2019.02.08

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

SPEEDWELL & EMPI、クールに仕上げたアイロンテール。

全国各地で開催されるカーショーには、その日一番のアワードを狙い、細部にまで手が加えられたクルマ達が数多く並ぶ。ここに登場する1970年式タイプ1「1970Type-113」は、各地のイベントで数々のアワードを手にしてきたクルマだ。『LET'S PLAY VWs』36号でもご紹介した、見事なルックスの車両である。

 オーナーの御明さんはこのクルマに乗り続けること10年以上。「ガレージビンテージ」のサポートの元、絶えず進化させ続けてきた。ボディは純正色のチンチラ(L70F)でリペイントされ、フロントをナロードし、低い車高でアイロンテールをクールに見せていた。当時、次のステップとしてエンジンに手を入れることを予告していたが、ついにハイクオリティな進化を成し遂げたのである。

 その進化したエンジンとは如何に……リアフードを開けてみると、左右にエアクリーナーは見当たらない……。珍しいキャブレターがそこにはあった。コレクターズアイテムとして有名な"SPEEDWELL"製の"SprintDualCarbKIT"と、そこに装着されるキャブレターは、サイドドラフトタイプのZENITHストロンバーグCD150。マニフォールドには、「EMPI」と「SPEEDWELL」の刻印が誇らしげに刻まれ、ファイヤーウォールに向かって90度曲がる独特の形状をしている。エンジン正面からは、エアクリーナーが見えないレイアウトとなるのが特徴だ。

 通常、エンジンに手を加える場合、デュアルポートヘッドにツインキャブを選択するのが定番だ。しかし御明さんは、人とは一味違ったエンジンを想い描いていた。このキャブレターに出会い、あえてオリジナルのシングルポート1,500ccエンジンをベースにオーバーホールし、排気量アップも行ったのであった。エンジンのカバー類は全てパウダーコートで仕上げられ、「SPEEDWELL」のリンケージがファンシュラウドにマウントされる。エンジンに関する一つ一つのパーツチョイスからディテーリングにも拘ったのだった。

 出来上がったエンジンとキャブレターの相性は抜群で非常に乗りやすい、とオーナーも語る。もちろん、エンジンだけでなく、当時のEMPIパーツやレアパーツも随所に採用されている。インテリアはオリジナルを忠実に張り替え再現。足元にはポルシェのリアルFuchsホイールを履き、ディスクブレーキが備わる。そして、装着されるピレリタイヤもポイントの一つだ。明確なコンセプトとトータルバランスの良さが、このクルマの魅力を最大限に引き出しているのである。

EMPI/
SPEEDWELL Sprint Dual Carb KITを使用し、フルディテーリングが施されたエンジンは1,679cc(ボア88mm×ストローク69mm)。カバー類はパウダーコートで仕上げられた。ファンシュラウドマウントタイプのリンケージも、このキットの特徴の一つ。一説ではGENE BERGリンケージもこれを参考に開発されたとか。ディストリビューターはBOSCHの010。

ステアリングホイールはSPEEDWELL、シフターはEMPI製EZRシフターをチョイス。KAMEIのパーセルシェルフも装着する。

ダッシュ下にはSPEEDWELL製のタコメーターと、オプション品として案内されていたVDO製の時計が備わる。

フロントは、5.5JのリアルFuchsにPirelli Cinturato CA67155HR15をセット。リアは、6J DeepにPirelli CinturatoCN36 185/70VR15がセットされる。

バンパー、ライトリム、フードハンドル等も一切曇りなく磨きこまれている。フォグランプはBOSCH製をチョイス。バンパーに備わるオーバーライダーに希少なEMPI製を採用しているのも要チェックだ。

カメラ:Ryota-RAW SHIMIZU 清水良太郎
テキスト:Yuji OHSAKO 大佐古裕士
媒体:LetsPlayVWs 50

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