2019.04.01

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

どんなメダカを育ててますか? 「改良メダカ 愛好家訪問 vol.3」

手軽な飼育から本格的な選別交配まで、初心者でも上級者でもさまざまなスタイルで飼育を楽しむことができるのが、改良メダカ飼育の大きな魅力だ。そんな改良メダカ飼育にどっぷりと熱中してしまった、愛好家のみなさんの飼育ライフをご紹介。軒先で、ベランダで、室内で。あなたのライフスタイルにピッタリの飼育スタイルが見つかる!

REPORT 09「万葉三色を作出した人気メダカ愛好家(栃木県・島田一美さん)」

住居まわりを囲う無数の発泡ケース。そのひとつひとつが丁寧に管理されている。

 万葉三色の作出者として、さらにはメダカを題材に取り上げたブログランキングの中でも、常に上位にランキングする人気ブログ「だっておばちゃんだもん」を管理する人気ブロガーという顔も持つ、島田一美さん。ブログでの文章の言い回しなど我々、執筆を生業とする人間顔負けの文章力で多くのファンを持つ存在である(本人はただのおばさんですと謙遜するが)。

 どんなメダカを育ててますか? 「改良メダカ 愛好家訪問 vol.2」 でご紹介した鈴木健太郎さんと同様、弊誌への登場は2年ぶり、2回目となる。現在の島田さんのメダカライフは、自身の代名詞ともいえる万葉の血をベースとしながら白地をさらに美しく仕上げた個体の作出や、万葉ラメの作出に試行錯誤中なのだという。またほかにも万葉の血筋とは関係のない異種交配による品種の作出や出目系個体の作出、体外光個体の作出などにも力を注いでいる。

 多くのメダカ愛好家のみなさんが使用するビニールハウス飼育はしておらず、飼育スタイルは単純な屋外飼育。夏は強い直射日光が照り返し、冬は氷が張るほどの寒さが襲う、メダカにとっては厳しい環境だが、夏は日よけを万全にし、冬は氷が張らないようにフタをしてしのいでいる。 当然多くの手間がかかってしまうが、それだけにメダカに対する愛情もひとしおで、メダカを眺める島田さんはまるでわが子を見るような優しい眼差しをしている。

 またご主人ともども野鳥の撮影も趣味で行っており、ご主人からのお下がりで使用している一眼レフカメラを片手に、メダカ撮影をする姿も真剣そのものである。

メダカに対して優しい母親のような眼差しを送る、島田一美さん。

選別漏れの個体はビオトープにして、飼育も楽しんでいる。

万葉三色/
島田さんの代表品種。万葉とは地元栃木県佐野市にそびえる、三毳山(みかもやま)が万葉集で読まれたことで命名。

万葉紅白/
非透明鱗ならではの、濃淡ははっきりとした表現の紅白メダカ。

REPORT 10「めだか仲間に囲まれて、美しいメダカ作出を楽しむ(愛媛県・坂本勝彦さん)」

生活もできてしまうような、立派なハウス内。仲間たちとのメダカ談義は尽きない。

 現在の改良メダカの人気は全国区レベルに達してきたともいえる。しかしどういうわけなのか理由は定かではないが、愛好家の交流会や多くのプロショップが集まる地域は局地的な展開をしているのもまた事実。

 改良メダカ飼育が高い支持を得る地域を考えると、埼玉県、愛知県、福岡県、広島県や岡山県などの地域が、容易に脳裏に浮かぶことだろう。そして多くの愛好家が最も熱狂的な地域として挙げるのが、愛媛県である。そんな愛媛県発祥の「メダカ交流会inエヒメ」に在籍し、交流会の仲間たちと切磋琢磨しながらメダカ飼育と改良品種の作出に情熱を傾けているのが、坂本勝彦さんだ。

 坂本さんが在籍する交流会は大分や岡山にも支部を広げ、愛媛だけでも会員は総勢29名を有するメダカ愛好家のコミュニティで、年に3回展示会も実施して、地域にメダカの魅力を普及させることに尽力を注いでいる。交流会の会長である垂水氏は夜桜や女雛などの作出者として全国区でも有名メダカブリーダーとして注目される人物。

 そんなmade inエヒメのメダカは、全国のメダカ愛好家のみなさんから垂涎の眼差しを集める存在ともいえる。坂本さんの飼育スペースはシンクまで完備された本格的なハウス。約30種前後の品種を管理し、異種交配、累代飼育ともに力を入れている。

 坂本さんにメダカの魅力を訊ねたところ「癒し」と、ひとこと。坂本さんにとってそのひとことにメダカの魅力がすべて集約されているのだろう。 同じ趣味を持つ仲間たちで切磋琢磨して作られる美しい最新品種たち。愛媛発のメダカに今後とも目が離せそうにない。

メダカ飼育歴は20年のベテランでもある、坂本勝彦さん。

稚魚は住居裏に制作したボックス内で管理。

成長に合わせてサイズを合わせ、管理を行っている。

朧月/
螺鈿光の体内光。何とも妖艶な独特の美しさを表現している。

媛ラメ/
女雛と三色ラメ幹之をかけ合わせて作出された個体。双方の美しさを表現。

愛好会レポート「めだか大好き愛好会~メダカ展示会に行ってきました~」

現在では全国津々浦々で、メダカ愛好家たちによる展示会が数多く開催されている。
本号の取材において登場いただいた、多くの愛好家のみなさんも在籍する「めだか大好き愛好会」の展示会の模様をお届けする。

 改良メダカの魅力のひとつともいえるのが、同じ趣味を持つ愛好家のみなさんとのコミュニティだろう。

 同じ趣味を持った仲間との情報交換はとても楽しい。そして全国各地で春から秋にかけて、多くのこうした愛好会がさまざまな展示会を実施しており、プロショップや愛好家たちが自慢の個体を持ちより、披露し、また即売会も行われている。これからメダカ飼育を始めたいと考えているみなさんならばこうした交流会に足を運んでみるのも1つの近道だろう。

 今回お邪魔したのは、今回の愛好家特集で登場いただいたみなさんも多く在籍する「めだか大好き愛好会」が主催する展示会だ。埼玉県日高市の国登録有形文化財高麗郷古民家を舞台に毎年春と秋に開催される。会場では愛好家のみなさんが丹精込めて作出した個体の即売会やオークション、メダカ掬いのほかに美しいメダカを展示するコーナーもあり、改良メダカの魅力を存分に堪能することができる。

 お住まいのエリアのメダカ交流会の情報を探して訪れてみることでメダカライフにより楽しさを増すことができるだろう。

舞台となっているのは、国登録の有形文化財でもある高麗郷古民家。趣のある佇まいが美しい。

会場の様子。ピークの時間帯には多くの来場者が訪れ、お目当てのメダカを探すだけでも一苦労する。

子供も大人もメダカ掬いに熱中。泳いでいるメダカのグレードも高い。

愛好会の会員のみなさんが創意工夫して出展する、メダカ展示の数々。

メダカ即売コーナーは常に多くの人だかりで盛況。

愛好会を支える、プロショップのみなさん。

カメラ:佐々木浩之 Hiroyuki Sasaki
テキスト:鶴田賢二 Kenji Tsuruta、藤森優香 Yuka Fujimori
媒体:AQUA Style 11

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