2018.09.13

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ジャパンEVラリー白馬2018 に参加してきたぞ「ジャパンEVラリー白馬 201...

日本EVクラブ/白馬EVクラブが主催する「ジャパンEVラリー白馬 2018」のメインイベントは、2日目に開催されるアベレージラリー「村男三世カップ」。この名称は、白馬村のキャラクターである、ヴィクトワール・シュヴアルブラン・村男三世に由来するもの。スタート&ゴール地点のHakuba47は、北アルプスの大パノラマに囲まれた豊かな自然が見事で、EVラリーの出発点にはぴったりな場所。この日参加したEVの台数は30台。参加者の中で一番多かったEVは日産リーフであった。

舘内 端さんと日本EVクラブの発足と遊び方!

日本EVクラブ代表理事の舘内さんと、スーパーセブンをEVにコンバートしたEVセブン。製作過程は弊誌『Tipo』にて連載されていたので、覚えている方も多いことであろう。

 '94年に設立された日本EVクラブだが、その原点は舘内さんのとある予感からはじまったという。

 それは、環境問題、エネルギー問題からはじまり、脱石油をしないと自動車は生き残れないだろうなというもので、舘内さんの大好きな、モータースポーツもF1もそのうちできなくなるのでは? と思いを巡らせていたという。

 また、自動車評論家も排気ガス責任の一端があるという理由から、'92年には東京から鈴鹿まで、国道1号を自ら排ガスにまみれながら走破。旅から帰ってきたタイミングでEVとの出会いを果たしたのだそうだ。

 それは、国立環境研究所東京電力東京R&D等が共同で開発した「IZA」というスポーツEVのことで、それを舘内さんは日本初のジャーナリストとして取材。その速さに衝撃をうけ、自身も'94年にAPS500というアメリカのEVのレースに挑戦したのだそうだ。

 しかも、3位に入賞を果たし、帰国すると日本中大騒ぎに! その後、EVクラブを立ち上げて、コンバートEVでの楽しみ方を広めていくこととなったのである。

 現在の日本EVクラブの目的も、当時と同じようにEV普及ということだが、メーカーがEVの市販モデルを量産しはじめていることもあり、クラブの役割は「EVでひたすら遊びEVの楽しさをアピールする」ということだそうだ。

オリンピックもモータースポーツも、サステナブルが時代の流れ

 「今後の遊びやスポーツは、ありとあらゆるものがサステナブルでないと、続けられないんです。排ガス出すとか、施設で使う電気がCO2を出すとかいうものは、オリンピックやプロスポーツからもなくなっていき、モータースポーツでも同じなのに、みんな気がついてない。その流れでフォーミュラEが出てきて、WRCもル・マンも近い将来、EVになるでしょう。

 逆にいうと、EVならまだモータースポーツが楽しめるっていう、基本に帰ってきたんです。だから僕らは電気カートやコンバートEVで遊ぶ楽しさを提案しているんです」

 初日の懇親会では、EVオーナーのみなさんが「日産リーフをよろしくお願いします」とか「三菱をよろしくお願いします」などと自身が乗るクルマのブランドをオーナー自らPRしていたのだが、舘内さんによると、それはEV病の患者が集まっているからなのだそうだ。

 「最近のエンジン車ではきかなくなりましたよね。愛車とか、メーカーよろしくとか。EVはチャージなどで不便なことがあるから、自分がかかわらないと、この子はちゃんと走らないという想いがあるんでしょうね。

 結局、EVは新しい自動車の愛をつくりはじめたんですよ。自動車が基本的に持ってなきゃいけない魅力をエンジン車が失って、EVが持ち始めたんでしょう」

 「もうひとつは、自分で作れるっていうことです。電気カートもメーカーのお世話にならずに、個人やグループが自分で作れますし、そのエネルギーどうするのっていうと、白馬に来れば、ゼロエミッションですし。エネルギーの地産地消が可能になってくる。家のソーラーから充電すれば自立できるんですよ。自動車が。

 自分が自立できれば、災害時にはEVの電気で他者を助けることができる。自動車は排ガスとかいろいろ憎まれ者になっていましたけど、EVは歓迎されると思いますよ」

ホンダ クラリティー、三菱アウトランダーPHEVなど、メーカーのPHEVもラリーに参加。

 7時半に集合した参加者はブリーフィングを経て、9時から順番にスタート。一定区間を正確な時間で走るアベレージラリーは、当日配布されたコマ図をみながら、ドライバーとナビゲーターの二人一組で時間内にゴールを目指すもの。取材担当の陰山は、日産リーフをこよなく愛する、中村さつきさん姉妹に同乗させていただいた。

 中村さんが「まるで自転車のよう!」と語るとおり、大自然の中エンジン音がしないリーフの窓を開放して走ると、なんとも心地が良い。

 一定区間を正確な時間で走るラリー、コマ図をみながら山道に入っていき、到着したのは七倉ダム。1979年に竣工したこのダムは、長野県内でも有数の名景勝地として知られる高瀬渓谷にあり、自然の石積みダムということが大きな特徴で、下から見上げる景色は圧巻。ここがアベレージラリーの折り返し地点となり、Hakuba47にコマ図をみながら別ルートで戻るというプログラムになっている。

ゴールのHakuba47に到着すると、アベレージラリーの表彰&名物の白馬ぶた網焼きBBQランチへと突入。今年の優勝は、アウトランダーPHEV[片岡英明さん&一般参加者(宇藤和己さん)、誤差+1秒]。2位は、アイミーブ[一般参加(高橋利英さん親子)、誤差9秒]。3位はリーフ[一般参加(福島哲さん/白馬EVクラブ)、誤差10秒]ということ。

 天気にも恵まれたジャパンEVラリー白馬2018。レンタカーでも参加できるので、みなさまも来年参加してみてはいかが?

名物の白馬ぶた網焼きBBQ。あらかじめ炭で塊を焼いていただいたものを切り分けて、各テーブルの焼き網へ!!

取材協力/日本EVクラブ
http://www.jevc.gr.jp/

text&photo Soichi Kageyama

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