2019.01.25

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

スイスメイドの軽量スポーツエンズマン506「1959 Enzmann 506」

 ホイールを見れば辛うじてVWの血が混じっていることは理解できる。しかし独特なスタイリングから、誰がこのクルマがVWベースであると思うであろうか……。でも現車は歴としたVWビートルベースで、スイスでコーチビルドされ、純粋なる2シータースポーツカーとして生まれ変わったエンズマン506である。

 車体剛性を確保するためにドアを廃したファイバーグラスボディは超軽量で、乾燥重量はわずか550㎏を実現。お陰で当時はラリーやロードレースで大活躍した。エンズマンは当時様々なエンジンチョイスが可能で、VWの36馬力が標準。オプションでジャドソン・スーパーチャージャーやオクラサエンジン、そしてポルシェ356カレラ用の4カムエンジンまでも選択することができた。

 オランダ出身でアメリカ在住のオーナー、Erik Ouwerslootは、居住地と出身地の両国に複数のエンズマンを所有する狂的信仰家。Petermaxラリーには奥様のJannieをコパイロットに迎えエントリー。現車はベースのストック36馬力エンジンであるが、550㎏の軽量ボディのおかげで、全く非力を感じさせない加速を見せてくれたのが印象的であった。さらにその着座位置もかなり低く、VWシャシーでありながら、その性格は全くビートルとは違うコーチビルドに仕上がっているのだ。

 完全な2シーターであるエンズマンのインテリア。バケットシート背後には比較的たっぷりとしたラゲッジルームが存在する。ゲージ類はポルシェ用を使用している。

 ドアがないエンズマンは跨ぐように乗り込むので、両シートの間には足を載せることができるステップが設けられている。これのおかげでシートを踏みつけることなく乗り込める。

 搭載されるエンジンは、当時選択できる中ではベースグレードだったノーマルの36馬力。しかし車重僅か550kgのエンズマンを実に軽快に走らすことができる。

オーナーのErik Ouwerslootと奥様のJannieはオランダ出身・アメリカ在住で、両国を半々で暮らす悠々自適なライフスタイルを送る。

text & photo:Shin WATANABE 渡辺慎介
媒体:LetsPlayVWs 49

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