2018.08.27

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

走り回る"希少な歴史遺産"「1958 H-D FLH "All Chrome" ...

Big Bookにも掲載されたファクトリークロームのデュオグライド。 米国随一のネットワークを誇る旧車会AMCAのサンフランシスコ支部Yerba Buena Chapterの発起人 "Mr.Panhead man"の異名を持つBrrito RickのもとにとんでもないH-Dがやってきた!

 モアパワー&モアスピードを標榜するCutdownやBobberと呼ばれるカスタムに対し、路上で目立つことを何よりの美徳とするDresserは、その後に隆盛を極めるChopperの出現以前に生まれたカスタムメソッドの源流。そしてそのDresserに欠かせないのがクロームパーツによるドレスアップである。
 
 金属部品の防錆を担う表面処理としてのクロームプレートは、戦前車のディテールにも散見されるが、戦後を経て50年代に入ると視覚的効果を狙うアクセサリーとしてのクロームメッキがトレンドとなり、H-Dの純正パーツカタログにもクロームパーツのラインナップが増える。

 蛇足だが当時のアフターレーベルがリリースするカスタムパーツはもはやクロームがデフォルトで、フランダースやシューペリア、MCMしかり。すなわち50~60s のカスタムパーツは大げさに言えば"富めるアメリカ"の象徴の断片である。かくしてカスタムは時勢とリンクし進化を遂げたカルチャーなのだ。
 
 クロームプレートによるカスタムが人気を博した50年代、ここで紹介する1958年式のH-DFLHは正にその"究極"と呼ぶべき1台である。

「スタージスの近くにあるミュージアムに以前から展示してあった車両なんだ。The Big Book Of Harley-Davidson(※H-Dカンパニーが1991年に出版した公式ヒストリー本)にも掲載される由緒あるファクトリークロームバイクで、前から目はつけてたんだけど、この度縁あってオレの元にやってきた。シートメタルやフレームはもちろん、エンジンにミッション、細かいボルトとナットまでがファクトリークローム。何が良いって、これ以上目立つH-Dがほかにあるかい?」。
 
 ごもっとも。リックさんのほかにこれが似合う人も思いつかないけど。

ROLLER magazine vol.17

言わずと知れた1955"Martha"を筆頭に49や54を所有する生粋のパンヘッド狂の元にやってきた新しい相棒が、ファクトリーフルクロームの58年式。地元SFの中心部を望む小高い丘の上、リックとデュオグライドが憎らしいほどハマる。

博物館で保管されていたこともあり、 経年による目立ったダメージはほぼ皆無、極上のコンディションだ。希少な歴史遺産にもかかわらずリックはどこ吹く風、各地のミーティングで走り回っているらしい。参考までに。1958年当時のフラッグシップモデルFLHの販売価格1,320ドルに対し、フルクロームのエクストラチャージは3,500ドル!! すなわちこの1958FLHは4,820ドル。今のレートならほぼ1千万円か!?

1991年にH-Dカンパニーが出版した"The Big Book of Harley-Davidson"。そのp188にフルクロームのデュオグライドが掲載されるが、ここで紹介した58年式がまさにそれだ!

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