2019.01.17

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

日本製EVが世界を震撼させる!! EV ベンチャーコレクション GLM&...

03:GLM

テクニカルセンター内のラボスペースでは、ビジネス上、開発現場を視察することも可能。

EV開発は、オープンイノベーションな精鋭たちの手で

パーツメーカーとの共同開発は多岐にわたる。オカネツ工業とのギヤボックスはその一例。

 ガソリンエンジンから電気へ、100年に1度のパラダイムシフトが目前に迫った自動車業界。世界各国でイノベーティブなモビリティが続々と登場して世間を賑わせている中、ここ日本にも世界に負けず劣らずのEVメーカーが存在する。そのひとつが、京都を拠点とするGLMだ。日本国内の大手カーメーカーで実績を積んだエンジニアが多く集まり、新たなクルマ作りを実現し、つい最近、京都駅近くにテクニカルセンターを開設。今まさに勢いを増す注目のEVメーカーだ。

 もともとGLMのルーツは、京都大学内で始まった電気自動車プロジェクトにある。アカデミックな分野から産声をあげたベンチャー企業ではあったが、創業間もない2010年、偶然にも京都発の幻のスポーツカー「Tommykaira ZZ」を生んだトミタ夢工場の元エンジニアがメンバーに加わったことで、伝説のスポーツカーをEVとして蘇らせるというプロジェクトを始動。

 そんなGLMの注目すべき点はTommykaira ZZに留まらず、その骨格のコア部分にあたるEVプラットフォームを使った現在進行形のプロジェクトにある。EVプラットフォームとは、外板ボディを除く、フレーム、シャシー、ステアリング、サスペンションそしてモーター、バッテリー、制御ユニットといったパワートレインを指す。

 Tommykaira ZZ では、限りなくストイックに仕上げたスパルタン仕様のEVであったが、ベースとなっているEVプラットフォームを応用すれば、いかようにでもクルマ作りが可能になるというのだ。すでにその応用例が続々と生まれている。旭化成のコンセプトカー「AKXY(アクシー)」は、同プラットフォームのパワートレインをベースにした3人乗りのクロスオーバーヴィークル。旭化成の20点以上もの最先端テクノロジーを随所に散りばめた"走る"コンセプトモデルだ。

 このプラットフォーム事業とよばれるGLMのビジネスモデルは、カーメーカーにパーツを供給しているサプライヤーや、EVへ新規参入を目論む企業を対象としており、新たなクルマ作りの潮流を生み出しているといえるだろう。そういった意味でもGLMは、EVプラットフォームというオープンソースを武器に新たなクルマ作りをいくトップランナーであり、国内外からのオファーが絶えないと聞くからには、今後、我々を驚かすEVが誕生する日はそう遠くはないだろう。

『Tommykaira ZZ』
幻のスポーツカー「Tommykaira ZZ」をEVとして蘇らせた、究極の電動スポーツカー。GLM発のファーストプロダクションモデルとして、京都の専用ファクトリーにてハンドメイドで組立。日本初の本格派スポーツEVとして発売中。

モーター出力:225kW 後続距離:120㎞ バッテリー容量:18.0kWh 0-100km/h 加速:3.9秒 発売時期:発売中 価格:800万円~(税抜)
 
https://glm.jp/
 

04:ASPARK

OWLは約4億円超のスーパーカー!

世界一の加速性能を追求する日本製EVスーパーカー

 EV業界が面白いのは、ベンチャー企業が参入する余地があるところだ。EVの基幹となる走行システムは、内燃機関ベースのそれに比べて調達がしやすく、新規参入がしやすい環境にある。だから現在EV業界には、今までの自動車業界では見かけなかった、新たなゲームチェンジャー達が続々と集っている。

 「ASPARK(アスパーク)」も、そんな新規参入組のひとつだ。アスパークの本業はエンジニア専門の派遣会社だが、代表である吉田氏が創業当初から抱いていた「モノづくりをしたい」という気持ちを原動力に、2014年に電気自動車開発プロジェクトをスタート。ガソリン自動車を作るのとは違い、EVなら部品点数も少なく新規参入がしやすく、また当時はライバルが少なかったこともこの計画を進める後押しとなった。

 ただし、いくら参入障壁が低いEV業界とはいえ、後発かつ無名のメーカーがこの世界で存在感を示すには、何かしらで"世界一"の看板が必要だと吉田氏は考えた。そこで生まれたコンセプトが、"世界一の0-100㎞/h加速性能"を持つスーパーカーを作ることだった。

 また、スーパーカーとして、その性能以上に重要なファクターとなるデザインは、吉田氏の好みも反映しつつ、"過去に無いクルマ"を感じさせるものに決定。バタフライ方式で開閉するドアのデザインから、その車名は『OWL(アウル=フクロウ)』に決定した。

 ひと昔前だったら、この日本から世界最高の加速性能を持つ4億円のスーパーカーが生まれるなんて、想像もつかないことだっただろう。だがアスパークは既にその想像の先へ進み、夢のような話を実現しようとしている。EVは、環境面や走行性能以外にも、ビジネスモデルとしても新しい可能性を秘めているのだ。

『ASPARK OWL』
市販車バージョンのインテリアはほぼフルオーダー仕様になるという。サイドミラーは無く、カメラ映像をモニターで確認する。

モーター最高出力:1,456kw 航続距離:400km 0-100km/h加速:1.92秒以下(※ロールアウトなし)/ 1.73秒以下(ロールアウトあり)
発売時期:2020年3月(受注は既に開始)
 ※ロールアウトとはタイヤが1フィート回転した点をゼロ点にするというドラッグレースなどでよく使われる計測手法です。
  0-60mphの記録が2秒以下としているテスラやリマックはロールアウトありのタイムを算出。
 
https://www.aspark.co.jp/ev/
 

Text:Dan Komatsu,Soichi Kageyama,Takeshi Goto,Takayoshi Suzuki,Shogo Jimbo(DRIVETHRU)

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