2018.09.13

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

傾斜のついた独特な佇まいが、このチョッパーのアイデンティティ。「1958 H-D...

Santeeナローベンティフォークを装着する2台がここに集う。

 真冬の高速自動車道路をひた走る2台のH-D。その日は2月の通例と比べれば、幾らか暖かな気候ではあったけれど、やはり顔に吹きつける冬の風は、まるで針のようにチクチクと皮膚を刺激する。スロットルを開ければ開けるほどに、その針が体内へと押し込まれていくような感覚にも襲われるが、それでもなお右手に力を込めてしまうのは、交換神経が興奮した状態にあり、すなわち多くのアドレナリンが体内で分泌されていることを意味している。

 ともすれば、幾つかの常識を放棄して素直に"マゾヒズム"を受け入れたなら、さらなる快感が待つのではないかと、スロットルを開けていきたい気持ちに際限はない。おっといけない、まだまだ馴らし中。とにかくその日はじめてライドするパンヘッドの走りは格別に素晴らしいものだった。ランデブーライドをしてくれたチョッパーもまさに理想の1台だったとあり、その喜びはなおさらだ。
 
 さて話は少し遡るが、Mooneyes主催"ヨコハマ・ホットロッドカスタムショー"で、我がパンヘッドチョッパーはひとまずの完成を迎えた。このプロジェクトではパートナー兼ビルダーとしてHawgHolic主宰・横溝 学を迎えた。

 前述のイベントでは、『ROLLER』ブースを訪れていただいた多くの皆さんからお褒めの言葉を頂戴し、なんとも嬉しいことに"Ryan Grossman’s Pick"というアワードまでいただく栄誉を受けた。ビルダーとしてトータルコーディネートをしてくれた横溝をはじめとするHawgHolicクルー、シートを薄く美しくリメイクしてくれた市川氏、さらに秀逸なピンストライプで車両に華を添えてくれたSkop氏など、車両の完成に際して協力を頂いた多くの方にこの場を借りてお礼を述べたい。
 
 ただ今回のプロジェクトはカスタムショーへの出展が終着点というわけではなかった。そもそも今回のプロジェクトは、HawgHolic横溝が2008年にオーナーである川崎 至氏との相談のもとに完成させたSanteeナローベンティフォークを装着するスキニーなチョッパーに端を発している。つまり、川崎氏のチョッパーと同じSanteeのフォークを装着した兄弟車を今回のプロジェクトでは製作し、最終的には2台でランデブーランを実現させるというのが最大の目的だったのである。

 ついては本項のメインカットを飾った写真がそれを実現させたものである。手前味噌ながら2台が並んで走る姿は実に良いものだ。とにかく我々のプロジェクトに対して川崎氏にも賛同して頂き、氏はこの試みを大いに面白がり、協力をしてくれた。そんな川崎氏にもここで改めてお礼を述べさせて頂きたい。

ROLLER magazine vol.18

ホットロッドカスタムショー にて、アワードを授与してくれたアメリカの旧車専科 "Vintage Dreams"主宰のライアンとその妻ハンナ、そしてビルダーの横溝と記念撮影。

今回の撮影に際して横溝、そして"白パン"オーナーの川崎 至氏と記念に1枚。

スキニーなシルエットを構成する大きな要因は超ナローなフロントエンドとシングルダウンチューブフレーム。傾斜のついた独特な佇まいはこのチョッパーのアイデンティティともいえる。フロントは21インチにミニドラムを装着。リアは王道の16インチだ。

HawgHolicの造り出す車両は見た目だけにあらず。その真髄は丁寧な内燃機の仕上げ。安心して長く乗ってもらうために主宰の横溝自身が手を動かしモーターをいちから組んでいく。おかげで今回のチョッパーも機関ばっちり。

5セントコインを埋め込んだキックペダル。こんな遊びの効いた小技は横溝の得意とするところ。

ジョッキーシフトはシンプルさがウリ。シートに腰掛けシフトに手をそえるシルエットこそチョッパーでは大切にしたいところ。

ご覧のとおり左右が極端に近い超ナローなトリプルツリー。

タンク容量は3.5Lといったところか。HawgHolicに眠っていたヴィンテージ物。

まるで数十年前に描かれたような独特の風合いと擦れをピンストライプで表現してくれたのはSkop氏。

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