2019.04.05

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

まるでコーチビルドの職人技で完成した4ドア&ATビートル

1953年から輸入が開始され、日本とほぼ同じくらい空冷VWカルチャーが根付いているタイ王国。現在でも多くの空冷VWが生息しており、タイのエンスージャストたちもいろいろなスタイルでVWカスタムを楽しんでいるようだ。日本とは気候が全く違うここタイ王国のVWからは、独特のキャラクターが強く感じられる。

全てホームメイド! 4ドアATビートル!

 これはもしや貴重なロメッシュ・タクシー4ドアのパティナルックか!?まさかと思い目を凝らして良く見直してみると、確かにドアは4枚ある。でもリアのドアはスーサイドの観音開き。こんなロメッシュ4ドアあったか!? 実はこのビートルはタイプ王国で開催された「The Only VW Show in Thailand」の首謀者であり、様々な空冷VW用リプロダクションパーツを製作し世界へ届けている「Baan Rod Volk」代表のTon Singharがハンドメイドで製作したという驚異のカスタムビルド。その仕上がりレベルはバックヤードで切った貼った改造しましたのレベルではなく、コーチビルダーのプロフェッショナルが手がけたコンバージョンのような非常に完成度の高い仕上がりとなっている。ちょっと大ざっぱな言い方をすれば、まるでロメッシュ4ドアタクシーとノーマルの2ドアを掛け合わせたような印象。ホイールベースはノーマルのままでフロントドアも寸法はそのままにリアクオーターパネルを開口。スーサイドドアを追加してしまったのだ。開閉メカニズムはタイプ2用のカーゴドアのパーツを流用した。フロントドアのラバーシールがしっかりと機能するようにサイドにはラバーが座るプレスもキッチリと入っており、ドアの閉じた際の密閉性と剛性感もノーマルの2ドアモデルと全く遜色なく、かつて存在したプロダクションモデルだったと言われても疑う余地のないほど非常にレベルの高い仕上がりとなっている。
 ベースとなったのは1968年型のタイプ1で、ボディは全て1965-66のスタイルにコンバージョン。ガソリンタンクの給油口もきっちりリロケートされているほどのきめの細かさだ。リアル感あるラスティな外装は塗装わざわざ剥がして数ヶ月放置し錆を起こし、仕上げにクリアを吹いた。さらに現車にはタイプ3用のオートマチックトランスミッションのドライブトレインが移植され、ビートルで夢のフルオートマティックドライブが可能となっている。エアコンも完備しており、イージードライブが可能な4ドアビートルなのだ。

スーサイドドアによる大きな開口でリアシートへのアクセス性も大幅に向上した4ドアビートル。その仕上がりレベルもかつてのプロトタイプやコーチビルドといわれても、疑いの余地もないほど高い。

フロントシートはジャンクヤードで見つけた日本車用をベースに、VW用バスケットウィーブで張り替えている。1966年モデルのピガールレッドで仕上げた。

Tonはボディの部分部分でサンダーを使用して塗装をわざわざ剥がし、しばらく放置。錆を発生させ、仕上げにクリアを吹いてラスティルックを実現した。

熱帯に位置するタイ王国は、年間を通して気温と湿度が高い。このためタイを走る空冷VWのほとんどにエアコンが装着されている。コンプレッサーの装着もノウハウがあるようで、リッドもキッチリ閉じることが可能だ。

媒体:LetsPlayVWs 51

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