2018.11.15

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

若者文化の発信地! ブルックリンで名店ハント 【LIFE with FILSON...

アメリカを代表するアウトドア・クロージングブランド「FILSON」の質実剛健な世界観を、本場アメリカで取材する連載『LIFE with FILSON』。今回HUNT編集部が訪れたのはマンハッタンとはまた違った文化が息づく、小粋な街ブルックリン。新しいカルチャーが生まれるこのエリアの、話題のホットスポットを巡る。

今のブルックリンを物語る、HUNTレコメンドショップ4選!

東京でいう銀座や日本橋、新宿、渋谷がマンハッタンだとすれば、ブルックリンは中目黒や高円寺、蔵前、清澄白河? ……その例えが正しいかは別として、ブルックリンはニューヨークの若者文化発信地となっている場所。

観光ガイドにも載っているウィリアムズバーグはマンハッタンと遜色ないほど綺麗だし、昔ながらのレンガ造りの建物をリノベーションしたダンボのように、ブルックリンらしいエリアも盛り上がりを見せている。

前回までは世界経済の中心ニューヨーク・マンハッタン島のおすすめショップをご紹介してきたが、今回は東に橋を渡ったブルックリンエリアの情報をお届け。まだまだ発掘されていないブルックリンの魅力的なショップを案内しよう。

街唯一にして、全米注目のヴィンテージ古着屋 『Wooden Sleepers』

第2のダンボとの呼び声も高い、レッドフックにある唯一の古着屋ウッデン・スリーパーズ。

マンハッタンの南端、ワールドトレードセンター周辺から川を渡った、ブルックリン南西部の街・レッドフック。 船の物流拠点として倉庫が立ち並ぶ昔ながらの港町で、18世紀に建てられたレンガの建物や石畳の道もある、昔の情緒を感じられる"ブルックリンっぽい"エリア。

かつては失業者村としても知られ、近づかない方が良いといわれるような場所だったが、近年では若いアーティストが住み始めたり、イケアが出店したことでファミリー層も増えたりと治安も好転。今回最初に紹介する「ウッデン・スリーパーズ」もここに店を構え、周りにはお洒落なレストランもできるなどして、最近注目されている。

店の主人ブライアンは、ニューヨーク州のロングアイランド出身。「家の周りは農場だらけで自然身あふれる場所が嫌で都会に出てきたけれど、今になって田舎の良さを再認識。店の名前は地元の長閑な情景をイメージして付けたんだ」

「レッドフックにはレストランやバー、ギャラリーがあるし、革職人、鍛冶屋、陶芸家、家具屋、写真スタジオ、ファッションデザイナー、花屋など、いろんなアーティストや職人がいます。僕がSOHOやウィリアムズバーグのようなショッピング街ではなくレッドフックに店を開いたのは、この小規模な街のコミュニティに参加したいと思ったからさ」

そう話すのはオーナーのブライアン。2014年に街唯一のヴィンテージ古着屋としてウッデン・スリーパーはオープンし、以来この店を目指してレッドフックを訪れる人が増えた。

ブライアンの古着歴は中学校の頃からで、知り合いが経営しているスリフトショップでヴィンテージに出会い、今に至るまで、古着のユニークに魅了されている根っからの古着党。彼は店を開く以前、ニューヨークの大きな企業で会社勤めをしていたが、趣味で始めたヴィンテージのウェブショップやフリーマーケットが評判を呼んだことで、長年の夢だったヴィンテージ古着屋を開くに至ったという。

意外なことだが、最近になるまでメンズのヴィンテージ古着屋はニューヨークに少なく、しっかりとしたコンセプトを持ち、ファッションとして古着をセレクトして提案している店は僅かしかなかったのだとか。斯くしてブライアンのウッデン・スリーパーズはすぐに人気となり、今では遠くアラスカですら知られるようになっている。

「ニューヨークでもメンズのヴィンテージ・クロージングへの関心は常に高まっています。みんな大量生産の衣服に飽き飽きし、独特のものを求めているのでしょう。また、ファストファッションが及ぼす環境への影響を意識している人も多く、ヴィンテージはその打開策の一つでもあります」

