2019.03.28

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

どんなメダカを育ててますか? 「改良メダカ 愛好家訪問 vol.1」

手軽な飼育から本格的な選別交配まで、初心者でも上級者でもさまざまなスタイルで飼育を楽しむことができるのが、改良メダカ飼育の大きな魅力だ。そんな改良メダカ飼育にどっぷりと熱中してしまった、愛好家のみなさんの飼育ライフをご紹介。軒先で、ベランダで、室内で。あなたのライフスタイルにピッタリの飼育スタイルが見つかる!

REPORT 01「ベランダ飼育をメインに改良メダカを楽しむ(埼玉県・春日進一さん)」

 「見ているだけで癒しになり、どんな子供が生まれるか、ワクワクする」と魅力を語ってくれた、改良メダカの飼育はまだわずかキャリア1年だという春日進一さん。

 元々、レッドビーシュリンプやシャドウシュリンプなど淡水性の小型エビの飼育をしていたことで、エビの情報を調べるためにインターネットでさまざまなサイトを見ている中で、透明鱗三色の人気種「烏城三色」をサイトで発見し、ひと目でまさにひとめぼれをしてしまったという春日さん。その後はメダカの情報収集を行い、さまざまな色彩バリエーションが豊富な改良メダカの世界を知ることで、現在に至るのだという。

 現在では自室につながるベランダでの管理を中心に、住居の縁側など日に日にメダカケースの数は増量していく日々を送っている。

 給餌は基本的に朝夕の2回、水換えは親魚は足し水のみ、稚魚は週に1回全換水を行っている。飼育する個体は春日さんがメダカライフを送るきっかけともなった烏城三色をはじめ、三色ラメ幹之や女雛などなど。選別交配にもチャレンジして、もっか休日など時間がとれるときには、メダカ三昧な一日を送っているのだという。

 「改良メダカと出会うきっかけともなった烏城三色の累代飼育を重ねて、好みの白地の強い個体でゆくゆくは品評会にも出展してみたい」と現在の目標を掲げる春日さん。まだまだキャリアは2年目、春日さんのメダカライフは始まったばかりだ。美しいメダカの作出に期待したい。

改良メダカ飼育は2年目の春日進一さん。改良メダカの魅力は、癒しとワクワク感だという。

ベランダのみならず住居の縁側部分にも、メダカケースを配置。まさにメダカ熱は増すばかり。

ベランダへと通ずる春日さんの自室。ほかにも淡水小型エビや多肉植物など、趣味は多い。

女雛/
購入した女雛のペアより取った、F1個体。頭部も明瞭で美しい。今後の累代も楽しみ。

女雛×灯 F1/
F1としてよい表現が出ている、春日さん自慢の個体。成長も楽しみだ。

REPORT 02「メダカの成長を家族みんなで見守る喜び(埼玉県・松島秀幸さん)」

軒先に専用スペースを設置。雨よけ、日よけもばっちり。

 家の軒先の一角でメダカを飼育している松島さん。プラスチックケースの台数は約30台で、種類ごとにキープ。室内には卵と稚魚専用のケースも約20台あり、奥様と3人のお子さまの家族みんなで飼育と繁殖を楽しんでいる。

 松島さんとメダカの出会いは約6年前。知人からシロメダカをゆずり受けたことから始まった。それから徐々にメダカの種類が増えていったものの、特に品種ごとにわけることもなく、異なる品種を混泳飼育していたそう。その後、観賞メダカの品評会などを行うショップ「めだか道楽」と出会って品種改良の方法を知ったことから、チャレンジするようになったそう。

 松島さんのお気に入りは三色系。現在は、さまざまな特徴を持つ灯錦に黄色×黒×白の白斑ラメをかけ合わせ、累代してどうなるか経過を観察中だという。

 「黄色三色のラメをつくりたくて。なかなか簡単にはいきませんが、その分工夫しがいがあるのが楽しいですね」と、松島さん。

 繁殖で気を遣っているのは、稚魚の飼育。はじめはうまく育たなかったこともあったそうだが、エアレーションで水質に気を配り、日よけをしたり、室内で管理したりして、水温キープに努めている。室内には稚魚飼育用のスペースがあり、パイプを通じてエアレーションができるようになっている。エサは成魚用に「めだか道楽」オリジナルのものを朝と夕方に、稚魚には「花小屋」オリジナルのものを同じく朝夕の2回与えている。水換えは1~2週間に1度、80リットルずつ換えている。

