2019.07.08

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

Wonderful Life with Volkswagen「Case 6 : ...

フォルクスワーゲンって素晴らしい! モデルごと、個体ごと、オーナーごとに個性は千差万別なのだけれど、不思議と共通していることがある。それは、誰もがついついVWを大好きになってしまうことと、そんなVWと一緒にいる人生が楽しくてハッピーで仕方ないということ。みんなの笑顔を見てみよう!

GFKメンバーが長年夢見たCal Lookとは

 自身が子供の頃、兄2人と近所のVW仲間が製作したCal Lookに乗せてもらった。夜の街をクルーズしたり、時にはデトロイト・マッスル達とバトルを繰り広げたり……。そのときの強烈な体験が脳裏から離れぬまま40年が経過した今、GFKメンバーのTom Enriquezはあの頃の記憶を辿り、1台のCal Lookを完成させた。

 「自分が物心ついた頃、父親はすでに1966年型ビートルをドライブ。兄2人にはそれぞれビートルが買い与えられ、自身が免許を取ったときにも父は1966年型ビートルを買ってくれたよ」と、若き日を振り返ってくれたTom Enriquezは、自分の人生はVWそのものと語るほど、空冷VWの世界にドップリと浸っている46歳。

 仕事はこれまで「Johnny's Speed & Chrome」「Car Custom」、そして現在は「Gold Mine VW Parts」と、名だたるVWパーツショップでパーツスペシャリストとして活躍。趣味はVWのモデルカーの製作&コレクション。そして南カリフォルニアを代表するVWクラブのひとつ、German Folks(GFK)の主要メンバーの一人である。まさに公私共々これほどVWと向き合っている人はほかにいないといっても過言でないほどのVW Guyなのである。

 Tomは初めて手に入れた1966年型ビートルをコツコツとショーカーに仕上げ、後にこれがGFKカーとなり現在でも大切に所有している。Tomの1966年型GFKビートルは2003年に刊行した、弊誌『LET'S PLAY VWs』19号でも紹介しており、現在でも色褪せることなくトップクラスのGFKショーカーVWとして、数々のVWイベントにエントリーしているのだ。

 そんなGFKの中心メンバーの一人であるTomが長年抱いていた夢、それはいつかはCal Lookを所有することだった。Tomが10代にも満たない頃、兄2人と近所のVW仲間Louie Lejiaが仕上げたCal Lookに大きな衝撃を受ける。前後にバギー用のバンパーが装着され、モールディングやクロームが廃されたJet BlackのCal Look。当時コルベットやカマロ、マスタングなどのデトロイトアイアンたちを蹴散らし、周囲からはLouie's Bugと呼ばれていた。

 ディズニーランドよりもBug-Inが開催されていたオレンジ・カウンティ・インターナショナル・レースウェイに行けるのをいつも楽しみにしていたTomは、その後このLouie Cal Lookとの体験が脳裏に焼き付いて離れることがなかった。

 そう、ここに紹介する1962年型Cal Lookは、Tomの若き日に焼き付いているLouie Cal Lookを今日に忠実に再現したVWなのである。その仕上がりぶりはまさにCal Look全盛だった1970-80年代にフラッシュバックしたかのような当時のトレンドと手法がディテールにちりばめられており、リアリティ感にあふれるフィニッシュを誇る。

 Louie IIと名付けられたTomのCal Lookは、エクステリアはもちろんだが、インテリアも当時のスタイルにこだわってTom自身でコーディネイト、ブラックレザー&タンツイードのインテリアは当時を知るものにとっては懐かしく、そうでない者には新鮮に映る。

 Tomは子供の頃にリアシートで体験した記憶を巡らせながら、Cal Lookをドライブしている。

今年で創設35周年を迎えるGerman Folks VW Klub。その中心メンバーの一人として、そしてGFKの中でも25年以上同じビートルを所有しているTom。それにしてもTomの1966年型GFKビートルは古くなるどころか、輝きを増している。週末オフのイベントがないときなどは、ガレージでGFKメンバー達とVWをイジったり、スポーツ中継を観たり、VWイベントのビデオを観たりと、集まってワイワイやるのが楽しみだとか。この日もJohn CanalesとUribeとガレージであーでもないこーでもないと、時間があっという間に過ぎてしまった。

GFKメンバー達の中には子育てに追われて、ショーカーレベルのGFK VWを手放し、しばらくの間VW無しの生活となったメンバーもいる。GFK代表のJohn Canalesもその一人であったが、子育てが落ち着き再びVWを購入し、カムバックを果たした。GFKメンバー達を見ていると、まるで家族のようだ。撮影後はGFKメンバー3台で、近所のバーガーショップまでクルーズ。

エンジンはHケース、87×69mm、1,641ccにカドロン40mmツイン。キッチリとバランスを取り、ストリートでも使い切ることができる気持ちよいパフォーマンスを ゲットしている。スピードメーターと燃料ゲージはストックベースにフェイスをカスタムペイント。

Louie IIの大きなキャラクターとなっている、ボディ前後に装着されるチューブバンパーはバギー用だ。マフラーは1980年代のデッドストックだったMonza 4 Tip。ブラックレザーとタンツイードの2トーンは80sテイストで新鮮。ステアリングはレカラ。ココスマットのカラーチョイスも絶妙なセンスだ。

text & photo:Shin WATANABE 渡辺慎介
媒体:LetsPlayVWs 51

NEWS of IN THE LIFE

ARCHIVES

RANKING

POPULAR TAG

NEWS

SEARCH