2018.12.26

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

贅沢、豪華な11窓!「1961Type-2 Deluxey」

 クルマを購入し、ドレスアップを試みる。雑誌やネットなどから情報を得て、気に入ったパーツを当てがってみると、愛着も湧き始める。このバスのオーナーである向山さんも、こんな風にカスタムへの一歩を踏んだ一人だ。このバスを購入するきっかけは、息子さんが、オーバルに乗り始め、いつしか影響されてVWの楽しさを知ったから。やがて出会ったのが、このUSモデルの1961年式タイプ2マイクロバスであった。

 タイプ1とはまた違った愛嬌あるルックスに一目惚れし、即購入した。ボディカラーは、'50sを思わせるシーリングワックスレッド/ブラックのツートン。雑誌等で同系色の写真を探してみると、当たり前のごとくボディモールが備わっているのに気づく。しかし、自分のクルマには無い。付いていたほうが見た目も良くしっくり来ると、クルマのグレードには拘らず、迷わずボディモールを取り付けたのだった。

 次はどこに手を加えようか考えていたときにヒントを探しに足を運んだのが、カスタムの祭典「HOT ROD CUSTOM SHOW」。そこには、ダイヤモンドグリーンのタイプ1が一際輝きを放っていた。『LET'S PLAY VWs』48号で紹介した「Head Rock Motors」プロデュースの60年式タイプ1"FastDiamond"だ。このクルマが容姿だけでなく、ドラッグレースからストリートまで快適に走っているのに衝撃を受けた向山さんは、いつか「Head Rock Motors」でクルマを製作する日を夢見るようになった。

 まもなく、バス特有の走行時のフラつきが気になり、足周りを中心に安心して乗れるよう「Head Rock Motors」に依頼したのをきっかけに、代表の熊谷氏に相談。このバスをショーカーとしてプロデュースするプロジェクトが現実のものとなったのであった。

 熊谷氏によれば、タイプ2は窓の数が少なければ少ないほど、低い車高が似合う。極端に言えば、ローダウンのタイプ2ならパネルバンが一番クールに決まるという。このバスは11ウィンドウで窓数が一番少ないタイプであり、ローダウンが似合うハズと方針が固まった。ボディモールを活かし、マイクロバスから、デラックス仕様のバスへと変貌させる試みとなった。

 贅沢・豪華な11ウィンドウとして「Deluxey11」と命名(Deluxeからの造語)。ショーネームが決まったことでより方向性が見え、作業とパーツチョイスが捗ることとなった。US仕様ではなくヨーロピアンモデルを意識した拘りで手が加えられ、また、ヴィンテージパーツを厳選するのではなく、現代のハイクオリティなリプロパーツも多様に採用して製作が進められた。

 満を持してエントリーした2015年末の「HOT ROD CUSTOM SHOW」では、誰もなしえなかったVW初の三冠(BestVWs、StreetVWs、Let'sPlayVWsアワード)を獲得。向山さんを取り巻くみんなで最高の栄冠を手にし、有終の美を飾ったのであった。

エンジンはボア82mm×ストローク92mmの2180cc。カムシャフトはENGLE W-120。GENE BERGマニフォールドの上にWEBER 48 IDAをセット。イグニッションはMSD 6AL。マフラーは、サイドワインダーをチョイス。車体重量を感じさせないハイパフォーマンスエンジンが搭載される。

ステアリングホイールは、レカラマーク10をチョイス。ステアリングシャフト脇にブルーに光るのは、CSP製のタコメーター。右脇の時計は、本来デラックスモデルに装着されるレアパーツだ。内装は全て新たに張り替え、シート、パネル周りをグレーのツイード生地とボディ同色のレッドレザー調で高級感を演出。

ショーカーかつデイリードライブが出来ることが、もう一つのコンセプト。リア足回りが購入時からIRS化されていたのを生かし、乗り心地をポテンシャルアップ。

タイヤクリアランスを確保するため、シートフロアを2インチレイズド。座面・背面シートもそれに対応して薄くしている。レイズドしたフロアには、べバストヒーターがさりげなくヒドゥンされている。

純正スタイルに拘らず、シート、パネル周りをグレーのツイード生地とボディ同色のレッドレザー調で高級感を演出。よりデラックスな雰囲気ある室内に仕上げられている。

カメラ:Kuniyasu KOBAYASHI 小林邦寿
テキスト:Yuji OHSAKO 大佐古裕士
媒体:LetsPlayVWs 50

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