2019.02.01

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

もうすぐ春! そろそろ準備したい「メダカ飼育スタイルあれこれ」

屋外飼育と比べるとポピュラーではないともいえる、メダカの屋内飼育。しかしメダカの美しさをよりつぶさに観察したり、オシャレに飼育するのには最適な飼育スタイルでもある。

テラリウムアレンジで上見観賞も楽しむ

 幅・奥行きがわずか20㎝という小型のキューブ型水槽を使用した、美しいアクアテラリウムアレンジの水槽をご紹介する。

 低い水位でも稼働できる投げ込み式ろ過フィルター「サイレントフロー(ジェックス)」をポンプとして採用し、フィルターを隠すように黄虎石(ADA)を配置して陸地を再現。陸部分には、枝流木の上を這うようにハリガネゴケを植栽、タマシダ・ダッフィーやフィカス・プミラなどの定番の観賞植物や食虫植物のピンギキュラ・エセリアナなどを植栽して、水辺の自然を見事に作り上げている。

 フィルターから流れ出る水が全体に行き渡るよう、水の動きを計算したレイアウトが施されているので、植物への給水はさほど意識をしなくても充分に育成のできる環境となっている。収納したメダカは、横見でも上見でも観賞を楽しめる、透明感ある光沢が美しい深海メダカを泳がせた。

 一般的にアクアリウムの水槽では、コケなどの発生を抑制させるために窓際など日光のあたる室内には配置しないことがセオリーだが、メダカ飼育水槽の場合には、窓際に配置することでメダカの産卵を促す期待も持て、植物の育成にも効果が見込まれるので、窓辺など日光のよく入る室内での管理もオススメ。

 インテリアとしてもオシャレな上に、水辺の景観を楽しみながらメダカの育成や植物の育成と、ひとつの水槽でいくつもの楽しみ方を堪能できる。そんな新しいメダカ飼育スタイルが完成している。

小型水槽とは思えない、立体感のある自然の水辺を再現。

フィルター部分に被せた黄虎石は取り外しも可能で、メンテナンスも容易。

インテリア小型水槽でお洒落にメダカを飼育する

 スタイリッシュなデザインで部屋のインテリアにも最適な、小型水槽「アクアユー(ジェックス)」を使用したメダカ飼育スタイルだ。アクアユーはサイドのタワー部分でろ過を行うろ過方式を採用し、水槽内の景観を邪魔するストレーナーなどをなくした新発想の水槽だ。

 産卵や孵化など、メダカの繁殖をメインとした育成であれば、太陽が降り注ぐ屋外での飼育に軍配が上がるのは周知の事実ではある。しかし例えば選別交配などで増えた選別漏れの個体や殖えすぎてしまったメダカを、室内の水槽でオシャレに飼育することで、また新たなメダカの魅力を発見するスタイルも悪くない。

 奥深い緑が生い茂るまるで熱帯の密林のようなレイアウトが施されたこちらのレイアウトでは、メインに使用した植物は水草愛好家に高い人気を誇るブセファランドラの仲間を植栽している。ブセファランドラは多湿を好む水上葉で、水中だけではなく安定して湿度の保てる環境であれば、陸地での育成も可能な種類。

 左サイドの作られた谷部分は、アクアテラリウムやパルダリウムで用いられるレイアウト素材「EpiWeb」にハイグロロンを巻き、さらに水中用ボンドで固定して作られている。収容したメダカは黒灯。上品な色彩が横見でも美しく、深緑のレイアウトにもとてもマッチしている。

複雑に絡み合うように植栽された水草が、自然感をアップさせている。

ブセファランドラを中心にゼニゴケなどをあしらい、水中につながる陸地も作成。

テラリウムポンプを使用した本格的ビオトープ

 メダカ鉢を使用したアクアテラリウムのノウハウを凝縮させた、本格的なビオトープスタイルの作品が完成した。陸地部分は特徴的な形状の枝流木で動きのある空間を演出。テラリウム用のポンプ「アクアテラメーカー(ジェックス)」を採用して、ウィローモスを巻き付けた枝流木の先端までチューブが繋がれており、水を給水して枝から滴り落ちる雫がなんとも情緒あふれる空間をもたらしてくれる。

 陸地部分にはブロメリアの定番種ネオレゲリア・ファイアボールや、食虫植物の人気種サラセニアなどをバランスよく植栽している。水中も趣向が凝らされており、パールグラスやテネルス、ショートヘアグラスなどアクアリウムで人気の水草を植栽。水草を植栽した部分にはソイル質の床材としてメダカの天然黒玉土(スドー)を採用し、化粧砂としてラプラタサンド(ADA)を採用。

 まさにアクアリウムやテラリウムのノウハウを凝縮して作られた、ビオトープアレンジとなっている。ベランダなど電気が供給できる室外での管理はもちろんだが玄関などに配置してもよいだろう。収容したメダカは朱赤と黒が美しい赤虎メダカ。遊泳スペースも充分に確保されており、本来のメダカの飼育に美しい緑のインテリアの融合が見事に実現した。

動きのある流木の造形にあしらわれるグリーン。インテリアとしてのポテンシャルも高い。

朱赤と黒のバランスが美しい赤虎メダカ。

深さのある鉢で自然観あふれる レイアウトを

 屋外飼育の場合においても、繁殖をメインで行うのであれば使用する容器のレイアウトは、シンプルなのが効率がよいのはいうまでもない。

 選別の際、肝心のメダカたちに隠れ場所を与えてしまっては、効率よくメダカを選別するのに大きな足かせとなってしまう。しかし数多く並べられたメダカケースの景観は、いささか殺風景なのもまた事実。全部とはいわないまでも1つや2つくらい、美しくレイアウトされた飼育スタイルで管理して飼育スペースに彩りをプラスしてみるのはいかがだろうか? 

 そんな提案を具体化した作品がこちら。深さのあるメダカ専用鉢、メダカの黒茶深鉢13号(スドー)を用いて、自然観あふれる作品に仕上がっている。枝流木を複雑に絡ませて作った土台にハイグロロンとミズゴケでベース部分を仕上げ、その上にシノブゴケの1種を巻き付けるように配置、トキワシノブやタマシダ・ダッフィーなどシダの仲間を植栽している。

 ポンプなどは使用していないので、植物の管理のために定期的に霧を吹くなど、表面が乾燥しないように心掛けるとよいだろう。根元部分は給水性の高いハイグロロンを使用しているので、根の張る植物の育成は容易だろう。収容するメダカは上見観賞に適した、光沢感が美しい幹之系の鉄仮面を泳がせている。

複雑に絡み合った流木と植物は、自然観あふれる景観を演出している。

美しい輝きを放つ鉄仮面。

カメラ:Hiroyuki Sasaki、Yasuhiro Yokosawa
テキスト:Kenji Tsuruta
媒体:AQUA Style 11

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