2019.02.26

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

SHOW TIME! VW Events vol.2

EL PRADO Show & Shine

2016年もクラシックと同日開催となったEl Prado

 毎年6月上旬に開催される、南カリフォルニアのVWイベントウィークの締めとなる日曜日のイベントといえば、これまでは「VW クラシック」であったが、2016年も同日開催となった「El Prado Show & Shine」。2015年はエントリー台数で二分する形となったが、2016年はエントリー台数でEl Pradoが大きな差をつけることになった。果たしてメジャーイベントの複数同日開催は、いつまで続くのか?

芝生の会場のメインエリアには、Rare Vintage AirクラブのヴィンテージVWがラインナップ。

German Folksは、今年もPradoにエントリー。20代以上のGFK VWが集結。

広大なカーショースペースはすべて芝生なので、気温が高くなる午後でも暑さを感じることなくリラックスできる。

Small Car ConnectioのChris Cocksはディーラー展示用、メカニックトレーニング用などに製作されたカットアウェイを展示。なんとFor Sale!

全面芝生、レイクに面しているカーショーメイン会場は、適度なアップダウンもあるため、1,000台以上のVWが集結する光景は圧巻。

El Pradoのスワップミートエリアは出展数も昨年の倍以上となり、大盛況。

筆者自身として一番El Pradoを象徴しているなと感じたカットが、1963年型タイプ1の前でリラックスするMark ArmentaとGabriela Floresのカップルとワンコ。まさにのんびりピクニック気分のVWイベントなのだ。

The Classic

The Classicは、やっぱりThe Classicなのだ。

 やはりカーショーという観点でイベントを評価すると、クラシックは純粋にクルマの仕上がりレベルを競ったり、El Pradoにはないこれまでのカーショーの伝統が存在しているのも事実。しかしエントリー台数が物語ったように、時代は移り変わりつつあるのかもしれない。いずれにしても、今年と同じ形態での開催は、見直しを強いられることになりそうである。

 1985年にオレンジ・カウンティでスタートし、40年以上もの間、世界トップクラスのショーカーVWが集まるイベントとして君臨してきた「VW クラシック」。またカーショーだけでなく、VWアフターマーケットパーツのメジャーブランドのブースが出展される、いわばVWの一大コンベンションともいえるイベントとして、世界のVWフリークから注目を浴びてきた。

 しかし2015年は「El Prado Show & Shine」と同日開催となり、エントリー数は完全に二分する形で幕を閉じた。そして迎えた2016年。再び2つのイベントが同日開催。残念ながらクラシックへのエントリー車は大幅減となった。しかしDBKの世界トップレベルのショーカーとDKPのキャルルックはクラシックでないと見ることは出来ない!

 さらに空冷VW関連のパーツメジャーブランドの多くはクラシックに出展となった。特にDKPクラブのエリアではBRMホイール生誕50周年を記念した展示が行われ、なんと58本ものBRMが集結。やはりクラシックは依然として見逃すことの出来ないイベントであることを証明したのである。しかし来年のVWクラシックの開催には大幅な見直しを迫られることになりそうだ。でも、やっぱりクラシックはクラシック。日程面での競合さえクリアすれば世界トップのVWカーショーとして、再び輝いてくれるに違いないと本誌は信じている。

トリムやホイールなどをブラックアウトした、精悍なコンビ。

創業40周年を迎えたFLAT4も、クラシックにブース出展。

1983年製VWエンジン搭載のバイクAmazonas。

無造作に積み上げられたオリジナルのBRMに、訪れたギャラリーたちは度肝を抜かされた! 計58本のBRMがDKPエリアに集結した。

ここ数年クラシックのトップトロフィーを独占しているDBKは、最新作をクラシックでデビュー。

『TOAインターナショナル』の向井氏は、レースカーとストリート用のクローンの2台でエントリー。

エントリー車は、オリジナルからカスタムまでバリエーションに富んだスタイルが集結。

伝統のVWショーBUG-IN「BUG-IN 41」

Auto Club Dragwayは、南カリフォルニア唯一の1/4マイルトラック

 Bug-Inが開催されるAuto Club Dragwayは、南カリフォルニアで唯一1/4マイルドラッグレースイベントを開催することが出来る(ポモナにドラッグストリップは存在するが実質NHRAイベントのみ)、レーストラックだ。現在アーウィンデールにある1/8マイルのドラッグストリップは今年いっぱいは使用可能だが、次年以降は閉鎖の可能性もあり、まだ白紙の状態だ。

 2005年に22年ぶりの復活を遂げてから、遂に今年で10回目を迎えることとなったBug-In。オレンジカウンティ・インターナショナル・レースウェイ(OCIR)で1983年まで開催されていた時代も含めると、今回で通算41回目を数えることになる伝説のVWイベントである。今年も会場は南カリフォルニア最大のレーストラック施設である、フォンタナのAutoClub Dragwayでの開催となった。

 Bug-Inといえば伝統的にドラッグレース、カーショー、スワップミートの3本立て。これまでBug-Inから様々な空冷VWのトレンド、特にCal Lookの文化が生まれてきた。

