2019.07.30

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

テスラだらけの電気工事屋さん「イスズ」の「電活プラザ」に行ってみた

 1974年創業の株式会社イスズは、電気工事事業を本業としつつ事業を拡大し、現在では太陽光発電をはじめとしたエネルギー事業、建築業、そして農業にまで事業を広げている。EVコンセントやVtoH、蓄電池設置ノウハウにも定評があるということで、今回はその本社とショールームになっている「電活プラザ」に伺ってみることにした。

 川崎市中原区にある「電活プラザ」の敷地には本社もあり、正面にテスラモデルSとモデルX、日産リーフなどEVがずらりと並んでいて、専用の充電器でまさにモデルSが充電中である。

 モデルSは創業者である鈴木和彦取締役会長のクルマであり、挨拶もそこそこに「何しろ電気屋だからね。電気屋は電気自動車乗らなきゃだめだよ。みんなベンツに乗りたがるけど(笑)」と笑顔で話してくれた。

 この鈴木会長は筋金入りのEV乗りで、テスラは日本導入時より所有しており、モデルSは2台目。イーロン・マスクのサイン入り電池も所有している。ちなみに会長の息子である鈴木社長はモデルXに乗られているのだ。ここでは、そんな鈴木会長のEVヒストリーを語っていただこう。
 

i-MIEV、リーフ、モデルSと乗り継いだEVマニア、鈴木会長。

 「最初に所有した電気自動車はi-MIEVで、発売してすぐに購入しました。それから初代の日産リーフに買い替えたんですが、当時のリーフは100キロも走らず大変でした。VtoHは当時、『EVは蓄電池としても使えるから、電気を家でも使えるようにすればよいのでは』と、私が日産に提案した部分もあるんです。i-MIEVも三菱に提案し、ポータブル用電池を作りました」

 「その後リーフからテスラに乗り換えたんですが、テスラは格が違うという感じがしました。みんなが電気自動車に乗らないのは『電池が切れたらどうするんだ!』っていう怖さなんですよ。『じゃ、デカくすりゃいいじゃん!』というのがテスラのアメリカ人的考え方で、速いし、走るし、違和感がありません。最近では仙台までノンストップ、しかもオートパイロットで両手、両足フリーでツーっと連れてってくれます」

 「本当は国産車が好きなので国産車に乗りたいんです。日産には『スカイラインやZを電気自動車にしたら売れるよ?』と言ってるのに、全然話を聞いてくれず。初代リーフはガマガエルみたいな形が、私の好みとは合いませんでしたね。営業用に新型リーフも購入いたしましたが、45kWhといってもカタログどおりの距離はさすがに走らないですし」

 「テスラは高速充電器のスーパーチャージャーがありますから、遠くに行くとアドバンテージがあります。チャデモは遅いですし、高速道路に一個しかないから、土日なんか全部並んで充電待ちです。一番頭にくるのは、混んでいるのにPHEVが並んでいることです。さすがにこの前喧嘩しました。EVやPHEVに乗る人には、遠くのナンバーの人がきたら譲ってあげるとか、マナーの本を作ったほうがよいと思いますね」
 

 「さらに、テスラはディーラーがないのが新しいですよ。スマホやPCでクルマを売るっていう。EVをどのメーカーも作るようになると思いますが、リチウム電池もモーターもボディもそんなにメーカーで差がでないでしょうから、価格をどこに設定するかが重要なんじゃないですか? ディーラーが入るとマージンも入りますし、コストかかりますから。だから、イーロン・マスクの考え方は大胆だけど的確だと思いますよ。ディーラーの人がEVの説明ができるよう教育するのには、莫大な金がかかるでしょうし」

 「また、普段は整備もほぼいらないですからね。モデルSの車検のときは『ほんとに車検やったのかな?』って(笑)。前期型のテスラは3年目で車検を通すときに走行距離が6万キロだったんですが、そのときに600万円で下取りしてもらい、現行のモデルSに乗り換えたんです。前のモデルがRWDだったんですが、最近は雪が降るからAWDが便利だな、と考えまして」
 

秋田も福岡もテスラで行きます!

 「ハンドルも握らないし、アクセルも使わないし。すんごい楽ですよ。私はアストロのスタークラフトに10年くらい乗ってたということもあり、高速では元々オートクルーズを多用していたんですが、ヨーロッパ車が好きな人は納得しないかもですね。オートパイロットの時代になると、運転の楽しみはなくなりますから。秋田も福岡もテスラなら、ラクラク行けますよ」

 「秋田によく行くのは、弊社で地熱発電をやっているからなんですね。場所は湯沢という所で、山形と宮城の県境にあります。3年くらいずっと通っていて、発電だけでなくて町おこしもしたいな、と。発電所を作って、その余熱で新しいことを地元とやって、人を増やそうと。太陽光パネルの下で野菜作ったりもしてまして、いろいろやっているんです」

 「もともとは電気工事屋なんですけど、メガソーラーの設置も電気工事なので、ウェイトがエネルギーとか環境問題のほうになってきているんですね。電気工事の仕事はおかげさまでいつでもあるのですが、工事だけだとそれ以上のものがあまりないんです。ただ、エネルギー問題って常に進化しているので、世間を見ながら物事を考えていくのが面白いんですよね」

 「蓄電池も全個体電池が開発されていて、倍の容量で急速時間も1/3になるとか、カーボンを電極にして実験は成功したとか、全部こうした技術の発明や、先頭を切ってんのが日本なんですよ。夢がありますよね」

 ご自身のことを楽しそうに「電気屋」と呼ぶ鈴木会長。エネルギー、モビリティが時代の転換期にある中、電気屋さんの役割はどんどん広がっているように見える。さまざまな事業にチャレンジし、日本全国をモデルSで走りまくる鈴木会長のバイタリティーを見ると、イーロン・マスクやテスラが好きな理由がよくわかるのであった。
 

 
 
取材協力:株式会社イスズ
     電活プラザ 住所/〒211-0064 神奈川県川崎市中原区今井南町2-45
           TEL/044-711-3348
 
媒体:『E MAGAZINE』 Vol.2

NEWS of E MAGAZINE

ARCHIVES

RANKING

POPULAR TAG

NEWS

SEARCH