2018.04.04

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

アメリカで初の750ccエンジンを開発。EXCELSIORの名車SUPER X

F-Head=オホッツバルブ機構のエンジンは排気量45ci。3速ミッション一体のユニット式でプライマリードライブはヘリカルギア駆動だった。尚ExcelsiorはこのエンジンをOHV化したスペシャルレーサーでヒルクライムにワークス参戦、輝かしい戦歴を残している。蛇足だがこの車両が発売された1928年、手練のエンジニアArthur ConstantineがH-Dより移籍、 Excelsiorの近代化に着手している。中でもデザイン面でのストリームライン化はポイントで、翌年の29年モデルでは50点以上の箇所がアップデートされた。しかし大恐慌の影響は避けられず、1931年9月にExcelsiorはその歴史に終止符を打つ。

アメリカ合衆国で生まれた初の“ナナハン”市販車。

 その昔SFのディーラーで販売され最終登録は1934年、走行距離は4400マイルのみそれ以外の情報は残されていない謎に包まれたExcelsiorの名作を紹介しよう。
 
 1908年創業のExcelsior Motor Manufacturing & Supply Companyは、1921年になるとアメリカで3番目の規模のバイクメーカーに成長、熾烈なシェア争いに勝ち残るための新たな機種開発を狙い、ライバルだったHenderson社を買収。その際に得たインライン4エンジンの製造権を駆使し、同社はインライン4モデルをラインナップする。
 
 1925年に世に送り出したSuper Xは、アメリカの二輪メーカーでは初となる45ci=750ccエンジンを搭載する市販車として有名。蛇足だがAMA Class Cなど45ci排気量車のレースは、Super X発売の翌年1926年に開始、特にダートレースの人気は凄まじくH-DはWLDR/WR、IndianもSport Scoutなどの45ciモデルを追従して開発している。かくしてSuper Xは米国レース史においてもエポックメイキングと言える。
 
 オリジナルペイントが残るこの1928年式は、その昔サンフランシスコに住むバイク好きがその奥さんよりプレゼントされた1台。オーナーは同社を4400マイル走った後に他界。その後も未亡人のもとで何十年も保管されていたという。

ROLLER magazine vol.18

この車両のオリジナルオーナーの住居は、偶然にもシスコの旧車番長ブリトーリックの家の近所だった。オリジナルオーナー亡き後もSuper Xはその未亡人により何十年も大切に保管されていた。現オーナーのエルトンはオークションでこのSuper Xをゲット。幸運の持ち主である。

Photographs:Ken Nagahara
Text:Gonz (満永毅)

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