2019.07.31

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

電気もお湯も自給自足できる移動可能な家「オフグリッド・トレーラーハウスの魅力」

 1970年に電気工事事業からスタートし、電力発電事業から住宅建設事業まで幅広く行なっている株式会社イスズ。テスラだらけの本社兼ショールーム「電活プラザ」にお邪魔してみると、最近制作したという「オフグリッド・トレーラーハウス」が敷地内に停車していた。

 トレーラーハウスはトレーラーのシャシーの上に居住スペースを載せたもので、キャンプ場などではよく見かけるが、この「オフグリッド・トレーラーハウス」のシャシーには、トレーラーハウスデベロップメント社の20 フィート用が使用されており、居住スペースは同じく20フィートの海上コンテナをベースに施工されている。トラックで牽引することで、どこにでも設置することが可能だ。

 イスズが制作したこのオフグリッドトレーラーハウスは、オフグリットつまり外部からの電気、ガスなどのライフラインなしで単独で自給自足生活ができる。電源はソーラーパネルからのエネルギーで賄うほか、給湯やトイレにいたるまで環境負荷をかけないようにパッケージ化されている。具体的には太陽熱温水器やバイオトイレといった最先端の環境・省エネ設備・技術を満載することで、電気・水道といった公共インフラが整わない自然豊かな場所であっても、環境に負荷を与えることなく暮らしていけるというわけだ。

 日本ではまだまだ馴染みの薄いオフグリッドは、環境先進国スウェーデンやドイツでは一般的な言葉で、グリッド(送電系統:電線を伝って電力会社から家などに送られる電力網)をオフにした状態、つまり電柱からの電線を断って独立を図り、電力の地産地消を実現させたシステムのことを示す。コンセプトは「電気もお湯も、暮らしで使うエネルギーは自分たちで作る時代へ、ポンと置くだけ別荘のミライ」というもの。このトレーラーハウスはミニマムパッケージ版で、やがて一般住宅にもこの流れを普及させていきたいと鈴木会長は語る。

「私はEVでもそうなんですが、自分で所有したり実際に使ったりしないと、人には推薦しないんですよ。自分で使っていれば、どこが悪いかもわかりますし。このトレーラーハウスはそんな取り組みから生まれたものです」

 電気もお湯も、暮らしで使うエネルギーをその場で自給自足可能なオフグリッドトレーラーハウスは、生活に必要な電気とお湯を、太陽の力からその場でつくり、貯めておくことができるため、停電や断水といった有事の際でも、普段どおりの生活を送る事が可能だ。

 室内に入ると、壁や天井などすべてが天然木張りで、木の香りに包まれた心地の良い空間。しかも外壁と内壁に5cmの断熱材を吹きつけるなど構造を複層化することで、極めて高気密・高断熱の室内空間を実現しているとのことだ。100%ゼロエネルギーの暮らしを実現させるためには、ただ単に最新鋭の省エネ設備を導入すればいいという訳ではなく、電気と建築、双方の高度な技術とノウハウが必要不可欠で、このオフグリッドトレーラーハウスは、イスズが培った半世紀におよぶ電気・建築の技術とノウハウがすべてを注ぎ込まれていたのであった。

100% 循環型生活を実現する自然を汚さないバイオトイレ!
 
オフグリッドトレーラーハウスで採用したバイオトイレは、おが屑だけで排泄物を自然分解する画期的なトイレ。気になる使用直後の臭いも放たず、水を使わないので下水管の接続が不要。経済性、メンテナンス性、衛生面に優れているほか、使い終わったおが屑は有機肥料として活用できるため、自然の中での暮らしにふさわしい循環型生活を送ることが可能だ。

電力の自給自足を可能にする太陽光パネル
 
京セラの太陽光パネルを1.6KW(200W×8枚) 搭載して、必要にして充分な電力を確保している。

真空型太陽熱温水器
 
熱変換効率60%の真空型太陽熱温水器を搭載。貯水容量は100ℓで、日照条件によっては99℃まで湯温を高められる。この日は曇りだったが、70度ものお湯を貯水していた。

オフグリッドトレーラーハウスに搭載したオムロンの蓄電池は、1hあたり300wの家電製品(エアコン・テレビ・照明等)を19 時間、連続稼動することが可能な6.5KWhの大容量サイズ。発電・蓄電状況を監視できるモニターが完備され、電気の使用状況を常に把握することが可能。

木の香りが心地いい室内は、ワンフロア約10畳。二段式ベットと充分な収納スペースを用意。窓は真空ペアガラスを採用して室温を逃がさず、2.2kwのエアコンで室内は24時間快適な室温が保たれる。

充分なスペースを確保したシャワールームと、機能性に富んだキッチンスペース。シャワールーム、キッチンともに換気設備付きで、キッチンは100VのIHクッキングヒーターの接続が可能。

 
 
希望小売価格:900万円(税抜)
取材協力&お問い合わせ:株式会社イスズ トレーラーハウス事業部
            〒213-0013 神奈川県川崎市高津区末長4-27-14  TEL:044-814-3500
 
媒体:『E MAGAZINE』 Vol.2

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