2019.01.31

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

L14ラセダグリーンとダークグリーンのコンビが美しいカルマンカブリオレ

 当時セダンモデルより25%以上も高いプライスタグが下げられていた、スプリットウィンドウ世代のカブリオレ。セダンモデルには設定の無いカラーも用意され、当時ほとんどの客はツートーンを選択していた。

 しかし現車「1952 Type15A」は新車で販売された当時からモノトーンカラーだった記録が残っている、非常に珍しいカルマン・カブリオレだ。美しいカラーは、非常にレアなL14ラセダグリーン。これにダークグリーンのトップカラーが組み合わされ、この世代のほかのカルマン・カブリオレとは、ちょっと違う雰囲気が醸し出されるユニークな1台となった。

 ちなみにこのL14ラセダグリーンは、1959年モデルでカラーコードは同じながら、名称をMignonette(モクセイソウの意)に変更され、セダンモデルに再設定された。VWのコード番号は後年に再利用されると過去の名称が上書きされてしまうので、L14で調べるとMignonetteの名称が上がってくるが、1952年型の場合、ラセダグリーンが正しい名称となる。

 現車は4年程前にフルレストレーションが完成して、その完璧な仕上がりで大きな話題を呼んだ1台。当時は北カリフォルニア在住の前オーナーによって、ポルシェ16インチホイール、デンゼルエンジンとポルシェトランスミッションを搭載した、ヴィンテージ・ハイパフォーマンスで仕上げられていた1台であった。

 しかしオレンジカウンティとアリゾナ・フェニックスの2カ所に拠点を持って、キャルルックとヴィンテージVWの両方を数多くコレクションしている現オーナーのJim LoGudiceの元に引き継がれてから、全てを本来のオリジナルスペックに戻されることになった。さすがにナンバーマッチまではいかなかったが、年式と生産月ががマッチしたエンジンとトランスミッションを探し当て、リビルト。16インチのホイールもキッチリカラーマッチさせて、So Cal Vintage VWトレッフェンにエントリーが叶ったのである。

カブリオレにはグローブボックスリッドが装備され、さらにアッシュトレイも備わる。

 L14ラセダグリーンに組み合わせられるトップのカラーは、V3ダークグリーン。16インチのホイールはツートーンで仕上げられ、ディスクがL14ラセダグリーン、リムはL15ダークグリーンだ。

 前オーナーの手で仕上げられた、レッドカラーのシートとドアパネルは、ノンオリジナルながらL14ラセダグリーンにも良くマッチしている。ダッシュには速度計とデザインがマッチしたタコメーターも備わるが、これは前オーナーのカスタムメイド。

エンジンは年式と生産月がマッチした1,131cc、25馬力ユニットを探し当てた。オリジナルに忠実なディテーリングでキッチリとリビルトされている。

1951年4月から1952年9月生産のスプリットウィンドウには、クロッチクーラーと呼ばれる開閉式のフラップがフロントクォーター両サイドに備わる。

text & photo:Shin WATANABE 渡辺慎介
媒体:LetsPlayVWs 49

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