2019.06.14

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

ついに! 千葉県市川市で公用車にテスラ2台を導入!!

 千葉県市川市は、セダンタイプの「テスラ モデルS」、SUV(スポーツ用多目的車)タイプの「モデルX」の2台を市長、副市長の公用車として採用することを決めた。現在使用中の国産車と比べれば割高だが、環境重視の姿勢をより明確に打ち出すため、導入を決めた。地方自治体が外国車を採用するのはまれ。

 市川市は2台のうち1台について、公用車の車種を「モデルX」(3列6人乗り)に限定し、一般競争入札を今月6日に実施した。7月から8年間の長期リース契約が条件。車両価格は約1100万円だが、リースは月額13万2千円となる。

 現在の車種より月額で約6万8千円高いが、市川市企画部は「電気代と燃料代の比較などを考えると、維持費は安い」と説明する。もう1台は5人乗りセダン「モデルS」で、後日入札して9月からリース契約する予定だ。

 市は「電気代と燃料代の比較などを考えると維持費は安い」と説明しているという。また、地球温暖化対策実行計画の中で、2025年度に二酸化炭素を'13年度と比べ20%削減する目標を掲げているため、電気自動車は「市が率先して対策に取り組む姿勢を示す、広告塔の役も担う」(同部)と強調する。

コンパクトE-SUV モデルYついにデビュー

 日本時間2019年3月15日(金)、「テスラ モデルY」がテスラのデザインセンターで発表された。発表会はいつも通りネットを通じて生配信され、これまたいつも通り15分遅れでイーロン・マスクが壇上に現れた。

 通常はここでテスラのミッションである持続可能社会への移行の話をすることが多いが、今回はそれに絡めてテスラの歴史を振り返った。以前のような小さなベンチャーではなく、自動車会社として大幅に成長したことを感じさせてくれた。そしてイーロン・マスクは"電気自動車普及は不可能で無駄"と散々メディアにバカにされていた時代と、既存自動車メーカーが電気自動車開発に本腰を入れ始めた現在を比較し、テスラの目標は達成されつつあると感慨深く語った。

 その後、満を持してモデルYが登場。モデルYの見た目はモデル3そのもの。モデル3の背の高い兄弟のようだ。インテリアのデザインもモデル3をベースにしており、特に大きく変更されている点はない。一つ驚いた点は、3列シートで最大7人乗りのオプションがあることぐらいだろう。この小さなSUVに7名乗れるというのは、やはり電気自動車ならではのユーティリティといえる。ただ、事前に3列シートになるかもしれないという噂が出たため、これ自体も大したサプライズではなかった。

モデルY。航続距離は540kmと、これまでのモデルを大きく超えたものとなる(WLTP推定値)。

 
 
 今回モデルYの発表において一番重要な点は、モデル3にとてもよく似ているということ。逆説的になるが、目新しい新機能を追加しなかったという決断から、テスラがモデルYで一気にコンパクトSUV市場に攻め入ろうという本気度が伺える。過去のテスラは新モデルの度に色々な機能を付け加えすぎて、生産拡大が思うように進まないという失敗を繰り返していた。

 モデルSをベースにSUV版のモデルXを開発したときにはファルコンウイング、モノポールシート、全自動ドア、巨大なフロントガラスなど新しい機能をてんこ盛りにしてしまい、その複雑さ故に生産が大幅に遅れてしまった。イーロン・マスクは新しいものを惜しみなくどんどん追加してしまう性格なのだろう。この失敗から学び、今回のモデルYは可能な限りモデル3の設計を元に開発されている。

 世界中の自動車好きを驚かせるパフォーマンスを発揮するモデル3をそのままに、背を少し高くし、使い勝手の良さを追加したのがモデルYである。少し大きくなったため値段はモデル3より1割ほど高くなり、航続距離は1割程落ちる。モデル3でも既にクルマ の完成度は高いため、それ以外にあえて変更する部分はないということだろう。わかりやすくシンプルだ。

 驚きの新機能を期待していた方々には少し物足りないかもしれないが、これこそが今回テスラがとった戦略であり、私がテスラの自動車会社としての成熟を見た部分である。

 長い生産地獄をやっと抜け出し、生産が軌道に乗り出したモデル3からの学びを生かし、モデルYは生産開始から直ぐに大量生産体制を確立し、市場を占拠する狙いだろう。

 今後数年でモデルYはジリジリと既存メーカーを追い詰めて行く存在になるはずだ。コンパクトセダン部門では既に、既存メーカーはモデル3の影響を受けている。北米市場ではモデル3が売り上げを伸ばすと同時に各社セダンの売り上げが右肩下がりになっている。今年に入り、モデル3の納車が始まった中国市場、欧州市場でもその前兆が出てきている。

