合わせているのだ。

 ショップにはお抱えのメカニックが常駐。レストレーションでは欠かすことのできないボディワーク職人もフルタイムで働いており、訪問時もポルシェ356プリAや、スプリットウィンドウ世代のカルマンカブリオレのレストレーションのプロジェクトが進行中であった。驚異的なことにボディワーク職人は、ボディパネルをハンマーを使用して叩きながらハンドメイドで製作! あっという間にポルシェ356のフロアを完成させていた。

 その目の前に広がる非現実的光景はまさにTerrorなガレージなのであった。

地下ガレージには書庫とパーツの保管庫もあり、その通路にはモデルカー専用のディスプレイショーケースが備え付けられる。まさに夢のような空間だ。

 自宅のリビングルームに面している中庭には、空冷ポルシェのコレクションが並ぶ。YantoはRauh-Welt Begrif (f RWB)のファンでもあり、中井啓氏を招いて車両の製作もTerror Garageで行われた。

 地上ガレージの一番左にはエレベーターが備わっており、地下のガレージスペースへアクセスとなっている。リビングはモダン家具で統一。ここからの眺めは至福のひとときだ。

Terrorガレージでほとんど手作業によってフルレストレーションされた、美しい1954年型ポルシェ356プリA。

Terrorガレージがあるのは、首都ジャカルタから東南に約200km、クルマで3時間程離れた都市バンドンにある。Yantoの自宅の斜向かいにある別棟は全てコレクションを納めるために使用され、内装も往年のガレージショップのような雰囲気だ。

YantoはヴィンテージVWのみだけでなく、カスタムも数多くコレクション。

Yantoの自宅斜向かい別棟にも受けられたラウンジエリアには、インドネシアのアンティークキャビネットに数々のNOSパーツをディスプレイ。

2013年のHessisch Oldendorfでドイツを訪問した際に現地で購入した、Tempo Matador。フロントシート下に空冷VWエンジンが搭載され、前輪を駆動するトラックだ。その荷台にはインドネシア国内で探し当ててきたタイプ2やタイプ34カルマン、タイプ14カルマン、ビートルのボディフレームのNOSパーツがギッシリ!

別棟の裏庭にはレンガ敷きの広大なスペーをを確保し、様々なプロジェクトが進行できるようになっている。取材当日もフルタイムのメカニック4人が撮影をアシストしてくれた。

Terrorガレージのプライベートワークショップでは、フルタイムで働く鈑金職人がハンマー片手にハンドメイドでボディパネルを簡単に製作してしまう。日本では忘れられた光景かもしれない。

正直Yantoのコレクションを全てキッチリ撮影して帰りたかったが、限られた時間の中でそれも叶わず、数あるコレクション中からセレクトしたのは1950年のセダン。現車はイギリスから購入した内外共にフルオリジナルを維持している1台だ。1950年11-12月生産で、1951年モデルに切り替わる直前の個体。

ダッシュにはVDO製クロックを装着。ダッシュ中心の上のスイッチはセマフォー、下は灰皿。その下にスタータースイッチ。

現車はインドネシアに輸出された、右ハンドルの1953年型コンビのバーンドア。世界的にも非常に貴重な個体である。Terrorガレージによってフルレストアが行われ、細かいディテールまで完璧な仕上がりを見せる。ボディナンバーから辿ると1、953年の1月生産である。

美しくディテールが行き届くエンジンコンパートメントには、ジャドソン・スーパーチャージャーを装備した1,131ccの25馬力エンジンが搭載される。バーンドア世代の6レッグセカンドシートは左側にカーゴドアがあるため、左サイドのシートバックも右側がフォールドする。欠品していたら入手ほぼ不可能だ。

text & photo:Shin WATANABE 渡辺慎介
媒体:LetsPlayVWs 49

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