2019.02.25

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

The California Look「1957 DIYABLO」

'80s-'90s全盛のChop Topが今、リバイバル

 ピラーをカットしてルーフのプロファイルを低くするチョップトップは、古くから確立されてきたカスタム手法だ。元々はドライレイクでのスピードトライアルやドラッグレースなどでの空気抵抗の低減のために確立したボディモディファイであるが、そのなんともいえないクールな出で立ちから、ホットロッドやKUSTOM、レッドスレッドなどのアメリカンカーカルチャーの世界を中心に広まっていった。

 VWの世界にチョップトップが見られるようになるのは、1960年代のドラッグレースからだった。有名どころではInch Pincher TooやLightning Bug IIなどが挙げられるが、OCIRなど当時のレーストラックの写真を漁ってみると、チョップトップのGasserを多く見つけることが出来るはずだ。VWのチョップトップがストリートカーにも波及し、最もポピュラーとなったのは1980年代であろう。

 たしかに1988年に発行した本誌の創刊号を改めてみてみると、結構な数のチョップトップVWをカリフォルニアだけでなく日本でも見つけることが出来る。それより何よりFLAT4が製作した日本ではじめてのCalLookも(特別付録別冊参照)、チョップトップであった。

 ここに紹介する1957年型チョップドOvalは、German Folksの古くからのメンバーが、1991年に自ら製作したチョップトップショーカー「Diyablo」を現代にリバイバルさせた1台だ。ベースとなった車両は、なんと事故歴なしの1957年型オーバルのストレートボディとシャシーで、フェンダーもすべてオーバル世代のオリジナルだ。

 極上のボディは惜しげもなく2.5インチのチョップトップが施されているが、ご存じの通り、チョップトップは単にピラーをカットすれば良いものではなく、低くなって面積が広がったルーフの拡大も行わなくてはならない。ルーフラインを自然に、しかもラグトップを組み合わせるために気の遠くなるようなボディワークが施されているのだ。

 そしてディテールをチェックすると、ボディモールはあえて残し、ボディカラー同色で処理。さらにサイドミラーとワイパーアームは1980年代を思い起こすビレットパーツがセットされている。インテリアも1980-90年代の年代マッチのパーツがチョイスされており、当時のカスタムトレンドを知るものにとっては懐かしく、逆に当時を知らない若い世代には今までにない新鮮なスタイルに写るはずだ。

フロントシートは、1991年型のNissan 300ZX用のバケットシートをベースにブラックとレッドレザーでコーディネイト。電動パワーシート機構ももちろん、キッチリ作動する。当時日本車などのバケットシートを移植するカスタムは、比較的ポピュラーなカスタム手法であった。

スピードメーターも'80-'90sテイストのダイアルデザインに変更。ステアリングも'80-'90s年代マッチのGrantステアリングのNOSをベースに、カラーマッチのグリップバックスキンのパッドをインストール。

エンジンはButcher ShopのGeorge Schmidtが手がけた2リッター、キャブはDellorto45DRLAがチョイス。点火系はPetronix Flame-Thrower electronic ignitionがセット。排気系はSidewinder exhaustをチョイス。

現オーナーのJohn Thomasは、高校生の頃に免許を取った頃から空冷VWと戯れてきた。現在は26歳の息子もVWタイプ1をドライブしており、親子でBugoramaにエントリー。

text & photo:Shin WATANABE 渡辺慎介
媒体:LetsPlayVWs 50

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