2018.08.23

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

Nice!Motorcycleが誇る門外不出の秘宝。「1945 H-D FL S...

ゴッドファーザー、もしくはマッカーサースペシャル。

 ボヘミアン岡田が所有する1945年式は、これまで多くの旧車を見てきた鬼才をして"別格"と言わしめる存在。今や世界に名を轟かすNice!Motorcycleが誇る門外不出の秘宝だが、本誌『ROLLER Magazine』のためならと蔵出しを快諾、ここに紹介するスタジオ撮影と相成った次第。
 
 1945年といえばH-Dは大戦特需で陸軍に納品するWLAの増産に余念がなかったが、その分シビリアンモデルの生産数は急速に落ち込んでいた。ゆえに43/44/45年のいわゆる"大戦モデル"のナックルは絶対数が少なく希少とされる。参考までに1945年式FLの生産台数619台、WLAは8317台。
 
 大戦モデルのカラーチャートを検証すると1942年にはSkyway Blue/Cruiser Green/Flight Red/Brilliant Black/Police Grayがラインナップされるが、長引く戦争の影響であらゆる物資が枯渇したのだろう43~44年はGray or Silver、終戦の1945年はGrayのみとなっている。となればこのブラックナックルは稀に見るレアケースである。

「この45年はオリジナルオーナーから譲り受けたバリもん、タイヤもバッテリーも当時もんがついてます。塗装も間違いなくファクトリーペイントのBrilliant Blackですわ。ほんまにこれ、アメリカ陸軍元帥ダグラス・マッカーサーのために作られたスペシャルちゃいますか」。

なんとも言えない色気を放つ排気量74ciのOHVエンジンは、ミッション共にフルストックだ。「オーバーホールどころかネジ山ひとつ潰れてません。正真正銘100%のオリジナルコンディションです」とはオーナーの弁。ヒートガードやエアクリーナーカバーのくすんだクロームメッキもいとをかし。

ネック角29度のフレームに前後16インチを標準装備とする大戦モデル。翌年からネック角30度の通称Bull Neckが採用され、フロントエンドのスプリンガーフォークもインラインからオフセットに変更される。リアフェンダー上のキャリアは一見アーミーモデルWLAのそれだが、その実ナックル専用設計。黒の塗装の下からオリーブが確認できるという。

Photographs:Kentaro Yamada
Text:Gonz (満永毅)
ROLLER magazine vol.17

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