2019.01.31

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

WORLDWIDEにストリートを席巻。「HUF CITY JAPAN TOUR」...

2016年の11月初めから中旬にかけて、2014年の夏以来2年振りとなるHUFのジャパンツアーが敢行された。その名も"CITY JAPAN TOUR"。プロ3名にアマ3名、計6名の先鋭スケーターたちが名古屋、大阪、東京と日本の主要都市を巡り、スポットをヒットしていく。

ライダーの高いモチベーション、そしてフィルマーやフォトグラファーといった裏方との素晴らしいチームワーク。

今回のツアー、その主な目的は、高感度なヘッズからリスペクトを集めるオーストラリアのメディア『MONSTER CHILDREN』とのコラボ記事と動画制作。そのため、残念ながらツアー中に量産した驚愕のトリックの数々を、ここでお見せすることはできないが、少しでもHUFの面々のヴァイブスそして彼らの魅力が伝われば幸いである。まさにHUFのスローガンをここで借りて言うならば……「FUCK IT!」

 ストリートでの撮影以外にも、国内3都市に構える旗艦店やデモ会場にてサイン会やイベントを開催。夜は日中のスケートに負けず劣らずの飲酒量で、それぞれがカオスぶりを発揮。自由奔放に暴れまくって日本のナイトライフを堪能した模様。

 アパレルのみならずシューズブランドとしても絶大なリスペクトを集め、NY、LAと本国アメリカに2都市、日本国内に至っては東京、名古屋、大阪の3都市に旗艦店を構え、勢いをさらに加速させるHUF。そんなHUFが、2年振りとなるジャパンツアーを敢行した。

 2014年に行われたStoops Asia Tourにも同行させていただいたため、自分にとっては2度目のHUFツアー。前回との大きな違いは、チームに新加入したアンダーソン、リゾ、ゴットウィグというハングリーな先鋭アマ3名が召集されたこと。

 ツアーのタイミングでオープンしたHUF NAGOYAを訪問し、大阪と東京に点在するストリートスポットをヒットして撮影を重ねていく。現地ガイドに用意されたスポットではそれぞれが確実に狙ったトリックを決して逃さず、移動中にランダムに発見したスポットでも突如セッションと撮影が始まる。終始そのような流れでツアーが進んでいった。

 約10年振りの来日となったオースティンは、あらゆる場所でひとり静かにギターを奏で(※Part Friendというバンドで作品をリリースしている)、自分に合ったスポットに出会うと、優雅に流れるようなスタイルでシャープなトリックを確実に収める。クローマーは初日に捻挫癖に苦しみ、思うようにスケートができなかったものの、ケアを怠ることなくツアー最終日のデモでしっかりと観客を沸かせた。マシューズは的確なボードコントロールで繰り出すテクニカルトリックを冷静沈着に量産。滑りから力の入れどころのバランスの取り方まで、さすがプロという貫禄を見せつける。

 そして、今回のツアーの主役といっても過言ではないアマ3名。どっしりと腰が座り、安定したパワフルなスタイルで頭角を現したアンダーソンは、実はトランジションのほうが得意との逸話があるが、ストリートで洗練されたトリックセレクションを魅せる。ゴットウィグは長年フロウとしてチームを支えてきたが、ようやく正式なライダーとしてツアーに参加。アグレッシブな姿勢でテラインに突っ込み、メンタルが崩壊しそうになるほど自分を追い込みながら獲物を仕留めるという印象。そして、イーストコーストのRAWなスタイルを誇るリゾ。ウォーリーを駆使したクリエイティビティ、そしてNYCのラフなストリートで培った適応力でスポットを攻略する。

 10日間同行して感じたこと。それは、ライダーのモチベーションの高さ、そしてフィルマーやフォトグラファーといった裏方との素晴らしいチームワーク。撮影時に無駄な動きなどなく、それぞれが信頼し合いながら役割を完璧にこなしていく。そうして、限られた時間で1本の映像作品を完成させる。

 そして、個人的に最後に特筆すべきは、ツアーに同行した三本木 心がチームに受け入れられ、しっかりと結果を残すことができたということ。2017年3月にMonster Childrenより公開予定のエディットにて、来日チームの極上のスケーティングと合わせて三本木の勇姿もご覧いただきたい。

HUFが2年振りに来日。前回との違いは、先鋭アマ3名が召集されたこと。

左から
Brad Cromer/
ブラッド・クローマー。1987年9月7日生まれ。カリフォルニア州ロングビーチ在住。小ぶりな身体からは想像できないほどの強靭なポップを誇る。ツアー中はケガによりあまり滑れなかったが、カオスな舞台裏を、終始iPhoneで撮影していたのが印象的だった。

Austyn Gillette/
オースティン・ジレット。1991年6月21日生まれ。カリフォルニア州ロサンゼルス在住。ルックスだけでなくスケートスタイルから佇まいまでが洗練された、HUFの王子的存在。ツアー中は言葉にできないような、突拍子もない奇行に走ることも。

Josh Matthews/
ジョシュ・マシューズ。1987年4月17日生まれ。オレゴン州ポートランド在住。的確なボードコントロールを誇り、テクニカルなブロックトリックに定評がある。決して派手なタイプではないが、玄人受けするいぶし銀スケーター。

左から
Jake Anderson/
ジェイク・アンダーソン。カリフォルニア州ベンチュラ在住。腰が据わり安定したスケートスタイルと尋常でないパワーの持ち主。チーム内ではやんちゃし放題の末っ子タイプ。ツアー中は昼夜を問わず暴れまくり、数々のカオスをメイク。

Dick Rizzo/
ディック・リゾ。1995年8月5日生まれ。ニューヨーク州ニューヨーク在住。イーストコーストのスケーター特有の、地形を最大限に生かしたスケートスタイルで知られる。日本のアニメやキャラに異常に反応するという、お茶目な一面も持ち合わせる。

Matt Gottwig/
マット・ゴットウィグ。1989年1月25日生まれ。カリフォルニア州アゴーラヒルズ在住。アグレッシブでイケイケなスケートスタイルの持ち主でありながら、建築物に傾倒するという繊細な一面も。夜になると酒を飲み、そのまま飲まれるタイプ。

DEMO at H.L.N.A

 HUFによるCITY JAPAN TOURの最終日となった11月12日(土)の夕暮れどき。東京はお台場のH.L.N.Aスケートパークにて、来日スケーターによるデモとサイン会が開催された。レッジ、ステア、トランジション、特設ピクニックテーブルなどパーク全体のセクションを隈なくヒットする極上のデモ。各ライダーが力を抜くことなくトリックを次々と披露し観客のボルテージは最高潮に。

 日中はストリートで撮影し、日が暮れてからデモを敢行。昼から夜までぶっ通しでスケート三昧の1日。疲れを見せずに全力を尽くす姿と、ファンサービスを行うプロ意識にリスペクト。熱気あふれるデモ終了後も、サインや写真撮影を求めるファンの列が途切れることはなかった。

カメラ:Brian KELLEY、Hayato WADA
テキスト:Masafumi KAJITANI
媒体:SLIDER 29

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