2019.02.21

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

CHANNEL ZERO OUR FAVORITE MUSIC「最も妙なアルバム...

カントリーからJAZZ、SOUL、パンクまで問答無用の“超個人的”レコメンドミュージックをお届けします。The Music For Life!!

最も"妙"なアルバム

LEE BENDER「Just Wait Til Next Year (John Maus)」

 実は俺自身にとってはそんなに妙なアルバムではないけれど、チョッパー界ではこのアーティストを知っている人がまったくいないと思い、今回はこれを選んだ。ダークな80年代のトランスでJoy Divisionを彷彿とさせる音だが、もっとシンプルであまり作り込んでいない。80年代のダンスチューンが流れるクラブで客がドラッグでぶっ飛んでる感じを想像してほしい。何が気に入ったかというとローファイなレコーディングと奇妙な暗いリリック、それにもう過去の産物となったアンダーグランドのシンセポップサウンド。バイカー野郎たちにレコメンドするようなアルバムではないけれど、まあ聞いてみてくれ。

NICKE SVENSSON「The Age of Quarrel (Cro-Mags)」

 俺が子どもの頃は、かっこいいレコードが欲しかったら、親にスウェーデン貨幣をドルに換金してもらって、イギリスやアメリカへ現金を送って通販をするしかなかった。1枚のレコードを買うのに3か月もかかることもあったけれど、手元に届いたときの嬉しさったら言葉にならなかった。俺にとっての最初のCro-Magsのアルバム、『The Age of Quarrel』と『Best Wishes』もそんな風にして手に入れた。でも『The Age of Quarrel』こそが最も優れたアルバムだと思う。犬猿の仲のJohn JosephとHarley Flanaganが共演しているという点もすごい。この二人は30年経った今でもお互いを殺したいと本気で思っているくらい不仲で、訴訟問題でもめている。JohnとHarleyがかつて一緒にアルバムを作れた時代があったということを証明するためだけでも、これを最も妙なアルバムとして推薦したい。

DEAN MICETICH「The Writing's on The Wall (Destiny's Child)」

 このアルバムが妙なのは、何でこんなに自分が好きなのか分からないところ。何でなんだ!? こんなのを聴いているとバレたら俺のロッカーとしての評判に傷がついてしまう! っていうか俺はそもそもそんな名声なんてないんだから、そんなのクソくらえ! 誰も気にしてないだろうよ! TLCの"No Scrubs"なんかと一緒にしないでくれよ! とにかく、このアルバムは最高。なんと俺はアルバムのトラックごとに自分なりのダンスの振付を考えたんだ。俺流のモダン、タップ、ジャズダンスのミックスさ。Destiny's Childよ、永遠に!

TAMMI TIBETAN「Sounds of the Third Reich (Various)」

 このアルバムはいつも私が選ぶサウンドではないけれど、間違いなく私のコレクションの中で最も妙な1枚。絶対に。『Sounds of the Third Reich』は歴史の授業でありながら、また過去への奇妙な旅のようなアルバム。これは1919年にヒットラーの出現から1945年のナチスの終焉までの出来事が時代別に話し言葉、フィールドレコーディング、それにナレーションで構成されているの。ヒットラー、ヒムラー、ゲッベルスの生の声をハイファイステレオから大きな高品質な音で聞くことほど背筋がゾゾっとすることってないと思う。ジャケットも超気味悪いよね。

OLIVER JONES「Simple Man (Klaus Nomi)」

 俺が選ぶ妙なアルバムは、Klaus Nomiの『Simple Man』。シンセポップ、オペラ、ディスコ、エレクトロのミックスなんだけれど、Klausの歌唱力云々よりもとにかくパフォーマンスがすごい。メイクとコスチュームがやばい。あいつはロボットだったのか? 男だったのか? わからなくなってしまうんだ。タイトルトラックの“Simple Man”もまあま良いが、俺の一番のお気に入りは"Rubber Band Lazer"。超変なんだけれど、キャッチ―な曲。Klaus Nomiはカバー曲も良い。The Holliesの"Just One Look"やオズの魔法使いのテーマ曲“Ding Dong the Witch is Dead”をカバーしているからチェックしてみてくれ。ジャンルを超えた妙なサウンドを探しているならぜひこれをおすすめする。それからKlaus Nomiという人物のこともチェックしてほしい。たくさんのミュージシャンに影響を与えた本物の芸術家さ。

MAX SHAAF「Two Steps from the Blues (Bobby "BLUE" Bland)」

これはテネシー・ブルーズのマジで最高なアルバム。収録されている"Cry, cry, cry"は色んな良い意味で有名なジャムセッション。これこそがブルースの定義といえるくらい優れた曲だ。でも俺の一番好きなBobbly Blandの曲はSt. James Infirmaryのカバー。骨の髄までゾゾっとするような音が俺の体に走るんだ。スローでイージーなんだけれど、本物の悲しみと誠実さを感じることができる。Bobby Bland、あんたは本当に素晴らしい。

HIDEAKI MOCHIZUKI「Judgment Night (Music From The Motion Picture)」

 今回のお題は、最も妙なアルバム。人生長く生きてるとたまに不思議なことがあるもんで、つい先日も妙な出来事があった。久々にジャッジメントナイトのサントラが聴きたくなったのでCDを捜したら、なぜかどこにもない。散々捜したのだが本当に全然見つからない。「あれ?おかしいな。どこやったっけ?」もうCD捜すのも疲れたし、なんとなくもうそんな気分ではなくなってしまったのでその日はサントラを聴くのを諦めた。

 それから数日後、別件で違うCDを捜してたら、この前、散々捜しても全然見つからなかったはずのジャッジメントナイトのCDが、なぜか出て来た。しかも謎に2枚も……。この前の捜索で手を抜いた覚えなどないし、ましてや同じCDを2枚買った記憶など無い。あまりにも謎で、全くワケがわからない状況だったのだが、とにかく無事に見つかったことだし(しかも2枚も!)、深く考えるのは止めて久々にこの超絶かっこいいこのサントラを聴いてみるか!と思いケース開けてみたらなんとCDが入って無かった。しかも2枚とも……。涙 マジ、ミステリー……。

媒体:ROLLER magazine vol.24

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