2019.08.05

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

モダンでノスタルジックな服飾雑貨を。「Nostalgic Garage」

 東京は世田谷にショールームを構える「ノスタルジック・ガレージ」。その店内を覗いてみると、おしゃれなハンチングやヴィンテージなサイクルジャージ、シンプルでライトなコート、そして壁一面にはミディアムなトートがズラリ。実にバラエティ溢れるそのラインナップだが、不思議と統一感があるのは、共通するテーマにブレがないからだろう。それは、本物が醸し出す「素材の良さ」。

 「このトートやハンチングは、ヴィンテージの生地で作っています。ヨーロッパに出かけていって、探し出して来た素材です」。

 オーナーの青木文英氏は、長年にわたってアパレルの世界で活躍してきた「業界人」。その経験を活かし、大手企業では成立しない商品作りをはじめたのが「ノスタルジック・ガレージ」だった。

 「現在は、大量生産、大量消費が主流です。だからこそ、生地やクオリティにこだわった少量な物作りに意味があると思うんです」。

 イタリア中部から南部と南フランスへと、ヴィンテージな生地を求める旅を年に幾度もかさねるという青木氏の店を、案内していただこう。

20代の頃、自転車にどっぷりと浸かっていた青木氏は、ヴィンテージバイクの祭典、「L’Ardita (ル・アルディータ)」の日本代理店だ。道理で大人な自転車ファッションに強いわけである。

かのイタリアでは、お肉屋さん的な職人さんに親しまれている本物のワークウェア。春先などにハラリと羽織れば、スッキリとしたシルエットが楽しめる一枚。

マフラーと帽子、そしてバッグ。このあたりの小物がしっかりとコーディネートされていると、スタイリングに華が出る。この手の服飾雑貨は、ノスタルジック・ガレージが最も得意とするスタイルだ。

フランスが誇る大ヒット作、ルノー4(キャトル)がノスタルジック・ガレージの看板娘。

キャトルのフルゴが看板代わり

 「かつてイタリアで織られていた生地の中には、とても魅力的なものがあります。それを探しに行くんです。時には、人づてに紹介してもらったコレクターを訪ねることもあります」。

 まさに一期一会で手に入れた貴重な素材に命を吹き込むのは、日本の職人である。

 「ハンチングは、帽子のオーダーメイドを請け負っている職人さんに手作りしてもらっています。沢山は作れませんが、そもそもデッドストックの場合、素材を使い切ってしまったらそれでおしまい。評判が良くても、同じ柄での大量生産はできません」。

 オリジナルトートも人気商品だが、こちらもヴィンテージの生地を使った場合は少量しか作れない。だが、それは「希少品」ということであり、希望の品を手に入れたユーザーにとっては、歓迎すべきポイントとなるだろう。

 素材に、デザインに、そして製法にこだわり、作り手自身が納得する品を作り続ける。マーケットに媚びず、さりとて肩肘を張っている訳でもない。そんなスタイルに共感するなら、きっと素敵な出会いが訪れることだろう。

イタリアで仕入れた生地を日本の職人が手裁ちし、柄をキッチリと合わせて縫いあげたハンチングは、妥協のない物作りを追求する青木氏の真骨頂。人気のミディアムトートは、手にしてビックリの超軽量モデルだ。ちなみに、ノスタルジック・ガレージのプライスタグは、そのクオリティと反比例する良心的価格である。

 
 
Photo & Text:Yoshiro Yamada
媒体:『VINTAGE LIFE』 Vol.21

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