2019.03.19

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

ミュージシャンの拘りが詰め込まれたTwenty-Oneウィンドウ。

 「自分は典型的なアメリカン・クラシックCar Guyだったんだ。でも1台のVWがキッカケで、すっかりライフスタイルが変わってしまったよ」と、自身を振り返ってくれたShawn Herrera。北カリフォルニアはシリコンバレーでITカンパニーのオーナーとして、忙しい日々を送っているShawnは、インパラ・ローライダーやホットロッド、さらにピックアップトラックなどアメ車のクラシックが中心のライフスタイルだった。でもShawnの頭の片隅には高校生の時に免許を取得して初めて購入したクルマ、1961年型ビートルのカブリオレのことがずっと残っていたようだ。

 Shawnは数年前に偶然レストア済みの1957年型のビートルと出会い、再びVWをドライブすることになった。若き日の想い出が一気に蘇り空冷VWの魅力に引き込まれていった。この時すでにIT会社のサクセスビジネスオーナーとなっていたShawn。こうなると自制が効くはずもなく、気がつけば1954年型ビートル・カブリオレ、1959年型カルマンギア、1965年型タイプ34カルマンギアと、あれよあれよという間にVWが増殖し、現在では5台の空冷VWオーナーとなってしまった。

 その中でも最近完成させたのが、ここに紹介する1967年型タイプ2デラックス21ウィンドウである。ミュージシャンとしての肩書きも持つShawnのキャラクター&アイデンティティが強く滲み出た仕上がりを誇る1台だ。特にエクステリアのカラーチョイスはShawnの強い拘りのひとつ。ブラックのボトムにアッパーは淡いグリーンという絶妙なコンビネーションで、どうしても出てしまうタイプ2のツートンカラーの可愛らしいイメージを封印。絶妙な車高セッティングと見事履きこなしたFuchsスタイル17インチと相成り、精悍なイメージすら漂う。

 さらにインテリアに関しては、ワンオフで製作した前後フリップ・フロントシートやエンジン鑑賞もできるアクセスドアの追加、そしてFender製のビンテージギターアンプをオーディオスピーカーユニット仕立てるなど、アイディア満載。空冷VWカスタムのセオリーにとらわれずに、ホットロッディングテイストに溢れる仕上がりを実現している。

 機関系に関しても、エンジンはCBパフォーマンスで組み上げた2,160ccのビッグモーターにRanchoトランズアクスルの3,4速をウェルド加工したプロストリートトランスミッションを搭載。性能だけでなくアピアランスも追求し、ショーカーとしてだけでなく、走りの性能面も高いレベルの仕上がりが突き詰められている。

フロントシートは、カスタムでワンオフメイドしたフリップ機構が備わる。その作動原理はかつてのウエストファリアキャンパーに設定があったSO34と非常に似ている。スペアタイヤはフロントシート下に配置するスペースを設けた。

リアシートもフレームからカスタムワンオフメイドされている。両サイドにはアームレスト&カップホルダーもアレンジされている。シート下には家庭用電源コンセントが配置され、オーディオアンプユニットも収まる。

ダッシュ下にオーディオコントロールボックスを配置、ゲージ類はSpeedhutのRevolutionのリングをカスタムしてフィッティング。フェイスはシルバーカーボン。クロックもゲージ類とフェイルをマッチングさせた。6インチ以上のロワードに伴い、ボディは大幅なボディワーク&モディファイが施されている。

リアのカーゴエリアにはエンジン観賞用のウィンドウ付きアクセスドアが設けられた。2,160ccエンジンはCBパフォーマンスのMagna Fuel & Spark電子制御インジェクションが備わる。インテーク周りはインジェクションの取り回しを隠すためカスタムで製作されている。

text & photo:Shin WATANABE 渡辺慎介
媒体:LetsPlayVWs 51

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