2019.07.22

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

時代はもはや「充電」だけでなく「給電」! ローソンでの実証実験開始。

 EVsmartブログによると、とある実証実験が、2019年6月から千葉市で行われているという。それは、災害や事故による停電時や電力消費ピーク時にEVから建物に電力を供給(給電)するというもの。千葉市にあるローソンで始まっています。実際にV2HやV2Gを行い、将来のVPP構築を見据えての実験とのこと。詳しくはこちら

 このブログを書いた箱守氏は2013年からi-MiEVに乗る、EVライフの達人でもある。
 
 

 EVと太陽光電池でサスティナブルな生活?「金持ちの優雅な道楽だろう」と感じる人もいるだろう。たしかに、EVはエンジン車に比べて割高であることは否めない。太陽光パネルを設置するにも投資は必要だ。でも、設備投資と売電の収支バランスを考えれば、10年程度で元が取れ、気持ちいいライフスタイルを実現する方法でもある。

 箱守知己氏が2013年に購入した愛車は、容量10.5kWhのアイミーブ『M』。もっと大きな電池を搭載したアイミーブ『G』や日産リーフも発売されていたが、毎日の通勤で走るのは30㎞程度。コンパクトで電費がよく、充放電性能や耐久性に優れた東芝製『SCiB』という電池を搭載したMに惚れ込んだ。

 愛するMにはほぼ毎日乗っている。日常では3日に1度のペースで自宅充電。急速充電しながらノートPCで仕事をこなすこともある。満充電からの航続距離は100㎞程度だが、気仙沼まで旅するなどの遠出も楽しんでいる。ただし「高速道路は充電スポットの選択肢が限定されて充電待ちになることが多いから、できるだけ下道を走るのが快適」だ。のんびりした旅にはなるが「緊急車両じゃあるまいし」と箱守氏は気にしていない。要するに、そういう予定を立てればいいだけのことなのだ。

 アイミーブは、軽自動車の「アイ」をベースにしたBEVだ。内装やメーターのデザインもシンプルで、端的にいえば飾り気がない。先進機能満載でデビューしたリーフに比べ、充電中はエアコンを使えないし、通信回線でオペレーターに繋がるなんてこともない。常に孤独な巡航を強いられる。でも「だからこそ運転を楽しめる」と箱守氏は笑顔で語る。「深夜、見知らぬ町の街灯も疎らな道をコイツで走っていると、単座戦闘機で夜空を飛んでいるパイロットのような気持ちになるんです。電池容量が小さくて、前時代的にシンプルなEVだからこそ、工夫して駆使することが本当に楽しいんですよ」

 箱守氏は新車で購入したが、残念ながらもうMは販売が終了している。中古車相場は70~100万円程度。EVならではの加速レスポンスは快適で、通勤車を買い換えるなら、アクセルを踏んでも思うように走らないエンジンの軽自動車をつかむよりよほど幸せな選択だと思う。

 太陽光発電パネルを設置したのは2015年。初期コストは約160万円だった。出力は約4.3kWで、FIT価格は34円。余剰電力を売電し、年間12万円程度は浮いている。また、経済的なメリット以上に、太陽光で電気を作り、電気でEVを走らせるライフスタイルが気持ちいい。

 箱守氏が環境問題を強く意識するようになったのは、後に二人でEVオーナーズクラブを立ち上げた桑原文雄氏と出会い、EVに乗るようになった影響が大きかった。二人で関西や東北まで走破するチャレンジを繰り返す中、残量計の目盛りが電気の大切さを教えてくれたのだ。

「ニチコンから手頃なV2H機器が発売される予定だし、そろそろV2Hも導入したい」と考えている。「太陽光発電と系統電力、EVを連携させること。さらにドイツで進んでいるような電力のネットワーキングに参加できるのが理想です。一極集中大量消費の強欲経済はもう限界。たとえば地区の公民館にみんなで作った電気を溜める蓄電池を配置するなど、エネルギーの地産地消を進めるべきだと思っています」

 電池の小さなEVで走っていると、いろんなことを考える。箱守氏のMの助手席に乗せていただいて感じたのは、自分でちゃんと考えて、実際に行動する人が増えていくことが、これからの日本には絶対に必要だな、ということだった。

「子どもも通った小学校」の校庭の奥、桜の木の向こうに見えている中央の家が箱守氏のご自宅。北側の屋根だがそれなりに発電するという。南側の屋根にも発電パネルが載っている。

 
 
EVsmartブログ
媒体:『E MAGAZINE』 Vol.2

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