2019.02.05

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

CHANNEL ZERO OUR FAVORITE MUSIC 23

カントリーからJAZZ、SOUL、パンクまで問答無用の"超個人的"レコメンドミュージックをお届けします。The Music For Life!!

最近買った盤

NICKE SVENSSON「The Modern Lovers (The Modern Lovers)」

 The Modern Loversはジョナサン・リッチマンが1970年に始めたバンドで、The Velvet Undergroundに大きく影響を受けている。たくさんのデモや別テイクをテープに録音したけれど、リリースされる前に解散した。そしてようやっと1976年、Beserkley Recordsからレコードが発売された。いくつかのトラックはジョン・ケール自身がプロデュースしていた、このアルバムは最初から最後まで「素晴らしい」のひと言。すべての曲が最高。あとThe Modern Loversはダニー・フィールズがマネジメントをしていたというトリビアもある。もしも君がまだ聴いたことがなかったら……どうするべきかわかるだろう?

JEFF DECKER「Skeleton Tree (Nick Cave and the Bad Seeds)」

 死が近づいてきている。俺は50歳だ。だからこんなおっさんの音楽の意見なんて参考にならないだろう。それを証明できる出来事が先日あった。ウォルマートにいたら店内のBGMでDEVOが流れていた。そんな時代なのだ。俺の人生のBGMのヒッピーミュージックはもはや無用。俺はフラワーチャイルド同様、もうこの時代には無用な存在。

 おっさんらしく最近買ったDavid BowieやLeonard Cohenの最後のアルバムについてうんちくを語るのもいいが、ここで俺が紹介するのはNick Caveの『Skeleton Tree』。"I Need You"を繰り返し聞きながら、可哀そうなNickが悲劇的に息子を亡くしたことについて、思いを巡らせる。ああ、死が完全に近づいている。

TAMMI TIBETAN「Shake Some Action (The Flamin’ Groovies)」

 最近私は、仕事の関係でフロリダ中央部にずっと滞在しているの。もしもあなたがフロリダに来たことがあったなら、ここはミュージックカルチャーやバイク好きには全然適していない土地だとわかるでしょう。まあ、それでも私は何とかオーランドに小さなレコード屋を見つけることができたの。

 その店はRock & Roll Heavenで、その店名にふさわしい店。私はそこで数時間レコードを漁りながらオーナーとおしゃべりをしたの。その日に私が出会ったのがFlamin’ Grooviesの宝石のようなアルバム『Shake Some Action』。このシングル曲が家のジュークボックスに昔入っていたんだけれど、LPで持っていたことがなかったの。これはパワーポップの定番アルバムだから、みんなも聞いてみてね!

OLIVER JONES「Saada Bonaire (Saada Bonaire)」

 今回のお題は「一番最近に買ったアルバム」だが、最近は12インチのシングル盤を買うことの方が多くて、あまりアルバムは買っていない。そんな中、久しぶりにアルバムとして入手したのは『Saada Bonaire』。実はフルアルバムをダウンロードはしたものの、実物のレコードはまだ探している最中。このセルフタイトルアルバムはSaada Bonaireがリリースした唯一のアルバムで、良い曲ばかり。"Shut the Door"と"More Woman"が特に好きな曲。

 このバンドはRalph Richtovenのプロジェクトで、彼のガールフレンドと彼女の友達をボーカルとして起用した。レゲエ、シンセサイザー、ニューウェーブなどの音を全部ミックスして、ドイツでレコーディングされたんだ。このレコードはなかなか見つからないレア物でもちろん高額。でも超絶カッコいい。クールなミックスと80年代のバイブスが感じられる。俺も早く手に入れたい!

HIDEAKI MOCHIZUKI「Smoking in Heaven (Kitty, Daisy & Lewis)」

 はて? 最近買ったアルバム? う~ん何だっけな? 思い出せない……。仕方が無い。申し訳ないが今回のテーマはとりあえず無視させていただこう。今回紹介するアルバムは、我々熱狂的な旧車狂を震撼させたKitty, Daisy & LewisのSmoking in Heavenだ。デジタル機材を一切排除して、ヴィンテージ機材によるアナログ録音にとことん拘ったオーセンティックでルーディーな長女のデイジー、次女のキティ、長男のルイスで結成された、ロンドン生まれの3兄弟によるロックンロールバンドの超絶かっこいいセカンドアルバムだ。

 どうやら2015年にサードアルバムが発売されていたらしいが、全く知らなかったのでまだ聴いていない。因に彼等のファーストアルバムは、これまた超絶クールだ。あっ! 今更だけど最近買ったアルバム思い出した! でもダメだ。もう文字数が全然足らないからまた別の機会に。

MAKO AYABE「Introduction to the Simple Universe Vol.1 (Loop Diary)」

 私の持っている一番新しいアルバムは、このカセット。カセットテープの音質的なメリットなどはさっぱりわからないし、ブームに乗っているわけではない。ただカセットでしかリリースしていないアルバムだったので、必然的にカセットで購入したというわけ。時代を感じさせないグッド・ミュージックなので、何度も繰り返し聴いても飽きないし、毎回新しい発見があるような深い音楽。

 アーティストのLoop Diaryは「90年代のヒップホップと同じようにレコード、サンプリング、シンセサイザーを使って、ブルックリンはベッド・スタイのホームスタジオで録音している」らしい。私が持っているカセットデッキは祖母のお古でオートリバース機能がないため、A面が終わると一度カセットを取り出してB面を入れ直さなければならない(Loop Diaryというアーティストなのに全然ループで聴けない!)。とても不便だけれど、こういったひと手間掛ける行為が楽しくもある。次作のVol.2も楽しみ。その前に新しいデッキを買おうかな。

Text:Tsuyoshi Matsuno
媒体:ROLLER magazine vol.23

NEWS of ROLLER magazine

ARCHIVES

RANKING

POPULAR TAG

NEWS

SEARCH