2019.04.04

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

実はよくわかってないかも?「EV&充電 "そうだったのか" 辞典①」

「満充電でも航続距離が短いし、充電場所は少なくて、充電に時間がかかるEVなんて使い物にならない」という意見をよく耳にする。最新の状況でも、果たしてそうなのか?  中国も欧州も電気自動車に本気になり始めた今、日本の実情はどうなのか?  ちょっとEVびいきに徹底解説!

「航続距離」って何?

電池残量が空になったメーター。

 「航続距離:フル充電の状態から走行できる距離のこと」

 日産リーフが2017年にフルモデルチェンジして、一充電航続距離が400km になった。テスラモデルSは廉価版(1,000万超えだけど)でも490km 。一般的なユーザーの日常的な運転を考えれば充分だ。簡単な話、電池をたくさん積めばいいだけのこと。今後、各メーカーは真のニーズとして安心して使える航続距離はどのくらいなのか、試行錯誤と提案を重ねていくことになるだろう。ユーザー側も、長距離移動時は交通機関とレンタカーを活用するなど、クルマの使い方の変革が求められることになる可能性が高い。

 「冬など低温時には航続距離が減る」のは事実。上り坂でも走れる距離は極端に短くなるし、長い下り坂では逆に回生ブレーキで電池残量が増える。EV に乗る場合、エンジン車以上に、走るために必要なエネルギーに敏感であるべきことは間違いない。

「チャデモ」「充電スポット」って??

「日本国内の急速充電器設置箇所数」 出典:チャデモ協議会発表資料

 「チャデモ:急速充電器の国際規格」
 「充電スポット:自宅以外で充電できる施設。サービスエリアなどに設けられている」

 カーメーカーや電力会社などが名を連ねる日本の「CHAdeMO(チャデモ)協議会」が定めている急速充電器の国際規格。コネクター形状や、充電器と車両間の通信方法などを定めている。世界標準を巡るライバル(車両側で対応可能なのでビデオテープの β×VHS ほど販売シェアへの影響力はないが)として、欧州主導の「CCS(コンバインド・コネクター・システム=通称:コンボ)」、中国の「GB-T」などがある。

 2018年、チャデモとGB-Tが高出力化に向けた共同開発を発表した。2020年以降の将来的に400kW以上という超高出力の急速充電器を開発することを目指すプランだが、現状のEV搭載の電池がそんな高出力には耐えられないなど課題は多い。現実的には、複数の充電器に電力をシェアして、高速道路SAなど利用頻度が高いスポットでの充電待ち対策に活用するなどの使い方が広がるのではないかと想像できる。ちなみに、共同開発は中国からの呼びかけに日本が応じたもの。欧州は断ったらしい。
 
 
 EV への批判として「充電場所が少ない」といわれる。でも、日本国内に整備された急速充電スポットの数はすでに約7,200カ所以上。全国の各市町村(約1,700)に平均で4カ所程度は設置されている。普通充電スポットは約1万5,000カ所。合計で約2万2,000カ所となり、約3万にまで減っているガソリンスタンド数に迫っている。

 一般的に急速充電が必要な長距離ドライブでは高速道路を利用するドライバーが多い。数年前までは東北などで高速道路SAPAへの設置が遅れていたが、今では全国の高速道路網に急速充電器が整備されている。

EV用200Vコンセント。

 
Text:Yoshinori Yorimoto
媒体:『E MAGAZINE』Vol.1

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