同店のベースにあるのは、クラシックなアメリカンスタイル。ミリタリー、アイビー、アウトドア、ワークウェアに焦点を当てて、バランスよくヴィンテージを展開。ブライアン曰く、ある特定のスタイルだけでコーディネートするとコスプレじみてしまうため、ミックススタイルで着こなしてほしい。そんな思惑を店づくりに反映しているらしい。

「若い人たちは昔のように一つのスタイルやサブカルチャーに縛られることはなく、彼らはスタイルをミックスして新しいものを作り出している。ノスタルジーは常にヴィンテージの原動力だけど、今みんなが古着に興味関心を持っているのは"他の誰も持っていない物がある"からかもしれないね」

陳列された商品の中には、ヘラクレスやビックマックなどのストア系ブランドから、リーバイスやLeeといったデニム、大戦時のミリタリーアイテムなども。

「コレクションは別として、着るなら古ければ古いほど良いということでも無い。ヴィンテージ好きが喜びそうな品物も多いけど、それは単に選択できる幅が広いほうが良いと思っているからなんだ」

「ウッデンスリーパーズは時代を気にせず、店のビジョンに合ってさえいれば、1930年代のものでも1990年代のものでも関係なく置いている。僕は物の貴重さというより、ユニークなものを作り出すためにスタイルをミックスすることの方が重要だと思っているんだ。たとえば今日の僕の服装。ミリタリーの上下を着ると戦争映画の中のキャラクターのように見えちゃうけど、こんな感じに50年代のミリタリージャケットと80年代のブルックス・ブラザーズのシャツを組み合わせると、ファッションになるよね?」

ヴィンテージを自由に楽しんでほしいという彼の思いは、レッドフックの住民やニューヨークの洋服好きたちに伝わり、いまでは街を代表する人気店に。ブライアンは古着と共にローカルのレザー職人のアイテムなどを店で販売することで、さらにレッドフックを盛り上げようとしている。

ハンティングクラブやボーイスカウト、スーベニアのヴィンテージパッチ。古着をカスタムするならパッチも味のあるものを!

「僕は年を重ねて着ることができるものが好き。その点でいうとフィルソンはずっと使えるし、着古したものの方がおろしたてよりもクールに見えるから良いよね。だからヴィンテージのフィルソンも人気なんだ」

古着とともに、ショップの名前をステンシルしたバッグやプリントT、パーカーも展開。お土産にどうぞ。

【Information】
Wooden Sleepers
Address:395 Van Brunt Street, Brooklyn, NY U.S.A.
営業時間:12:00〜18:00(水曜〜日曜)、月曜・火曜定休
https://wooden-sleepers.com/

ボリュームたっぷりのサンドウィッチ『Defonte's Sandwich Shop』

イタリア人ファミリーが経営している店らしく、看板は緑と赤と白。飾り気が無くローカル向けなのが逆に魅力的だ。

デフォンテズ・サンドイッチショップは、レッドフックで3代続く家族経営のサンドイッチ専門店。

フレッシュな野菜やシーフード、ジューシーなアメリカンビーフを使ったイタリアンテイストのビッグなサンドイッチは、創業以来ウォーターフロントの労働者に愛されてきたソウルフードだ。

お洒落な旅行者はホテルで朝食などとらず、是非ここでテイクアウトを。港の公園からマンハッタンと自由の女神を眺めてサンドイッチを頬張れば、気分はヒップなニューヨーカー!?

客のオーダーが入ってからサンドイッチを作り始めるシステム。ショーケースの中に具材が並んでいて目移りしちゃうから、なかなか注文ができない……。

ホロホロに煮込まれたビーフが入ったサンドイッチ「シナトラ・スペシャル」が最高。肉とフレッシュ・モッツアレラの相性は抜群だ。

【Information】
 Defonte's Sandwich Shop
  Address:379 Columbia St, Brooklyn, NY U.S.A.
  営業時間:6:00〜16:00(月曜〜土曜)、日曜定休
  https://www.defontesofbrooklyn.com/

街着としても使えるアウトドアウェアを提案!『Hatchet Outdoor Supply Co.』

店内を見回した感じはアパレルが多く、セレクトショップのよう。テントやシュラフの種類は大型店に敵わないが、店のスタイルに合うものを厳選して置いている。

ニューヨークでは最近GORP core(ゴープコア)なるスタイルがトレンドの様子。

GORPとは"Good Old Raisins and Peanuts"の頭文字をとった造語で、ナッツやドライフルーツ、チョコ、スナックなどをミックスした行動食の事。ゴープコアとはこれらのように必要不可欠で実用的な、アウトドア・クロージングを取り入れたファッションのこと……らしい。

