2018.04.09

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

米国旧二輪車会でもカルト中のカルトな一台!! “SANDCRAWLER”/JUR...

CrockerやBrough Superior、Excelsiorに匹敵する“怪物”を目指して。

 米国西海岸最大級のカスタムショーBorn Freeに召集された滝沢伸介が、自身のカスタムレーベルJurassic Customsのパートナーとして信頼を寄せるCheetah Custom Cycles大沢俊之と二人三脚で生み出したモンスターが“THE KRAKEN”。米国旧二輪車会でも屈指のカルトレーベルとされるKoslow社のOHVエンジンを1934 H-Dのシャシーに搭載するハイブリッドである。Koslowのアウトラインをお伝えしよう。
 
 1930年代初頭、名うてのヒルクライムレーサーとして注目を集めたエンジニアがいた。Andrew Koslow─1920年代にH-DやIndianと肩を並べた二輪メーカーとして知られるExcelsiorの開発部門にいた彼は、世の不景気で倒産したExcelsiorを出た後、H-DのフラッグシップであるVLのサイドバルブヘッドを、ツインバルブ&ツインポートの“OHV”に変換するコンバージョンヘッドを開発する。それはかつて彼自身が手掛けたExcelsiorのヒルクライマーのツインポート・へミヘッドに端を発する構造だった。Koslowが手がけたそのレーサーは、後にH-Dに移籍するかのJoe Petraliのライドで、Excelsiorに1929-30年度のチャンピンシップをもたらした。
 
 80年前のレーシングヒストリーを従える“THE KRAKEN”が、この夏千里浜を走るためアップデートされた。ここで紹介するのが最新形態“SANDCRAWLER”だ。シングルチューブのVLフレームこそ同一だがアウトフットを刷新。1920s H-Dのカットダウンレーサーを彷彿させるエッジーなフューエルタンクは大沢俊之によるワンメイク。フロントエンドは“THE KRAKEN”のNarrow Vardからスプリンガーに換装される。CrockerやBrough Superior、そしてExcelsior。スピードに取り憑かれし名匠が生み出した伝説。滝沢伸介が見た正夢は、時代を超越するモーターサイクルだ─。

左右に突き出る2連装のキャブレターは “THE KRAKEN”時代のリンカートから英国アマル社コンセントリックに換装。 “怪物”の由来である4本出しのマフラー も、ヒルクライマーよろしく極短仕様に。 豪快なサウンドでビーチレースを沸かせた。4spミッションは操作性を考慮しラチェットトップを採用。

Photographs:Kentaro Yamada
Text:Gonz (満永毅)
媒体:ROLLER magazine vol.17

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