 41回目の開催となったBug-Inは、曇り空ながらも過ごしやすいコンディションに恵まれ、Auto Club Dragwayには早朝から数多くのVWたちが押し寄せた。会場入りするためにVWの長蛇の列が形成され、エントラントたちは、まずはスワップミートへ直行! 油断するとパーツハンティングで半日以上時間を費やしてしまいそうなほど出展者が多いので、注意が必要だ。

 さらにカーショーエリアでは世界トップクラスのショーカーVWも多数エントリー。今年のBug-InはCalLookの伝統的なVWクラブで昨年設立50周年を迎えたDerKleiner Panzers(DKP)や、来年40周年を迎えるDerK leiner Kampfwagens(DKK)もクラブディスプレイが設けられ、世界のVWシーンに影響を及ぼしたCal Lookカーたちを一気にチェックすることが出来るまたとないチャンスとなったのである。

 そしてメインイベントであるドラッグレースも、9つに分かれたクラスにVWレースカーが迫力の走りを披露。1/4マイル10秒を切るトップカテゴリーのエントリーも多く、レースは大いに盛り上がったのだ。

 カーショーエリアのすぐ横にドラッグレーストラックを望むことが出来るので、タイプ2のルーフラックからレース観戦を楽しむアミーゴたち。レース、カーショー、スワップを一度に楽しむことが出来るBug-Inならではの光景。

豪快なウィリーを披露してくれたShawn Geersは、Super Stockクラスからエントリー。

シャシーまでボディ同色で完璧に仕上げられた、1965年型ノッチバック。AirKewldのエアバッグと装備。

DKPメンバーのScott PescumaはドラッグスターをBug-Inに持ち込み、見事なローンチを見せてくれた。

ここ最近、インポートカー系のホイールチョイスも見られるようになってきた、南カリフォルニアのVWシーン。いつも何かしらの新しいカスタムが生まれるのだ。

Bob Baker Vintage Volkswagen Spring Festival

 サンディエゴ、カールスバッドにあるVWディーラー『Bob Baker Volks wagen』は、毎年春になるとディーラーの販売者展示スペースを惜しげもなく解放して、ご先祖様である空冷VWのイベントをサポートしている名物ディーラー。「Bob Baker Vintage Volkswagen Spring Festival」は、本来販売が多くなるはずの日曜日にショールームと展示エリアを空冷VWで埋め尽くしてしまうカーショーなのだ。

 特にショールームに往年の空冷VWが展示されるさまは、まるで当時にタイムスリップしたような感覚! 日本でも是非とも実現してほしい、実に羨ましいVWイベントなのである。カーショーにはアワードも多数用意され、バンドのコンサートやラッフル抽選、アイランドフード販売など企画も盛りだくさん。リラックスムードで楽しめるイベントだ。

屋外の中古車展示スペースもイベント当日は、すべてカーショーのために解放。VWディーラーに空冷VWが並ぶ光景は圧巻だ。

L90 Sandが美しい1952年型スプリットウィンドウ。

ヴィンテージVWクラブのRare Vintage Airも参加。

この日一番古いエントリー車両、1944年型キューベルワーゲンがショールーム内にディスプレイ。

Spring Picnic hosted by Orange Empire Bus Company

 Orange Empire Bus Companyが主催している「スプリングピクニック」は、今カリフォルニアで人気急上昇中のキャンプ&ピクニックVWイベントとしてのパイオニア。緑に包まれた絶好のロケーションで開催され、年年参加車が増えているイベントだ。会場は南カリフォルニアのコロナにあるFeatherly Regionalパーク。

 ここは普段キャンプサイトなので金曜日から連泊キャンプしてイベントに参加している人も多く、土曜日の夜にはVWが登場する映画上映会を行ったり、BBQ大会が企画されたり、まさにキャンプイベント化しているVWショーである。そしてスプリングピクニックで欠かすことの出来ない名物が、スロードラッグレースの開催だ。

 速さではなくていかに遅く走るかを争うこのレースは、25mそこそこを(長さは適当)ブレーキとクラッチの操作をしないで遅くゴールした方が勝ちとなるレース。参加者たちはエンストギリギリのスペシャルチューンでレースに挑むという、意外と奥が深いレースなのだ。またレース参加には何人乗車でもOK! 様々な策で挑むスローVWで大いに盛り上がるのだ。

芝生と木々に恵まれたキャンプサイトで開催されるイベントは、まさにピクニック気分に浸ることが出来るのだ。

キャンパーオーナーたちは土曜日から会場入りし、フルにイベントを楽しむ。キャンパーの物欲をかき立てる光景も多く、目の毒!?だ。

スプリングピクニックの名物イベント「スロードラッグ」は、単純明快なルールで手軽に参加できるので、毎年大いに盛り上がる。

日曜日になるとカーショーエリアには1日参加のタイプ1が押し寄せ、スプリングピクニックは一気に盛り上がりを見せるのだ。

text & photo:Shin WATANABE 渡辺慎介
媒体:LetsPlayVWs 50

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