「最初はちょっと高いと思ったけど、結果的には安いと思う」

WESCO JAPANでフルオーダーしたという、どこかブリティッシュな印象を与えるオリジナルカスタムの「Jobmaster」。毎日のように履き込むことで、松谷氏の足にピタリとフィットする。ネイビーの同モデルも所有するほどJobmasterが気に入っているとのこと。
ROLLER(以下R):まずはじめに、バイクに乗りはじめたきっかけを教えてください。
松谷:周りの友人が乗っていたというのもあって、16歳ですぐに免許を取って、それから国産を乗り継いでたんですけど、24歳くらいのときに神戸のTriumph Chopper店、"Coremachine"の清水さんから71年式Triumph、T120 RVのエンジンだけを買って、清水さんと一緒に地道に組み上げたんですよ。結局組み上げるのに4年くらい掛かりましたけど(笑)。乗れるようになってからは、ずっとこのTriumphに乗ってますね。
R:松谷さんがWESCOを履くようになったきっかけを教えてください。
松谷:自分の店に来ていたお客さんがWESCOのお客さんで、そのお客さんを通してWESCO JAPANの河北くんと仲良くなったんです。それから一緒にバイクに乗って遊んでいるうちに、とりあえず1足買ってみよう、と思ったのがきっかけですね。
R:お持ちのWESCOのモデルを教えてくだい。
松谷:「Jobmaster」を2足持っています。1足目をオーダーして、届くのを待っているときに、こんなにもよかったなってのがあったんですよ。それで少ししてからもう1足買い足しました。
R:バイカーにはエンジニアブーツが人気ですが、あえてJobmasterを選ぶ理由はありますか?
松谷:僕がJobmasterを好きなんは、バイカーぽくないから逆に好きなんです。ハードなイメージのものが苦手で(笑)。もちろんデザインも好きなんですけど、紐靴だとシチュエーションによって紐の締める強さを変えて履けるから、使い勝手がいいというのもありますね。
R:WESCO以外にブーツは履きますか?
松谷:WESCOを買う前は履いていたけど、今はWESCOだけです。一度履いたらほかのブーツは無理ですね。WESCOはワイドもボリュームもあるから、それに慣れるとほかが窮屈で履けなくなっちゃうんですよ。それに、ほかのブーツは履き込んだら革が柔らかくなって小慣れてはくるんですけど、フィットする感覚がなくて。
WESCOは履けば履くほど自分の足にフィットする感覚があるんです。買ったばっかりの時は少しタイトに感じるサイズ感にすると、足に少しずつフィットしていくのがかなりわかりやすいです。
R:ブーツのメンテナンスやソール交換は定期的にしていますか?
松谷:結構な頻度で履いているので、ソールの交換は何回かしてます。メンテナンスは定期的に自分でやっていて、はじめに買った方はバンプとバックステイがラフアウトなので、ブラッシングをしたりオイルを塗ったりしています。自分でメンテナンスをするのも面白いですね。
R:新たに欲しいWESCOはありますか?
松谷:自分が好きなJobmasterは2足持っているので、少しフォーマルな場面でも使えそうなショート丈の「JH Classics」とかに興味があります。
R:最後に松谷さんがWESCOを愛用していて思うことを教えてください。
松谷:初めてWESCOをオーダーしたとき、色んなオプションを追加してカスタムしたので、想定より高くなりました(笑)。でも実際に履いてみたらフィット感も申し分ないし、ハードに履き込んでもかなり丈夫で長持ちもする。修理も出来て、リビルドだったら若干サイズも変えられるから、結果的には安いと思います。一度履いたらその良さがわかると思いますよ。

松谷直幸/
大阪、なんばに店を構えるバイカーセレクション"The World"の主幹。愛機は1971年式Triumph T120RVで、4Q率いるマックス・シャーフが手がけたフューエルタンクが特徴的なブリティッシュチョッパーだ。WESCOマイスターの河北氏との出会いをきっかけに、WESCOの魅力にはまることとなる。

【THE WORLD】
大阪府浪速区幸町1-1-10 1F-3
営業時間:12:00〜20:00
http://www.psychowheels.com/
Photographs & Text:Kentaro Yamada
媒体:ROLLER magazine vol.22