2018.06.20

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

最新技術を搭載したスケートシューズの進化系。②

Gilbert Crockett 1989年4月23日生まれ。バージニア州リッチモンド出身。2009年にVansに加入し、昨年リリースされた『PROPELLER』では素晴らしいパートを担当。現在はMother Collective改めQuasiの一員として活動中。

Vans初となるフルレングスビデオ『PROPELLER』。同作で魅せたRAWなストリートスケーティングがいまだ頭にこびりついている。大作を撮り終えた今も、戦意を失うことなくプッシュし続ける。ギルバート・クロケットこそ、Vansの歴史に名を残すにふさわしい。

VANSきってのRAWなストリートスケーター。

 スケートインダストリーが集中するカリフォルニア、またはNY、フィラデルフィア、ワシントンDC といったスケートシティに身を置くことなく、スケーターにとって決して環境がいいとは言えないバージニア州リッチモンドでスケートスキルを磨いたことで、テラインに対する幅広い対応力を身につけた。
 
 路面の悪さなど物ともせず、持ち前のガニ股スタイルとハイオーリーを駆使してスポットを攻略する。それが、Vansが誇る生粋のストリートスケーター、ギルバート・クロケットの印象である。
 
 一時期は地元リッチモンドのスケートショップ、Venue Skateboardsからギルバートのフッテージが頻繁に公開されていたが、この男のスケーティングを知るには、やはりVansの初フルレングスビデオ『PROPELLER』をチェックするのが一番だろう。
 
 ローファイなギターサウンドをバックに、よれたTeeやシャツという飾らない出で立ちで、爆発的なスケーティングを魅せる。しっかりと腰の据わったオーリーから繰り出すトリックの数々。RAWなスタイルに酔いしれてしまう。パートが2曲目に突入すると、Venue Skateboardsの面々とのショットが映し出される。このような並ならぬ地元愛もこの男の魅力だろう。
 
 荒々しく、一見、雑とも見えるスタイルに的確なボードコントロールが見事に合わさり、スポットが持つポテンシャルを最大限に引き出しながら狙ったトリックを仕留めていく。ダブルセットのキンク付き特大ハンドレールで50-50を魅せたかと思いきや、ピクニックテーブルでキックフリップからのバックサイドノーズブラントスライドをさらりと披露。
 
 このように、ギルバートはハンマーからテクニカルまで、オールラウンドなストリートスキルを持ち合わせている。しかし、この男のスタイルとして印象に残るのは、ベーシックトリックにひねりを加えた絶妙なトリックセレクション。そして、酩酊したような身体の動きでひたすら真っすぐにテラインに突っ込む、鬼気迫るスケートスタイル。
 
 『PROPELLER』というビッグプロジェクトを終えた現在、ギルバートは新鋭スケートカンパニー、Quasiの一員として勢力的に活動中。ThrasherよりQuasi名義のオンラインパート"Salt Life"も公開された。Vansの超大作を終えた後も、その勢いを止めることなくノンストップで撮影を重ねなければ、このようにパートを次々と残すことは不可能である。しかも、使用されたフッテージはすべて極上のものばかり。Venue Skateboardsが手がけるローカルビデオもそうだが、決して手を抜かない姿勢は感服に値する。枯れることないモチベーションで繰り出す、ギルバート・クロケットのスケーティングは見飽きることがないだろう。そして、その足元には、ジャズストライプが光り輝いている──。

SLIDER Vol.28

カナダ・トロントのインドパークに設置されたレッジで魅せる、スイッチバックスミス。足元にはもちろん自身のシグネチャーモデル、Gilbert Crockett Pro。

『PROPELLER』の試写会で訪れたロサンゼルにて。サンセットブルヴァードで魅せる、美しい芸術的なキックフリップ。このように強靭なポップがギルバートの最大の武器。

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