2019.04.15

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

'80年代を共に過ごしたVWとの、14年ぶりの再会。「1965 Type 113...

1980年代に、600ドルで購入した1965年型のタイプ1。6年乗り続けたが、結婚のハネムーン費用を捻出するために売却。いろいろな思い出が詰まった1台だった。それから14年後。バンクーバーで開催されるVWイベントGCVWSの会場で偶然再会。再び自分の手元に思い出の65Bugが戻ってきた。

 カナダ、バンクバー郊外のラングリー在住のRussell Scott。ティーンエイジャーの頃から空冷VWの世界にどっぷりと填まっていたRussellは、19歳だった1988年に「65Bug (1965年型タイプ1)」を600ドルで購入した。

 当時のトレンドでサイドウィンドウをワンピースにしたり、シートをCR-X用にスワップしたり、1,641ccに排気量アップしたエンジンをパステルカラーに塗装したりと、自分でカスタムしながら若き時代の足としても活躍してくれた。結婚ハネムーン費用を抽出するために売約するまで6年乗り続け、青春時代のいろいろな思い出が詰まった1台だった。

 それから14年後。Russellはバンクーバーで開催されたVWイベント「Great Canaidian VW Show」会場で、かつて所有していた思い出の65Bugに偶然再会することになる。その時はFor Saleではなかったが、もし売るようなことがあればと、当時のオーナーに電話番号を残した。

 それから2年後、前オーナーからRussellの元に電話が。レストアしようとバラバラにしたものの、状態があまりに悪くギブアップ。Russellの元に連絡が来たのだ。Russellにとって車輌の程度なんてどうでも良かった。彼が若き時代に過ごした思い出のワーゲンは、世界にこの1台しかないのだ。Russellは奇しくも22年前に購入したときと同じ600ドルで購入し、65Bugは再びRussellの元に里帰りを果たしたのだ。

 Russellの頭の中にはすでに完成した姿が出来上がっていた。65Bugはパンオフによるフルレストレーションが行われ、オリジナルカラーのRuby Redで、新車以上のコンディションで仕上げられた。シャシーは丸ごとパウダーコーティング。エンジンは2リッターオーバーで、ホイールは356アウトローなどで注目が集まる超軽量ホイール、ポルシェ944ターボのスペアホイールをモディファイして装着。南カリフォルニアのオレンジカウンティルックとはまた違うオーラを放つ、バンクーバールックが完成したのである。

エンジンは2,275cc、Dellorto 45mm キャブレター、圧縮比8.8:1、AS41ケース、5.5 Carrillo Rods、Engle FK8カム、31mm Big Footリフター、1.4:1 Autocraftリフター、クロモリプッシュロッド、42mm × 37mm Remasterヘッドで組まれている。リンケージとブリーザーはGene Berg。電装系はCB Performance Magna Spark + Dry Coil Packだ。

一見アーリーモデルのインテリア生地に見えるが、ノンオリジナル。Lebaron Bonneyでチョイスしたファブリックパターンだ。

ステアリングは、EMPIのBlack CherryホイールにSun & Moonホーンボタンを組み合わせた。シフターは1990年に手に入れたScat。クルーザーペダルもセット。

冬は寒さの厳しいカナダ。グローブボックスにはシートヒーターのスイッチが隠される。USBソケットはオーディオ接続用。

オーディオユニットとウーハーボックスの全てはリアラゲッジエリアに納められる。JLオーディオの400W × 4アンプ、10"サブウーハーがが搭載。コントロールは全てBluetoothデバイスで行う。

ビジネスで成功しているRussellは、16年の時を経て思い出の65Bugに存分の愛情を注ぎ込み、再びGCVWSにエントリーを果たした。

text & photo:Shin WATANABE 渡辺慎介
媒体:LetsPlayVWs 51

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