2019.02.15

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

ストリートウェアのパイオニアブランド、その歴史と魅力がこの1冊に。

 1889年、アメリカのデトロイトで誕生したワークウェアのマスターピース「Carhartt」。そのプロダクツのタフで圧倒的な機能性は、ワーカーならずとも多くの人々を魅了し、いつしかカジュアルウェアとしての新たな道も歩み始めることになる。そして1989年には、Carharttのエッセンスを現代風にアレンジした、ヨーロッパ発の「Carhartt WIP」が誕生。同ブランドはミュージックシーンやスケートボードシーン、さらにはアートシーンでも大いに受け入れられることになり、"ストリートウェア"が世界的に波及する礎となった。

 そんなCarhartt WIPが今回、ブランド初となるアーカイヴ本『THE CARHARTT WIP ARCHIVES BOOK』を、ニューヨークのRIZZOLI社からリリース。これまでのルックや過去の広告ビジュアル、そしてコラボプロダクツの紹介はもちろんのこと、本誌読者には必見のCarhartt WIPによるスケートボードシーンへの取り組みが、アーティスティックかつ躍動感あふれる写真とともに紹介されている。

 とにかく120年以上にもおよぶCarharttの歴史とその魅力が、ギュギュっと詰め込まれた豪華な1冊。同ブランドのファンならずとも引き込まれてしまう、近年稀にみる完成度の高いアーカイヴ本といえるだろう。もちろん数には限りがあるためどうしても欲しいという方は、早めの問い合わせをオススメする。

1990年代初頭に撮影された広告写真。
photographed by Joachim Gern

1999年に女性モデルを起用して撮影されたウインドブレーカーの広告写真。
photographed by Mario Testino(LEFT) and Mert Dürümoglu(RIGHT)

Carhartt発祥の地、デトロイトで2000年に撮影された若者たち。
photographed by Gemma Booth

Carharttの創業者であるハミルトン・カーハート。そして長年愛されるオーバーオールの初期スケッチ。

ベルリンが大きく揺れた夜「ARCHIVES BOOK RELEASE LAUNCH & EXHIBITION in BERLIN」

 2016年11月3日。日本ではちょうど文化の日。その夜ベルリンでもひとつの文化的なイベントが催された。

 主催はヨーロッパ発のストリートウェアブランド「Carhartt WIP」。そう、前項でも紹介したARCHIVES BOOKのリリースパーティー&エキシビジョンが華やかに開催されたのである。

 会場となったのは1967年に建設されたもとは教会であったベルリンSt.Agnes内のKonigギャラリー。天井まで十数メートルはあろうかという圧倒的な空間にはCarharttの歴史を彩ってきた様々なプロダクツやビジュアルが美しく展示され、見る者を大いに楽しませてくれた。また当日は世界中のファッションシーンやストリートカルチャーシーンからも著名人たちが会場を訪れ、各々にCarharttへの思いを熱く語っている姿が印象的だった。

 いまやストリートウェアという枠を超えて、"Carhartt WIP"というひとつのカルチャーになった同ブランド。今回リリースされたARCHIVES BOOKはその到達点であり、また新たな展開のスタートも意味していた。どうやら今後も我々は、Carhartt WIPから目を離すことができないようだ──。

テキスト:Kota ENGAKU
媒体:SLIDER 29

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