2019.06.05

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

EV LIFE in L.A.「テスラに乗るヴィンテージフリーク」

高級住宅街として知られるハリウッドヒルズに住む、ひとりのアパレルデザイナー。 地位と名声そして富を得た彼はいま、何を思い、テスラに乗るのだろうか――。

 ムービースターやミュージシャンなど、アメリカンドリームを手にした各界のセレブリティが居を構えることで知られるハリウッドヒルズ。その閑静な住宅街の一角に本項の主役エリック・エスピノーザの家はある。1960年代に建てられたモダンハウスの外観で、ひときわ目を引くのはガレージに停まる2台のクルマ。1台は60sビュイックのリヴィエラ、そしてもう1台はテスラ・モデルS。ともに色はブラックだ。

 「古いものも新しいものも、その両方を追求してこそ、新たなアイデアが生まれると信じているんだ。そうして生まれた発想は、もちろん僕の事業やデザインに生かされているよ。その顕著な例がクルマといえるだろうね。クルマが好きで色々調べるということもあるけれど、アイデアは新旧それぞれのクルマに乗っているときに湧いてくることもあるんだ」

シックなデザインと経年変化によるやれが味わい深い外観とは逆に、内部はエリックの好みで、美しくリノベーションが施されている。家中に様々なアートピースが点在するのも、芸術家気質の彼ならではだろうか。

 エリックが運営するのは、世界中の若い女性たちから絶大なる支持を得るファッションブランド“UNIF”。彼は小さなアパートの一室を舞台に、300ドルの家庭用ミシンで縫製を始め、わずか15年で現在の富と地位を築いた。激動の15年だったという。環境の変化に苦労したのはもちろんだが、"ブレない自分を保つ"そのことが何より大変であり、周りに流されずポリシーを守り続けてきたからこそ今があると過去を振り返る。

 「さっきも話したけれど、どうやってアイデアを生み出すか、それが重要。その根源のひとつに僕の場合はクルマがある。いまはテスラにとにかく夢中だね。とてつもなく速いってことはもちろんだけれど、新たな価値観を生むクルマであり、この先にどんな進化を遂げるのか大きな期待をさせてくれる。iPhoneが世界中を席巻したように、すでに地球はEVの世界なんだよ」

 進化に敏感であれ、とは彼の才能を見出した恩人の言葉。それを体現するかのように彼はテスラに乗り、AIの可能性にさえも思いを巡らせる。と同時に、温故知新という言葉が当てはまるように、古きアメリカン・カルチャーにも傾倒し、その中から自身のプロジェクトに使えそうなエッセンスを抽出することも決して忘れてはいない。テスラに乗るヴィンテージフリーク。エリックの今後の活動にますます期待が高まる。

ヴィンテージフリークと呼ばれる彼だけあり、そのコレクションはクルマだけにとどまらず、古着に家具にオーディオ、そしてモーターサイクルと幅広い。特に1000万円の価値が付く、現存18 台の希少なClairtone 製ローズウッドオーディオが、一番のお宝だろうか。また某有名MCメンバーが所有したサヴァイバー・チョッパーもリビングに鎮座する。

 
 
Photograph:Ken Nagahara
Text:Kota Engaku
媒体:『E MAGAZINE』 Vol.2

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