2019.03.06

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

NOSのEMPIパーツを惜しげなく散りばめたClementine Supe Be...

 カリフォルニア州リバーサイドにかつて存在していたVW&ポルシェディーラー、「Economotors」のオーナーであったJoeVittoneによって、1954年に設立されたVW用のアフターマーケットパーツブランド、『EMPI』。

 数々のパーツを自らのディーラーだけでなく、アメリカの主要VWディーラーからも購入・販売し(当時ヤナセでも取り扱われた)、大成功を収める。やがてJoe Vittoneは1966年モデルのタイプ1をベースに自社のスペシャルパーツを装備したGTVエディションをEconomotorsから、保証付きで販売開始する。

 ビートルのスペシャルモデルとして人気を博したGTVであるが、これを良しとしなかったのは、何を隠そうVW社であった。VW社はEMPIのアフターパーツの流通を止めるべく、EMPIパーツを取り扱うVWディーラーへの新車のデリバリーを拒否するなどの対抗措置を執り、これに屈したJoe Vittoneは1971年にEMPIの存続に嫌気がさし、売却することになったのだ。

 現車は1971年型スーパービートルをベースに、GTVの最終モデルが再現された1台。当時のEMPIパーツをふんだんに使用して、まるで当時のEconomotosでコンプリートカーとして販売されていたかのような雰囲気を醸し出している。エクステリアを飾る象徴的なCストライプはもちろん、EMPIカスタムバンパーガード、ベントスクープ、そしてスプリントスターホイールなど、数々のオリジナルEMPIアクセサリーパーツが散りばめられている。

 インテリアはレーシング・インストルメントキット、GTVステアリング、ノブ類、eブレーキハンドルはすべてEMPIオリジナルのNOS。エリミネーターシフター、ウィンドウクランクとドアロックプルは、FLAT4のリプロダクションが使用されている。さらに1970年代を知る世代にとっては涙腺ものの、CraigPioneerのフロアマウント8トラック&ラジオステレオだ。NOSの8トラックカセットユニットも完動で、当時もののPioneerスピーカーユニットから奏でられ、るRushの曲『Tom Sawyer』のサウンドは、1970sそのものだ。

 そのディテールのすべてが70s。空冷VWにはこんな楽しみ方もあるのだ。

L20D Clementineで美しくレストアされた、1971年型スーパービートルをベースに、NOSのEMPIパーツが惜しげもなく投入されたインテリア。オリジナルで入手できなかったパーツは、現在でも購入可能なFLAT4のリプロダクションを使用。

Craig Pioneerの8トラックカセットステレオラジオは、センタートンネルにマウント。

エンジンは1,776ccに現EMPIの38EGASキャブレターを組み合わせて、トルクフルなドライバビリティを実現した。イグニッションはPetronixのIgnitorと、Flamethrowerコイルの組み合わせ。

カリフォルニア州オークランド在住のRhett HENDERSONは、若い頃にはじめてドライブしたVWが1972年型へのまさに出戻り組で、再びVWの世界に引き込まれてしまった。

text & photo:Shin WATANABE 渡辺慎介
媒体:LetsPlayVWs 50

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