2018.03.15

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

40s草レーサーをコンセプトとした1938 H-D MODEL-U

国内有数のヴィンテージH-Dのコレクターにして「カットダウンの理想形」と言わしめた38 Model U。低く構えたドロップハンドルに注目!

「Race With The Devil」平たい皿のようなヘッド形状からFlat Headと呼ばれ 戦前から戦中、戦後を駆け抜けたH-D。 質実剛健な実用車をベースとする草レーサーの魅力に迫る。

排気量74ic=1200ccのSVエンジンを搭載する1938年式のアウトフィットを取り払い、軽快に仕立て直したModel U。旧車ならではの重厚な佇まいと、見るからに良く走りそうなスタイリングが同居する30s H-Dは、無類の旧車狂として知られるアパレルブランド“FREEWHEELERS”のデザイナー安井 篤の秘蔵コレクションだ。
「30sビックフラッティーをベースとした40s草レーサーがコンセプトです。ベースは38年式のモデルUでフレームとエンジン、外装もイヤーズマッチングですが、フューエルタンクを飾る40sH-D純正のモールやコミスキーのタンクバッジで往時のレースシーンの空気を演出した」という安井氏。味わい深いオールドペイントの30s H-D純正タンクや本物のフラッシュゴードンをハス切りにしたマフラー、スクエアフットボードのエクステンショナーなど、見所は尽きないが、最大の見せ場はハンドルだ。
「一番のお気に入りはハンドルです。左右を渡すサポートバーが特徴的ですが、ご覧の通り幅が狭くグリップエンドが極端に下方向に曲げられている。戦前の純正オプションから戦後のアフターマーケット製レーシング・イクイップメンツを含め様々なハンドルバーを見ましたが、こんなドロップ形状は他に見た事がありません。真相はわかりませんが、往時のレーサーが自分の体型に合わせて曲げたワンメイクしたものだと推測しています。特異な形状ですが幸い自分にはピタリとハマりポジションも決まった。なのでこの車両、走りが本当に楽しい! カットダウンの理想形です」。
 
錆に覆われたドロップハンドルとポストに支持されるシングルシート、自由度の高いフットボードからなるポジションは、オーナーの体型にピタリとはまるものだった。
 
1938年式のビッグフラッティーと共に東京のベイエリアをクルーズした。ハス切りマフラーが奏でるフラットヘッドの渇いたエギゾーストノート。それは古き良き時代のアメリカへ誘う“魔性”の音色だった。

ROLLER magazine vol.16

30sH-Dの通例通りホイールサイズは前後18インチ。タイヤはAllstate製Dartmanをセット。ワイルドなトレッドパターンが土の匂いを感じさせる人気銘柄。リブ付きのリアフェンダーは戦前の鉄製を極力シンプルにフィッティング。ヘッドライトは30sの四輪用スポットランプ、テールランプはOLD FORDだ。

優しく渇いたサウンドと共に東京のベイエリアをクルーズする1938年式のCutdown Flatty。ジーン・ビンセントの “Race With The Devil”が流れれば完璧な情景だろう。

NEWS of ROLLER magazine

ARCHIVES

RANKING

POPULAR TAG

NEWS

SEARCH