2019.07.01

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

メーカーの未来が見えるConcept EV③PEUGEOT / VW

04:自社の傑作をセルフカバー「PEUGEOT」

 プジョーが2018年のパリ・サロンにてショーデビューさせた「e-レジェンド・コンセプト」。そして、フォルクスワーゲンが展開するEV「I.D.」シリーズのMPVコンセプトカーとして、さる2017年の北米デトロイト・ショーで世界初公開した「I.D. BUZZ」には、極めて興味深い共通点がある。それは、自社がかつて生産した傑作車を、EVとして再現しようとしたことである。

 e-レジェンド・コンセプトは、プジョーが1969年に誕生させた「504クーペ」がモチーフ。ピニンファリーナがデザインと架装を手掛けた504クーペ/カブリオレは流麗な美しさで知られ、現代においても崇拝するエンスージャストは少なくない。

Peugeot e-Legend Concept:
プジョー504クーペの誕生50周年を前祝いするかたちで登場。100kWhのバッテリーが駆動するモーターは、340kWのパワーで4輪を駆動。また自動運転も想定され、70年代を思わせるヴェロア内装でゆったりと過ごせる。現時点では市販の可能性はアナウンスされていないが、もし発売となれば504カブリオレをモチーフとするオープンモデルも期待されよう。

05:「Volkswagen」

 一方I.D. BUZZは、フォルクスワーゲンが1950年から生産した「タイプ2」の現代版。タイプ2は第二次大戦後の欧州復興に一役買ったばかりでなく、南北アメリカ大陸をはじめとする全世界で、ファッションやカルチャーにも大きな影響を及ぼすことになった歴史的傑作である。

 近未来を見据えたEVコンセプトに、一見古臭くも感じられるボディデザインを与える。このムーブメントは、これまで自動車の魅力の多くを担ってきた「内燃機関の息吹」に頼ることのできない分、よりエモーショナルなスタイリングを選ぼうとする考え方によるもの。そして、自社の歴史に自信があるゆえの方策なのであろう。

VW I.D. BUZZ:
2022年からの市販も予定されているというI.D. BUZZは、1950-60年代に人気を得たVWタイプ2バスをモチーフとしたデザイン。I.D.シリーズに共通するモジュール式電動プラットフォームに、出力150kWのモーターを前後に二基搭載。また将来には自動運転も想定され、その際にはステアリングがダッシュパネルに収納されるという。I.D,BUZZはMPVとして開発されたが、商用バン「I.D,BUZZ カーゴ」も既に発表済、発売が決定している。

 
 
Text:Hiromi Takeda ,Dan Komatsu
媒体:『E MAGAZINE』 Vol.2

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