日産のリーフは日本を代表するEVなだけでなく、世界のマーケットを見渡しても最も売れている電気自動車であることは事実だ。2010年に初代が登場し、2017年にフルモデルチェンジを遂げて、完成度の高さは誰もが認めるところである。そのリーフで培ってきたテクノロジーを元にして作られたレーシングカーである『NISSAN LEAF NISMO RC』(以下ニスモRC)の新型が発表された。
ニスモRCはフルカーボンモノコックボディを採用しており、総重量をわずか1,220㎏に抑えた。その前後に2つのモーターを搭載し、2基合わせて最大240kWの出力と640Nmのトルクを誇る。これは2011年に登場した旧モデルの2倍以上の数値にあたる。
この絶大なるパワーを路面へと伝えるために、新開発の四輪駆動システムを採用していることにも注目したい。出力を四輪それぞれ独立してコントロールすることでトラクションを得て、優れたコーナーリング性能を発揮するのだ。リチウムイオンバッテリーやインバーターなどは現行リーフの技術を採用しており、リーフの販売という多大な経験と実績によるフィードバックも図られていることがわかる。
日系自動車メーカーとしては初となるフォーミュラEへの参戦も決まり、その活躍にも期待が掛かる日産。そのデモンストレーションも担って登場した新型ニスモRCは6台が生産され、フォーミュラE選手権のほか、世界各地で行われるモーターショーやイベントにて展示される予定だ。

【SPECIFICATION】
最高出力/240kw 最大トルク/640Nm 0-100km/h/3.4 秒 総重量/1,220kg 全長/4,546mm ホイールベース/2,750mm
Text:Dan Komatsu
媒体:『E MAGAZINE』Vol.1