2019.07.02

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

メーカーの未来が見えるConcept EV④BMW / ASTON MARTIN

06:レベル3自動運転システムを導入し、 新たな時代を切り拓く「BMW」

 BMWは「i3」や「i8」、二輪車「Cevolution」などを市販EV車として展開しており、EVにおいて一日の長があるブランドだ。それは性能面、機能面においても反映されており、さらには日々アップデートが行われている。

 先述したすべてのモデルは、そもそもコンセプトモデルだったものが実際に生産され、販売に漕ぎつけたものだ。これは未来予想図をしっかりと描いていたからこそ、可能なことだ。「Vision iNEXT」に関しても、現状ではコンセプトモデルとして扱われてはいるが、実際のところは2021年から生産が予定されている新型EVのスタディモデルだ。

 EVの場合、グリルから外気を取り入れてエンジンを冷却する必要がないために、巨大化されたキドニーグリルは、様々なセンサー機能を持つインテリジェンスパネルとして設計されている。

 最新の自動運転システムを搭載し、ドライバーが自分自身で運転する『ブーストモード』と、運転を車両に任せる『イージーモード』を設定することができる。イージーモードではステアリングやヘッドレストがたたまれ、車内は広々としたラウンジ空間となるとのこと。ひと昔前なら夢のように思えたコンセプトなのだが、実現するのはすでに時間の問題なのだ。
 

BMW Vision iNEXT:
BMW特有のキドニーグリルは、レベル3自動運転用のさまざまなセンサーが備えられている。航続距離は450マイル、0-100km/h加速は4秒とされる。すでにプロトタイプのテストが行われているとの情報もあり、早ければ2021年には登場するという情報もある。

07:ゼロエミッション専門ブランドを確立「ASTON MARTIN」

 近年、積極的な展開で世界を驚かせているアストンマーティンは、自社に有するもう一つの名門「ラゴンダ」を、EVをはじめとするゼロエミッション(公害ゼロ)車の専門ブランドとして復活させる計画を推進している。

 アストンマーティンよりさらに古い1904年に創業したラゴンダは、35年には「M45ラピード」でル・マンを制覇した名門。第二次大戦後の47年にはアストンマーティンと合併した。その後、アストンDB4をベースに開発した4ドアサルーン「ラピード」を
64年に発表。さらに76年には、あまりにも未来的な内外装で世間の度肝を抜いた衝撃作「アストンマーティン(AM)ラゴンダ」を誕生させた。

 ところが、89年をもってAMラゴンダの生産が終了となったのちは、ごく少量のスペシャルや、時おりコンセプトが発表されるも、本格的な名門復活とは言い難い状況が続いたのだが、今年のジュネーヴ・ショーに登場した「ラゴンダ・ヴィジョン・コンセプト」は、まさに復活の狼煙といえよう。

 航続距離600㎞以上の全固体電池や自動運転を想定した先進テクノロジーもさることながら、内燃機関を持たないゆえにボンネットを廃した短いノーズや、モノフォルムのプロポーションも極めてアヴァンギャルド。AMラゴンダの内外装デザインの再現ではなく、42年前に登場した際の衝撃を再現しようという、実に挑戦的な姿勢を体現したものと思うのだ。
 

ASTON MARTIN Lagonda Vision Concept:
「世界初のゼロエミッション・ラグジュアリー・ブランド」を目指した新生ラゴンダの第一作。電動車専用のアーキテクチャーに、一台一台手づくりのボディを架装。2021年の市販を目指すという。

 
 
Text:Hiromi Takeda ,Dan Komatsu
媒体:『E MAGAZINE』 Vol.2

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