 ドイツ勢の本拠地でも、あっさりとモデル3が一番売れている電気自動車になってしまった。このまま行くと、欧州市場でもBMW3シリーズやメルセデスCクラスの販売台数をモデル3が超える日も遠くないかもしれない。そんな状況でコンパクトSUV部門にモデルYが登場し、モデル3のような人気が出てしまうと、既存メーカーの経営基盤がガラガラと崩れていってしまうのではないだろうか。

 モデル3はBMW3シリーズキラーと例えられることがあるが、筆者はモデルYがポルシェマカンキラーではないかと思っている。既存メーカーは電動化に躊躇している余裕は無い。今回発表されたモデルYでテスラが本気でコンパクトSUV市場を奪いにきているのだ。

モデル3、ついに3.5万の ベースグレードを発売 & モデルS、モデルXも大幅値下げ!

 2018年2月末、イーロン・マスクによる「新たな発表がある」とのツイートの後、ついにモデル3のベースモデル生産開始が発表された。価格は3万5,000ドル(約390万円)。これは世界中のテスラファンや、モデル3をすでに予約した者には、驚きの発表であった。それと同時にテスラの販売店を大量に閉鎖し、クルマ販売はネットに絞るということも明らかになった。

また、販売店一部閉鎖の発表と共に、モデルSとXも平均で6%値下げのアナウンス。特にパフォーマンスモデルは大幅に値下げられた。ただし、その後の戦略変更でそこから3%の値上げを告知。最終的には3%の値下げで落ち着きそうだ。

 この衝撃的なニュースをメディアで見た方も多いのではないだろうか。さらに販売店大量閉鎖の第一報から1週間後、テスラは店舗は大幅には減らさないと一転発表。販売店の数を減らし、ネット経由で車の注文を受け付けるということは、多くの自動車販売に関係する人たちにとって、ショッキングなはずだ。しかし、実は既にテスラの車体販売のほとんどが、ネット経由だ。

 テスラの販売店では実車を見たり、試乗したりすることはできるが、実際に注文するのはテスラのウェブサイト経由。テスラの販売店はテスラ直営店なので、どの店で買っても新車価格は基本同じだ。私も今乗っているモデルXはネットで注文した。ディーラーでありがちな商談による値段交渉も、一切なし。新車の場合、ネットの金額通りに買うか買わないか、選択肢はそれだけである。納車後のサポートは販売店とは別のこれまたテスラ直営のサービスセンターが行っている。

 この仕組みを理解するには、アップルストアをイメージするとわかりやすいだろう。メーカーが直営の店舗を持ち、販売からアフターサービスまで、全て面倒をみてくれる。今回のテスラの決断は販売の部分を、全てネットに集約するということだ。この決断に踏み込んだ理由は2つある。

 まず一つ目は、価格を下げることによる需要の掘り起こし。いわずもがなではあるが、車両価格は車を購入するときに多くの人にとって一番重要な点であろう。これまで、テスラに興味はあるが価格が高くて踏みとどまっていた人は多い。

 二つ目はアフターサポートの充実だ。ここまでの急成長を遂げてきたテスラにとって、課題はサポートの悪さだった。パーツ取り寄せに時間が掛かったり、サービスセンターの数が不足していたり。アーリーアダプターと呼ばれる新しい物好きがテスラを買っていた時代はそれでも良かったが、モデル3の納車台数が増え、もっと多くの人がテスラを買うようになってくると、サポート体制を向上させる必要がある。

 このことはもちろんテスラの経営陣も把握していて、イーロン・マスクは販売店閉鎖の発表と同時に、サポート体制強化を誓っている。この言葉通りにどこまでサポートが充実してくるのか、それは今後の動きを見るしかないが、早速アプリ経由で車点検の予約を可能にするなどの良い変化はすでに出始めている。
 
 

 テスラの自動運転は着実に進化を遂げている。現在開発中のバージョンでは信号を読み取ったり、交差点で曲がるということも出来るそうで、イーロン・マスクは「技術的には2020年末に完全自動運転が出来るようになるだろう」と発言。あくまでこれは超楽観的な通称イーロン・マスク時間なので、この時間軸通りに開発が進むかは判らないが、全自動運転の時代が我々が想像するよりも直ぐそこまで来ているというのは間違いないようだ。

 
 
Text:Tesla motors fun
媒体:『E MAGAZINE』 Vol.2

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