2019.04.26

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

VW一家サードジェネレーションのSixty Sevenはこだわりのラリー仕様!

 世界的に大いなる盛り上がりを見せているヴィンテージ・パフォーマンス。ベース車両と時代考証的にマッチしたカスタムメニューでパフォーマンスアップするもので、空冷VWの世界では一つのカテゴリーとしてすっかり定着しているスタイル。

 そして今、このヴィンテージ・パフォーマンスと共に脚光を浴びているのがラリー・スタイルだ。そのカスタム手法はやはり当時の雰囲気を再現することに趣が置かれているので、ヴィンテージ・パフォーマンスとも相性が良い。というワケで世界的にラリー仕様のVWが増殖中なのである。

 今回登場願った1967年型タイプ1は、2017年のEl Pradoウィークでデビューを果たしたラリー仕様のVWだ。オーナーのVaughn Renoは、まだあどけなさが残る25歳。リアルタイムでVWを知らない世代が手がけたとは思えないその仕上がりぶりに、Vaughnがカリフォルニア州ビクタービルのビンテージVW&パーツショップ『Wagen Werks』代表のLarry Renoのご子息と聞いて納得。

 現車は父親のLarryが初代オーナーから譲り受け、母親のLynnが普段の足として使用していた個体で、Vaughnにとっては母親のお腹の中にいたときからの付き合いなのである。

 「この67は自分が高校生の頃まで母親の毎日の足として使っていたんだけど、デイリードライバーから退いてからは、自分が譲り受けてナロードビーム&ロワードしていたんだけど、3年前にラリー仕様のVWに衝撃を受けてカスタムをはじめたんだ」。

 Vaughnにとって幼い頃から一緒に過ごしてきた思い出の67が、初めて所有する1台となった。Vaughnはまず車高をノーマルに戻して、ブレーキをリビルト。オリジナルペイントで絶妙にエージングが進んだL633VWBlueのボディは、軽くポリッシュしたあとVaughnが自作したビンテージ・レースステッカーを宛てがい、Hella製Rallye500&1000ドライビングライトをマウント。

 インテリアにもオールドスクールなディテールが散りばめられており、Vaughnのパーツセレクトのセンスには舌を巻かれるばかりだ。

 弱冠25歳の青年がラリーのショート・ステージを駆け巡るコンペティションVWに想いを馳せて仕上げた67。VW歴の長いベテランマニアをも唸らすその仕上がりとセンスにはただただ脱帽するしかない。

ホイールはフロントがKelsy Hayes製のポルシェ356用レーシングホイールで、リアはLemmerzの356用。共にリプロではなくオリジナルの4.5Jをリコンディションして、装着した。フロントフェンダーにも装着されるイエローシェブロンのマッドフラップが、ラリー感を掻き立てる。

ステアリングはFLAT4のGTステアリングをチョイス。イエローのセンターマークを入れるあたりがニクい。シートはストックだが、当時もののヘッドレストを装着。

ラジオグリルはブラックアウトし、VDOのタコメーターをマウント。左のスイッチはHella Rallye 1000ビームライトと500ドライビングライトのスイッチ。スイッチのチョイスにも思わず唸らされる。

スピードメーターはガスゲージも備わる高年式用に交換し、本来ガスゲージの箇所にはオイルプレッシャーゲージをセットした。

搭載されるエンジンは、現在1,600ccのデュアルポート。将来は排気量はそのままに、ツインキャブ化などの当時の雰囲気を重視したチューニングを考えている。

マットブラックで仕上げたグローブボックスリッドには、ラリー・ストップウォッチをセットして雰囲気を盛り上げる。ラジオはサファイアV。

text & photo:Shin WATANABE 渡辺慎介
媒体:LetsPlayVWs 52

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