2018.09.28

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

大胆にローダウンしたカラベルディテールの拘りも要チェック「1989 Carave...

 今年5月のStreet Car Nationals会場でひときわ存在感を放っていたのが、地に着くかのようにローダウンされた1989年型T3カラベルだ。水冷エンジンに世代交代しながらもRRレイアウトをキープしたカラベルは79年~91年まで生産。腰高なイメージが強いが、かくもローハイトになると全くの新世界を創出しているといえる。

 オーナーのHOT-Hさんは新潟の空冷VWクラブ“VWOCN”の発足メンバーであり、VWショップ店長を経てLAへ渡りローライダーを手がけていた、VW&カスタムの大ベテランだ。日本に帰ってきてから、息子さんが空冷VWにハマったのをきっかけに自身もVWにカムバックすることになった。2013年、VWOCNの30周年アニバーサリーとしてみんなでクルマを造ろうと、このプロジェクトが始動することとなった。

 VWOCNの池田さんがかつて乗っていたヤナセ物カラベルをベースに、エンジンやフレーム周りのワークは『曽山製作所』が担当し、ポルシェパーツの移植はじめカスタムはHOT-Hさんが担当。さらに新潟の水冷VWカスタム集団“CRAZYRABBIT”齋藤さんがゴルフI用オーバーライダー等レアな水冷用アイテムを調達。まさしく新潟のVWシーンの総力を結集し、数々の大胆なアイデアがカラベルに投入されていったのだった。

 フロントは高年式タイプ1用トーションバーを上方にマウントすることで車高を落とし、スズキKei用ラック&ピニオンを採用して操舵する。リアはミッション部分より後ろのフロアを20cmチャネリング(通常より上に移設)し、さらにコイルで10cm落としている。こうすることでボディの下の空間はクリアになり、これほどのロースタンスでもストリート走行を可能としている。

 エンジンは水冷から空冷にコンバートし、タイプ1用ケースにタイプ3用の補器類を組み合わせた1641cc。ヘビーなボディで非力さを感じることもあるが、エンジンルームの熱処理を考慮すれば、このサイズに留めるがベスト。カラベル本来の5速ミッションがタイプ1用エンジンに取り付けられた(!)ので、高速走行では至って快適なのだそうだ。

 2014春にLowLifeでデビュー後、さらに熟成を重ね、今春のSCNではついに“MQQNLQQK”アワードと小誌“Let'sPlayVWs”アワードをダブル受賞!SCNには第1回から行っているというHOT-Hさん。SCNでの初アワードは、仲間と造ったカラベルでゲットしたのだった。

前後のクロームバンパーは欧州アフターマーケットから入手し、ゴルフI用オーバーライダーを加工・取付。フロントグリルの丸灯用クロームトリムも欧州物。ボディ両サイドを這うハーレーのトランペットマフラー。

エンジンはキャブ最終の75年式タイプ1 1,600LS用を元にタイプ3用補器類を組み合わせた1,641cc。WEBER 40DCNFツインキャブにハーレーのスポーツスター用エアクリーナーを採用。

ステアリングホイールは社外品、パッドはポルシェ930用を装着。シフトノブ、フロアマット、ペダルラバーなどもポルシェで統一している。ドアパネル上半分だけシートと同じ生地を張った。

ホイールは356穴あきクロームにトリムリングを組み合わせペイント。フロント5.5J、リアは彫り深く7.5Jに加工! 左右合計16cmナロード済でFuchsなら9Jまで入るそうだ。

text & photo:Kota TAKEUCHI 竹内耕太
媒体:LetsPlayVWs 50

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