2019.06.12

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

Rokunana Special「1967 Type-114・1969 Type...

ヤナセ物のロクナナを、セオリーに徹してカスタマイズ『1967 Type-114』

 茨城県を中心に活動するVWクラブ『BUG MAX』。そのメンバーである粟野さんが、今年で50周年を迎えるロクナナを14ヵ月の歳月をかけてレストアし、5月の「Street Car Nationals」においてデビューさせた。実に15年ぶりにVWへカムバックを果たした粟野さんのコンセプトは、当時憧れていたキャルルックのスタイルだ。

 15年ぶりというのも、その昔、粟野さんは夫婦で2台のオーバルを所有していたVWフリークだった。仕事が忙しくなり、子どもが産まれると一時期、ビートルから離れた生活を送っていたが、数年前『BUG MAX』の小林さんが、ヤナセ物のロクナナに乗って颯爽と現れた瞬間、粟野さんの頭の中には、このロクナナをカスタマイズする妄想が駆け巡ったのだった。

 ロクナナ=1967年型といえば、6Vから12Vへの過渡期のためボディパーツが独特で、一部のフリークに人気のあるイヤーモデル。そこでこのロクナナのために、履いてかっこよく決まるホイールを探すことになった。数あるホイールも、ボディカラーや車高によりベストマッチングは異なってくるが、昔の雑誌を見て探求した結果、粟野さんがセレクトしたのは、ウェルドレーシングホイール&ローダウンのスタイルだった。

 ホイールは『BUG MAX』のメンバーが所有していたものを譲り受け、メッキ加工。しかしリアのホイールは7Jあり、ロクナナのシャフトでは履けないためオーバルモデルのシャフトを移植して、ドラムを加工。その甲斐もありフェンダー内にきっちりとウェルドレーシングのホイールが収まり、フロントも2インチナロードすることで、レーシーなスタイルに仕上がっている。

 またボディカラーはロクナナの純正色L620サバンナ・ベージュで仕上げ、それに似合うインテリアのカーペットを作成。ステアリングにはヤナセで販売していたGTステアリングや、ヤナセ当時物のラバーマットを用意するなど、1つ1つのパーツにこだわった。エンジンはストリートでドライブすることを考慮した排気量1915cc、キャブレター48IDFにMSTパフォーマンスのプーリーキットを選ぶなど、エンジンのレイアウトはメカニック・小林氏にすべてを任せている。

 14ヵ月の歳月を経て完成したロクナナは、こだわりを凝縮させたショーカーであると同時に、ファミリーカーとしても活躍。4人家族の粟野さんは、現在小学校4年生の息子さんとドライブするのが楽しみのひとつだ。奥様もVWに理解があり、このロクナナを喜んでドライブしている。まさしくこれが、ロクナナマニアの夢見たキャルルッカーであり、ライフスタイルなのである。

エンジンは『BUG MAX』小林氏の手によって組まれた1,915cc、MSTパフォーマンス製のプーリーキットを導入して、シンプルなレイアウトを構成。ファンカバーもインテリアに合わせてレッドの焼き付け塗装でコーディネート。

ヤナセGTステアリングとヤナセ・ゴムマットをオークションにて手に入れて採用。シートもすべて当時のマテリアルを使って張り換え済み。

ヤナセモデルのステッカーを残してペイントされたフロントフード内。ライトリムもST15を採用するなど細かなパーツにもこだわった。

リアにはウェルドレーシング7Jをポリッシュ仕上げで履き、タイヤはミシュラン製ラジアルX 205/70 VR15を装着。フェンダーとタイヤのクリアランスにこだわり、トライ&エラーを繰り返した。

将来はスポーツ選手を目指している泰成くん、8歳。父親の助手席に乗って、ロクナナでドライブするのは大好きだ。

希少なヤナセモデルをライトカスタマイズ『1969 Type-118』

 1968年式から'72年式までのタイプ1は、採用されていたテールランプのデザインから、日本では「アイロンテール」または「ロケットテール」と総称されていて、高年式の中でも隠れた人気を誇っている。なかでもヤナセのディーラー車には、スライディングルーフやポップアップウィンドウといった豪華装備が用意されていた。

 撮影車は、VW純正カラーのペイントL90C「トーガホワイト」でニューペイントが施され、シートも全てオリジナル同様のバイナルレザーで張り換えられている。ステアリングには『FLAT4』オリジナルFORMULA、シフターにはハーストスタイルと、要所要所でポイントを押さえたパーツチョイスをすることで、スタイリッシュかつ、スマートな雰囲気へと変貌しているのがとても印象的な1台だ。

 1,776ccのエンジンにはツインキャブレターが組み合わされ、アクセルを踏めば追い越し車線でも軽々加速できるパワーを獲得。足元にはガスバーナースタイルをセットし、マイルドにロワードされた車高と相まって上品なCAL LOOKへと仕上げられている。ガスバーナーホイールとロケットテールが精悍なルックスを生み出しているこの"Gas Burner Rocket"は現在、『FLAT4』にてForSale中とのことなので、パイロットになりたい人はぜひ、問い合わせをしてみよう!

エンジンはSOLEXのツインキャブレターに変更、1,776ccまで排気量を上げているためストレスなく高速道路の巡行が可能。現在、FLAT4にてオーナーを募集中。気になる車両価格は234万円。詳細は、HPにて確認のこと。

ノーマルの大きなステアリングホイールから、FLAT4オリジナルのFORMULAに変更。インテリアが一気にスタイリッシュになり、ドライブがより楽しくなる。

当時のヤナセディーラーモデルでVW純正スライディングルーフを装備。オープンすることで爽やかな風を堪能しながらのドライブが可能。リアクォーターのポップアップウィンドウにより、三角窓から取り入れたフレッシュエアを車外へ循環させることができる。

カメラ:Kiyoshi WADA 和田清志
テキスト:Jun ISHIHARA 石原淳
媒体:LetsPlayVWs 52

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