そんなモードでトレンディなニューヨーカーが来ているかは定かでないが、ブルックリン・ハイツエリアのショップ「ハチェット・アウトドア・サプライ」には、界隈のアウトドア好きやアウトドアファッションに凝った客が集まる。アパレルはアメリカとカナダのブランドを中心に、オアスロウやキャプテンサンシャイン、FOBファクトリーなど、日本のブランドもフォロー。ギアはトレッキングとキャンプにフォーカスしている。

ミステリーランチやTOPOデザイン、YETIクーラーズ……。アメリカブランドの中には日本未入荷のアイテムもあるから、ついつい財布の紐が緩む。

キャラクターが立っているスタッフのトッド。彼は趣味でバイクパッキングを啓蒙するチームを主催、インスタグラム(@concretetrails)で仲間を募っている。

「REIみたいな大型のアウトドアショップとはウチの店は違うから、セレクトが勝負。ファッションに特化しているのもそうだけど、ウチで扱うギアは限られたブランドの中でも、更にハチェット・アウトドア・サプライのフィルターを通して厳選されたものだけ。一つ一つの商品にこだわりを持って販売しているんだ」。とはスタッフのトッド。

アパレルはアークテリクスやモンベルのシェルを始め、ゴープコアにも取り入れられるものを置く一方で、フィルソンやバブアー、地元ニューヨークのバッテンウェアなどのクラシカルなアイテムも充実。ミドルエイジが喜びそうなセレクトがなされている。

大通りに面するハチェット・アウトドア・サプライ。ハチェットの名の通り、アメリカ製の斧も販売中。

道具をメンテナンスするのもアウトドアの楽しみのうち。シューズ用からシェル用まで様々なメンテナンス用品も取り揃えている。

【Information】
 Hatchet Outdoor Supply Co.
  Address:77 Atlantic Ave. Brooklyn, NY U.S.A.
  営業時間:11:00〜20:00
  https://hatchetsupply.com/

オリジナルアイテムも人気のヴィンテージショップ『The Quality Mending Co.』

ワーク、ミリタリー、アスレチック、バイカー、アウトドアと、アメリカンカルチャーを感じる古着が、ごった煮的に売られている!

先に紹介したウッデン・スリーパーズと同様、ブルックリンにある数少ないメンズ中心のヴィンテージ古着屋の中の一つ「クオリティ・メンディング」。

こちらはニューヨークの中では老舗の部類に入る古着屋で、ハイクオリティなヴィンテージに定評があるのだが、実は彼らが作るオリジナルがアツいらしい。

60年代の軍モノTシャツがモチーフの丸胴Tシャツ、コーンミルズ社のデニム生地を用いたハンドメイドのデニムそのほかシャツやメガネ、バッグなど、全てのアイテムはニューヨーク市内のファクトリーで作られているという。

ヴィンテージを知っている彼らだからこそ作れるアイテムだ! と評価され、古着屋のオリジナルなのにセレクトショップにも卸しているというからすごい。

ヴィンテージに目の肥えた日本人も琴線を揺さぶるであろうショップ。ブルックリンに行ったら必ずチェックを!

カフェも立ち並ぶダウンタウンの一角に店を構えるブルックリン店。SOHOにある本店より、こちらの方が広々として買い物もしやすい。

オリジナルのボタンダウンシャツ。縫製や生地、ボタンまでクラシカルに仕上げながらも、シルエットは現代的にしているので、古着独特の野暮ったさが苦手な人でも着られそう。

◯ン・キホーテか◯ィレッジ・ヴァンガードのごとく雑多に並べられている店内。だからこそ探し甲斐があるし、何かがありそうな予感もする。

レジ前のヴィンテージテイストのリップバームやお香はオーガニック。女性へのちょっとしたプレゼントにいかが?

【Information】
 The Quality Mending Co. Brooklyn
  Address:705 Driggs Ave, Brooklyn, NY U.S.A.
  営業時間:12:00〜19:00(日曜〜金曜)、12:00〜20:00(土曜)
  https://www.qualitymending.co/

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