 「今後は、黄色三色に体外光の乗った品種を作出してみたい。いつか品評会にも出てみたいですね」

 松島さんのメダカ飼育の楽しみは始まったばかりだ。

「メダカの飼育や品種改良は試行錯誤の連続ですが、工夫しがいがあるから楽しい」と語る松島さん。

次男の心暖(しのん)くんは、メダカだけでなくザリガニにも夢中。

室内には卵・稚魚専用のスペースも。エアレーションができるシステムを自作している。

灯錦×白斑ラメ/
松島さんオリジナル品種。累代して経過を観察中。

小豆超新星/
黄色と黒の体色。体外光の美しい輝きに目を奪われるメダカ。

REPORT 03「新たな品種の誕生をめざして、珍しいかけ合わせに挑戦(埼玉県・本間久徳さん)」

自宅の庭に設置されたハウスでは、約30種類のメダカが泳ぐプラケースがずらり。

 ずらりと並んだプラケースは圧巻の景色。雨よけも日よけもバッチリな広大な専用のビニールハウスには、本間さんが愛情をかけてキープしているメダカが気持ちよさそうに泳いでいる。本間さんがメダカと出会ったのは約8年前。道の駅で販売していた3色メダカを見て、メダカにも様々な種類があることを知って衝撃を受け、自宅のベランダで飼育をスタートした。

 お子さまが産まれて一軒家を購入する際、庭に夢のビニールハウスを設置。現在は約30種の品種を育て、品種改良に取り組んでいる。本間さんのお気に入りは、白い体に銀色の光が美しい白光メダカや青黒い輝きが存在感抜群の黒百式といった、クールなメダカ。上品な非透明鱗も好きで、万葉三色×越前三色といっためずらしいかけ合わせにも成功している。

 「はじめは選別のポイントがわからなかったのですが、メダカを観察しているうちに徐々に自分の中で基準ができてきた。それを言葉で説明することは難しいのですが。培われた自分の直感で選別した個体同士がうまく合わさり、いい品種ができると嬉しいですね」

 水換えは2週間に1度、元の水を少し残してほぼ換水。エサは朝のみ与えているという。ケースごとの水換えのタイミングがわかるように、ホワイトボードに水換えした記録を残すことも忘れない。

 「夜、ハウスにこもってメダカの様子を見るのが一日の楽しみ。今後もあまり人がやっていないようなかけ合わせにも挑戦し、まだ世に出ていないメダカを作出したいですね」と、本間さん。

ショップの店員やメダカ愛好家と情報交換をしながら、メダカの繁殖・品種改良に取り組む本間さん。ブラック系や非透明鱗といった、"渋い"品種が好み。

奥様の瞳さんと、長男の毘那太くん。メダカを愛でる久徳さんをあたたかく見守っている。

これだけたくさんのケースがあれば、いつどのケースの水換えをしたのかわからなくなってしまう。ホワイトボードに記録して、水換え忘れを防いでいる。

紅薊(べにあざみ)/
体に入る黒い鱗と頭や体に入る、鮮やかな朱色のバランスが魅力。

黒百式/
体内や体表にあらわれる様々な色の光が魅惑的。本間さんお気に入りの横見から。

REPORT 04「部屋をメダカ部屋に改装、まさにメダカとともに暮らす(埼玉県・阿部拓磨さん)」

自慢のメダカ部屋でポーズを決めてくれた阿部拓磨さん。

 幹之メダカの美しさに魅了され、改良メダカの飼育をスタートさせて3年目の阿部拓磨さん。メダカ飼育を本格化させるために引っ越しを敢行、1Fの庭部分に大家さんの許可を得て念願のビニールハウスを建て、1部屋は卵や稚魚を管理する専用部屋にして、まさに文字通り、メダカと共に生活する暮らしを送っている。

 現在は約30種前後の品種を飼育。繁殖は累代飼育と異種交配をおおよそ半分ずつくらいの割合で行っている。種親や各種メダカの育成はハウス内で行い、メダカ部屋では産卵床についた卵以外の管理や一部の稚魚の管理をメインに行っている。やはりハウス内と比べると室内での管理では成長は遅いというが天候に水温が左右されないというメリットもある。

 体外光の個体が特にお気に入りで光部分を増やすための選別交配や元々、ロングフィン幹之から始めたことも影響してロングフィンの個体も好きなんだそうで「さまざまな品種のロングフィンを作ってみたい」と阿部さんは嬉しそうに話す。

 仕事の関係で帰宅が遅く、給餌は朝に1回、稚魚には足し水に合わせてゾウリムシも与えている。ビール酵母などで培養するゾウリムシは独特な嫌な臭いが苦手な人もいるが、豆乳で培養することでその匂いは防ぐことができるという。水換えは10日に1度の割合で状態を見ながら2/3程度の換水を行っている。

 阿部さんにとって改良メダカの魅力は「さまざまな交配を試せること、そして成長が早いのでその結果を早く知ることができることですね」と教えてくれた。

大家さんの許可を得て、庭部分に作ったビニールハウス。組み立てはさぞかし大変だったことだろう。

室内では主に、ケース内にこぼれた卵の管理をメインに行っている。

白カブキ/
光の乗り方が面白い個体。累代飼育で作出した個体。

灯/
阿部さんがメダカ飼育を本格的に始めるきっかけとなった品種。

カメラ:佐々木浩之 Hiroyuki Sasaki
テキスト:鶴田賢二 Kenji Tsuruta、藤森優香 Yuka Fujimori
媒体:AQUA Style 11

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